Googleの反対側
noteをはじめる直前に、PARTYの中村洋基さんにサイトの概要を説明をしていたら、「ああ。加藤さんたちは、Googleのいちばん反対側をやろうとしているんですね」と言われた。ぼくは「おお。たしかにそうかも。しかし、それはなかなか、えらいことですね」と答えた覚えがある。
その後、noteを開始して、そのことは明確になってきているんだけど、ちょっと話を聞いただけですぐにそこを言い当てた中村さんの把握力はさすがだと思う。
GoogleやAmazonのようなシステムが発展すればするほど、便利になっていくのはまちがいない。この部分は、広義のグローバリゼーションと置き換えてもいいだろう。グローバリゼーションによって、圧倒的に便利になる。でも、そのなかで人間が幸せになるのかというと、そんなに単純な話でもない。
取材を通じてドワンゴの川上さんと話すようになって、さらにそのあたりは明確になってきた気がする。川上さんの書いたニコニコ宣言にはこうある。
第一宣言 ニコニコは無機的な集合知ではなく人間のような感情を備えた集合知を目指します
まさに、こういうことなんだと思う。コンテンツというのは、ひとの「気持ち」を形にしたものだ。ぼくはもともと、紙の本でそれをやっていたけれど、それをシステム上に移すためにいまの仕事をしている。ぼくらの仕事を一言で言うと、人間がシステムに攻め込むための仕事ということなんだと思う。
なんてことを答えたインタビューが公開されたので、もしよろしければ。
加藤貞顕 氏インタビュー:新しいSNS「note」が生む、GoogleやAmazonにない価値とは? |ビジネス+IT
http://www.sbbit.jp/article/cont1/28172
いまこの記事を公開しようとしていたら、ちょうど、川上さんが関係した話をしているのがダイヤモンド・オンラインに公開されてますね。おもしろいです。
「統合後の姿は見えていない」――川上量生ドワンゴ会長インタビュー(下)|Close-Up Enterprise|ダイヤモンド・オンラインhttp://diamond.jp/articles/-/55095
6月30日 月曜日
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