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マクドナルド創業者の映画「ザ・ファウンダー」がおもしろかった。

映画「ザ・ファウンダー」を観てきた。マクドナルドの創業者レイ・クロックの生涯を描いた映画なんだけど、これがおもしろい。

あらすじは、業務用ミキサーのセールスマンの主人公が、カリフォルニアの田舎町で近代的なハンバーガー店を経営するマクドナルド兄弟と出会う。そのお店のすばらしさに感動して、マクドナルドのフランチャイズ権を獲得する。

その後、マクドナルドの全米展開に成功していくんだけど、そこに至る道筋が日本だったら反感を呼ぶレベルの強引さで、ちょっと驚く。

現状に不満があるときに、とるべき方法は3つある。

1.自分を変える
2.場所を変える
3.社会を変える

通常、おすすめされるのは1だ。たとえば、朝型の生活にしたり、会社帰りに勉強したり、TODOリストを作ったりする。自分を変えるのは、たいへんではあるけれど、いちばん確実な方法だ。

2もよく言われることだ。会社を辞める。恋人と別れる。引っ越す。これもかなり有力な方法で、自分のいる場所が変わると、状況は確実に変わってくる。

そして3「社会を変える」は、通常、いちばんおすすめされない方法である。なぜなら、自分以外の他人を変えるのは、そうとう難しいからだ。

でも、起業家というのはそれをやる仕事なのだ。社会全体を眺めて、なんでこうなってないんだろう、普通こうなってるはずなんじゃないか、なんとかできるんじゃないか、ということで会社を作って、人やお金を集めて、それを実現しようとする。

はっきり言って正気の沙汰ではない。超めんどくさいし、だれにも頼まれていないことをはじめるわけだから、当然、いろんな軋轢も生む。

なぜそんなことをするのかは人それぞれだ。お金がほしい場合もあるだろうし、「モテたい」場合もあるだろう。自分が生きた証を刻みたい、そして、社会をよくしたいひともいるだろう。

レイ・クロックがそのどれなのかは、正直、よくわからない。ぼくがすごいと思ったのは、そのエネルギーだ。彼がマクドナルドを創業したときの年齢は、52歳。そこからお金を調達したり、人をやとったり、お店の掃除をしたりしながら、全米にお店を展開していく。

無茶苦茶なところもあるんだけれど、でも、ひたすら前を向いて、努力を続けていく。この姿勢はやっぱり魅力的だ。

本書には原作本がある。まえがきは、ユニクロの柳井正会長が書いている。あとがきには、柳井さんとソフトバンクの孫正義さんとの対談もある。映画のなかにチョイ役で出て来る人のストーリーや、エピソードの背景もしっかり書かれていて、映画を見た人もおもしろく読める。

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝



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