シェア
私は朝陽よ。 ふと目覚めた初老の塾講師。起きてカーテンを開ける。向かいのビルで茜色の光は…
私は厄災よ。 この星で起こる地震と津波、暴風や洪水、火山噴火に彗星落下。どれもこれも私。…
私は死神よ。 死へ誘う役ってわけ。でも、誤解だわ。死にたくなるように、私が傍らで囁くなん…
私は運命よ。 生まれてから死ぬまでの全てが決まってる。変えられない。だから、このままでよ…
私は思い出よ。 初老の塾講師が、母を看取ってから、次々と脳裏に浮かべている思い出なの。 …
私は自我よ。 この世を体感するために、創り出された装置なの。見て聞いて触れるわ。考えたり…
僕は映画と呼ばれている。 初老の塾講師が黄昏時、来し方行く末に思いを馳せつつ、これまで観た中の最高作はどれかと、比べ始めた映画なのだ。 子供の頃に観た怪獣、思わずマネした功夫、宇宙叙事詩、指輪を巡るファンタジー 映画は次々と彼の心に浮かんで消え そしてまた浮かぶ── ☆☆☆ こんにちは! フジミドリです♡ 今日の私物語は映画が主人公です。 懐かしいなぁ…… あの頃、ネットフリックスなんて仕組みは、まだございませんよ。レンタルビデオだってなかったんですからね。
妾は仙骨じゃ。 またの名を神と呼ぶ。 ふっふっふ 骨が神であるとは 聞いたこともなかろう …
おいらは金だよ。 この世でしか使えねえと思われてる金なの。いやいや~あっちの世界だって、…
わたくし、健康器具でございます。 健やかなるだけでなく、若さと美しさも兼ね備え、そして爽…
拙者、湯吞茶碗である。 お茶を入れ、呑む容器にござる。 うむ。 誰もが拙者を使うことはで…
『え。コレいいのかよ』 (かまへんかまへん) 『いや、でも、背徳的というか』 (ほんにお堅…
(健康って、病気のツラさがあるからこそ、深く味わえる道理なの。皮肉なものよね) 『たーし…