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noteをはじめて14日目

昨日、秋元康さんのあいさつがすごかったという話を書きました。今日は、その理由について考えてみます。デジタルコンテンツの賞を受賞したとき、秋元さんはこんな内容のスピーチをされました。

まずは、賞をいただいたこと、運営のみなさんへの感謝からはじまります。次に「AKB48の最初のライブは観客は7人でした」という歴史の話。AKBとデジタルは相性がいいという話をして、そして突然「ぼくはデジタルについては素人です」という告白がありました。そして、ここにいらっしゃるみなさんのほうがずっとくわしいはず。だから今後もいろんなことを教えてください。いっしょにおもしろいことをやりましょう。といった内容でした。

冒頭はあいさつの定番ですが、そのあとが重要です。まず、AKBの歴史の話をしています。つまり自分の話ですね。次に、デジタルの話。会場に来ているみんな(デジタルコンテンツでなにかを受賞したひとたち)と共通の話題です。しかも、自分が「素人」であるという告白をすることで、みんなの「気持ち」が秋元さんとつながりやすくなります。そして、「教えてください」から「いっしょにやりましょう」で、未来の「なにか」につながります。

こういうスピーチの最終的な目的って、みんなが前向きな気持ちになることですよね。未来に、ここにあつまったメンバーで、なにかすごいことをいっしょにやろう。これは会場にいる人達は、テンションあがりますよね。

そして、このスピーチの構造が、すごく理にかなったものであることを後に知りました。アメリカのオバマ大統領の草の根選挙運動の指導者である、マーシャル・ガンツさんにインタビューしたことがあります。

くわしくは下の記事を読んでいただければと思うのですが、要するに、人々を「説得して、動かす」ための方法論として、「me、we、now」の話をするということを言っています。自分のこと、みんなのこと、いまのこと、です。そう話すことで、「物語」を生み出し、共感を呼ぶことができます。秋元さんのスピーチは、まさにこれをやってますよね。

アメリカの希望のためにオバマを応援しようと思った――マーシャル・ガンツインタビュー 前編
https://cakes.mu/posts/2412

社会を変える“希望”の本質――マーシャル・ガンツインタビュー 後編
https://cakes.mu/posts/2459

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4月20日 日曜日 8:31

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