誰も教えてくれなかった、心の力と現実の関係

1.心が決めた通りにエネルギーは動く

2002年9月4日、私は家から近くの氣功教室に体験に行きました。
氣功を始めるきっかけとなったのは、遠隔ヒーリングを受けてヒーリングクライシス(心と体が乖離する現象)が起きたからでした。
遠隔ヒーリングをしてくれた人に相談すると、その人もそのようなことが起きるとは想定していなかったようで、たった一言、
「ヒーリングと同じ効果があるものに、氣功があります」とだけ返事が返ってきました。

氣功の先生は50代半ばぐらいの女性でした。
化粧が濃く、性格もキツそうで、私との相性は良くないと感じたものの、
その時の私が頼れるものは氣功しかなかったので、入会することに決めました。

その年の年末まで週1回だけ通っていたのが、翌年1月からは週3回通うようになりました。その先生は3つの会場で氣功を教えておられました。
そのうちの1つの教室で入会すれば、残りの2つの教室にも通えるようにされていたのです。
当時の月謝は4千円でした。4千円で月12回通えるのは、ありがたいことでした。

不思議なことに氣功を始めてから、誰からも教えて貰っていないのに、
『既に知っている』ということが多くなりました。

「私は、氣功で養ったエネルギー(氣)は、全て気づきのために使おう」と、決めました。
そうすると、気づきが雨霰のように降ってきました。
その当時の私は、たくさんの疑問を投げかけていました。
そうしたら、疑問の数だけ答えを受け取ることが出来るようになったのです。

それで、私は1つの真理に気づきました。

『心が決めた通りにエネルギーは動く』

心が「そうなる」と決めると、「そうなった現実」が見えない世界に出来上がります。
そして、「そうなった現実」から今の私に向かって道ができ、私はその道を歩いていくだけで良かったのです。
必要なことは全てその道中で起こるので、特に何かをしなければいけない、ということはありませんでした。

違う表現にするなら、私はピッチャーで手に『願い』というボールを握っています。
私の目の前には、姿の見えないキャッチャーがいて、私がボールを投げると、その願いを受け止めてくれます。
その瞬間、ボールは『願いが叶った現実』に変化し、私はそのボールを受け取るのです。

これから書いていく体験記は、その心と現実の関係のお話です。
どのように心を使ったら、どんな現実を受け取ったのか、
私の心の旅路の記録になります。

2.見たことがないものを引き寄せる

これは、私の初めての引き寄せ体験談になります。

その頃、毎年年末に、某NPO法人が禅密氣功合宿をしていました。
氣功を始めて1年が経った2003年12月末、この合宿に氣功教室の先生と、同じ教室に通うSさんの3人で参加しました。

会場は神宮会館でした。
そこで1つ問題が発生しました。
交通費の問題でした。
氣功教室の先生は毎年行かれているので、早々に近鉄の株主優待券を安売りチケット屋さんで購入されていました。
当時、その優待券は片道1050円で販売されていたのです。
先生が教えてくれたチケット屋さんに行くと「今は入荷していない」と言われました。

私はSさんから、自分の分も買って欲しいと頼まれていたので、
2人分のチケットを引き寄せしなければいけませんでした。

でもその時、どのようにしたら良いのか、『既に知っていました』
氣功は、『氣がわかる世界』です。
『氣がわかる』というのは、氣というものが使えることを知っていること。
どんな風に使ったら良いのかがわかることです。

私は、見たこともない『株主優待券』に氣をつなぎました。
私の心が向けた対象(チケット)と私がエネルギーでつながりました。
そのエネルギーは胸(第4チャクラ)から出ていました。
そして、見たこともないチケットと私がつながっているという感覚がありました。
私は、その感覚に集中し続けました。
それでも週1回は、お店に行ってチケットが入荷されていないか確認しに行っていましたが、入荷されていませんでした。

そうして1カ月が経とうとするある日、その日は土曜日の氣功教室がある日でした。私は、主人に教室まで車で送ってもらっている最中に、
「今日、お店に行ったらチケットがある!」とメッセージを受け取りました。
それだけでなく、私のブレインスクリーンには、お店に入ってから店主さんとどのような会話が展開されるかが、鮮明に映し出されていました。

私は、氣功教室が終わってすぐお店に向かいました。
お店の中に入ってからは、朝、ブレインスクリーンに映し出されたそのままの会話を店主さんとしていました。

私:「こんにちは。近鉄の株主優待券はありますか?」
店主さん:「ああ、入荷していますよ」
ショーケースの中に2枚の優待券を見つけました。
でもそれでは1人分しかありません。
私は店主さんに聞きました。
もう1組欲しいのですが、ありますか?
「ああ、それなら先ほど入荷したのでありますよ」

そうして2人分のチケットを入手することが出来たのです。

この体験から、見たこともないものでも名称がわかっていたり、
会ったことがない人でも名前(と住所)がわかれば、その人とつながれることを知りました。
ただこれには注意が必要で、つながっているエネルギーにどんな想いをのせるかで、相手を祝福することが出来る代わりに、傷つけることも出来てしまうのです。

3.テレパシー?それとも・・・

2004年10月に引っ越しをしました。
10坪の土地に主人と私とネコ1匹が住める、小さな木造の家でした。
家のドアには、ネコドアをつけました。

ある日の夕方、散歩に出かけたネコがなかなか帰ってこないことに気づき、
私は愛猫に氣をつなぎ、こう心の中で言いました。

「ユキちゃん(愛猫の名前)、早く帰っておいで」

それから15分経つか経たない頃、家の前でネコの鳴き声がします。
私は「おかしいな?」と思いました。
それは、いつもならネコドアから入ってくるからなのです。

家の前で鳴き続けて、一向にネコドアから入って来る様子がないので、
私は、ドアを開けて、
「ユキちゃん、お帰り!」と言いました。

その時、ユキちゃんは私を思いっきり睨みつけていました・・・。

心はエネルギーを生み出します。
そして、そのエネルギーを動かすのも心。

現実を変える力があるのも心。

私の心は、私を、現実をどんな風に変えて行ったのか、話はまだまだ続きます。

4.思った通りの自分になる

私が氣功をすることで初めて知った真理は、『心が決めた通りに氣は動く』でした。

心がそう決めたなら、そうなるしかない。
そうならないのは、心が決めていないから。
簡単なようで難しいのが、「決める」こと。
相当なプレッシャーがかからない限り、人間は決めることが出来ないのかもしれない
と思います。

2004年9月23日から、私は氣功だけでなく、心の原理(理路)も教えられているS先生のところに通うようになりました。

どれくらい経ったか覚えていませんが、S先生にいつも通っている氣功教室の先生のことで相談しました。
S先生から、手書きの手紙で返事を頂きました。
そこには、「人間、最後は情を越えないといけないと言われています」と書かれていました。

私はその次、S先生に会った時、その意味を聞いてみました。
そうしたら、「私にもわかりません。だって経験がないから」と言われました。
それを聞いた私は、心の中で怒りました。
自分に体験がないことを、さも知っているかのように話されていることに対して。

私は、突然、心の中で、
「絶対にその意味がわかるようになってやる!」と、叫びました。
「その意味がわかるようになってやる」と心で決めたのです。

その後、私は氣功界を去り、韓国発祥のヨガを始めました。
2010年1月のことです。
ヨガの世界に入り指導者になって2~3年後、
「人間、最後は情を越えないといけない」という意味がわかる自分になっていました。


5.仕事を辞めたい時に使った方法

氣功もヨガと一緒で危ない思想の影響を受けることがあります。

2004年から心の原理(理路)も教えられているS先生のところに通い始めました。そこで言われたことです。

自分から縁を切ってはいけません。相手から三行半をつきつけられたら、そのご縁が終わったことになるので、それまでは絶対に辞めてはいけません」と。

私はモロにこの言葉の影響を受けてしまいました。
その当時、某直営のコンビニで働いていました。
店長はとても優しい人でしたが、社員さんとは氣が合いませんでした。

何度も「辞めたい」と思いましたが、S先生の言葉で縛れていた私は身動きできませんでした。

だったなら・・・『相手が縁を切ってくれるまで、させて頂く練習をしよう
と、決めました
コンビニは週3回の勤務で、家から数分のところにありました。

実際に行ったことは、出勤する数分の間だけ、次の言葉を心の中で唱え続けたことです。

今日、一日頑張ったら、ここを卒業する日が1年早くなる
今日、一日頑張ったら、ここを卒業する日が10年早くなる
10年は30年になり、100年になり、300年になり、1000年になっていきました。
これを3か月ほど続けたある日のことです。

社員さんが、私のところに来てこう言いました。
「1週間後、閉店します」と。

私は、相手から縁を切って貰うことが出来たので、喜びました。

しかし、これには後日談がありました。
日本の氣功は、戦後中国で氣功を学んだ青年が日本に帰ってきた後、教えられるようになったとお話しました。
でもそれは、体の功法(命功めいこう)だけで、心の功法(性功せいこう)は入っていませんでした。

道教の教えに『性命双修(せいめいそうしゅう)』があります。
性は心、命は体。
心と体を同時に(共に)修めていくことが大事であるという教えです。

日本で教わることができる氣功は、体のことだけで、心の部分が置いてけぼりになっているのです。
それを補うために、氣功の先生たちは、心のことを話されている有名な方(小林正観さん)のセミナーに行ったり、聖者と言われるサイババに会いにインドに行かれたりしていました。

今からどれぐらい前だったでしょうか。
YouTubeで、小林正観さんのある動画を見た時、
「S先生の話の原点はこれだった」というのに出会いました。

正観さんは、ある方の質問に答えられていました。
その質問というのは、会社から退職を勧められているというものでした。
それに対して正観さんは、「それは大円満退職になるので、良いじゃぁありませんか!」と答えられました。

だから私は、こうするようにしています。
私は、○○さんのセミナーに出て、こういう話をお聞きしました。
(その内容を一字一句違わず話します)

それを言った後で、
「私はその話を聞いて、こう思いました(こうではないかと感じました)」と、自分の意見を話すようにしています。

でないと、良い話を聞いても自分の勝手な解釈を入れて人に伝えてしまうと、S先生のように、相手を混乱させてしまうことにつながるからです。

このお話は、氣功時代に知った1つの真理『心が決めた通りに氣は動く
で、現実を変えた体験談となります。

次回から『ヨガ時代編』に入りますが、心と現実の関係がより一層、わかるような内容になっていきますので、楽しみにして頂けたらと思います。

6.愛と感謝のエネルギーは奇跡を起こす

2010年1月から始めた韓国発祥のヨガは、当時、『ダンヨガ』という名称でした。後に『イルチブレンヨガ』と名称が変わりました。

会員の時に韓国指導者教育に行き、『ブレイントレーナー1級講師』という資格を取得しました。その後、直営スタジオにて500時間の実習があり、実習が終わると副院長研修に入りました。

実習期間中は無収入でした。
スタジオは家から約1時間のところにありました。
当然のことながら、交通費も出ませんでした。
スタジオの院長は韓国人でした。
ここのヨガは、スタジオで生活している指導者が多いので、スタッフが食事の用意をしなくてはいけませんでした。

他の直営スタジオでは、院長、副院長、スタッフでお金を出し合って、食費をまかなっていましたが、私が行ったスタジオの院長にそれを言うと、

「私からお金を取るんですか!」と怒鳴られました。

院長が風邪を引くと、薬局で薬を買って来るようにと言われ、その薬代も払ってもらうことは出来ませんでした。

このスタジオには、高齢の指導者が1人おられました。
スタジオで使用するティッシュやトイレットペーパーを買って来た時、2人で恐る恐る院長の部屋のドアをノックし、「レシートを机の上に置いておきますので、よろしくお願いします」と蚊の鳴くような声で言いました。
消耗品だけは、後でお金を払って貰えたのです。

そして、このヨガは当時、副院長が新入活動(広報全般)を行い、新入会員を入れなくてはいけない時代でした。

実習期間中、体験予約の電話が鳴らない日が続くと、決まって2~3時間『原理で整理される』ことがありました。

しかし、ある日、韓国の院長が一言こう言いました。
『 愛と感謝のエネルギーは、良いエネルギーを増幅させる』と。

それを聞いて、私は毎朝、出勤時(電車に乗っている45分間)だけ、院長に愛と感謝のエネルギーを送り続けました。

そうして2週間が経つ頃、お昼の修練指導を終えて修練場から出てきた時、
一人の男性が応接間のガラステーブルで、入会申込書を書かれていました。

体験なし入会でした

その翌日、氣功時代の知人が友人を連れて、同じく体験なし入会をされました。

確かに、『愛と感謝のエネルギーは良いエネルギーを増幅させる』というのは本当でした。

しかし、それはいつまでも続けることは出来ませんでした。

私は後に、自分が会員になった独立スタジオに異動することになるのですが、そこのスタジオの院長にこのことを話した時、院長も過去、大家さん(男性です)に愛と感謝のエネルギーを送ったことがあったと言われました。

が、結果は全然違うもので、大家さんから食事に誘われたというものでした。院長は、何か恐い氣がしてお誘いを断ったと言われました。

同じ方法を用いても、出て来る結果が全然違うようです。

ちなみに、『愛と感謝のエネルギーを送る』とは、
「○○さん、ありがとうございます。愛しています」という言葉を心の中で、唱え続けることです。


7.直接言わなくても、相手から答えを貰う方法

この方法は、氣功時代、故 津村喬先生から教わったものです。

ただ、この方法を聞いた時、私は、
それって、エネルギーで相手を攻撃することにならないか?
という、疑問を持っていたので、氣功時代にしてみたことはありませんでした。

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ヨガの指導者になって、朝から夜遅くまでスタジオで活動するようになってから、時間にゆとりのない忙しい毎日を過ごしていました。

当然のこと、院長に言いたいことが山ほどありましたが、
院長から2~3時間、延々と『原理で整理される』ことはあっても、
私が院長に話をする時間はこれっぽっちもなかったのです。

その時、津村先生の言葉を思い出しました。
「相手に言いたいことを心の中で言えば良い」

え?これだけ?って思われるかもしれませんが、私はそれって相手に氣をつないで、その繋がっているエネルギーに言いたいことを乗せて送る=相手を攻撃することになるのでは? と思っていたのです。

しかし、毎日がそんな感じだったので、津村先生に教えて貰ったことをやってみました。

具体的には、
・夜寝る前にしたこと
・相手の顔をイメージしなくていいこと
・目の前に相手がいると思わなくてもいいこと

ただ、心の中で、言いたいことをありったけ全部吐き出すような感じで言いました。何度も何度も、スッキリするまで。

その後、寝ると、朝起きた時には、前の日、何があったか、何をしたかという記憶がないという実に恵まれた人だったので、いつものように朝スタジオに行き、食パンを焼きながら掃除をし、掃除が終わる頃、パンが美味しく焼けてマーガリンを塗り、コーヒーの用意をしている時に院長が起きてきました。

私は、「おはようございます」と挨拶しました。

そうしたら、いきなり、昨日私が心の中で言ったことに対する答えを、一方的に延々と話し出されました。

それはそれは、びっくりしました。
そして、私はこの方法を何度も試みました。
しかし、その結果は100%再現性があったのです!

スタジオの中で唯一若い会員さん(チャクラヒーラー)がいました。
入会当時は20代後半でしたが、無事30歳を迎えられました。
彼女は・・・というより、会員さんの多くは承認欲求が強い方でした。

その中でもとびきり、「院長先生に認めて貰いたい」という気持ち(エネルギー)を感じていました。

私は、彼女にこの方法を教えました。

彼女は、何の疑問も抱くことなく素直にこの方法をやってみたのです。

次に彼女に出会った時、
「先生の言われた通りでした。その通りにしてみたら、私が何も言わなくても院長先生から答えを貰うことが出来ました!」と。

この方法を使う時は、「相手と話す時間が本当にない場合のみ」だと思っています。
現実世界を生きていく為には、相手と(真剣に)向き合って、話すべきことは話さなければいけないからです。

それを恐れずにすることが出来るようになると、人と疎通することが可能になります。大事なのは、人と疎通できるようになること

人と疎通できるようになると、人間関係の悩みはぐっと少なくなります。


8.運氣という奇跡の秘密

世の中には、仕事をしないでも楽しい生活を送ることが出来ている人がいますが、ほとんどの方は、やはり仕事をされていると思います。

そして、自分がしている仕事で使ったエネルギーが、どのような形を取って返ってくるかは、予測ができないのです。

起業して一人社長の場合は、エネルギーの法則を活用すれば、現実がその答えを出してくれるので、わかりやすいです。

嫌々やっている、不安がある、これで反応があるんだろうか?など疑問を持ちながらしていたら、エネルギーが回らないので反応がないです。
何かわからないけど、昼も夜も食べることさえ忘れて熱中して動いていたら、思わぬところで反応があったりします。
自分の好きな事、楽しいと思いながらしているとエネルギーがよく回る為です。

昔(2001年)、天然石(パワーストーン)を使って念珠ブレスレットをネットで販売していました。
その時は、いかにしてYahoo登録が出来るかで、アクセス数も販売数も変わる時代でした。

私はYahoo登録に何度も挑戦しましたが、失敗の連続が続いていました。
それでも、Yahoo登録はやりたいと思い、また出来ないという考えはありませんでした。

それで何をしたかといいますと、毎日、サイトを更新することが1つ。
「あ!」とひらめいたら、1日に何度でもサイトを更新しました。
ある日、再びYahoo登録に挑戦した際、サイトの紹介文について、『こう書いたら良い』というひらめきがきて、その通りにしたら、翌日、見事、登録されました!
それからは、アクセス数も販売数も増加しました。

自分1人でする場合は、このように、使ったエネルギーがどのように動くか、動かないか、現実はわかりやすく教えてくれます。

問題は、会社や団体に所属して働く場合です。
自分だけでなく、他の人のエネルギーが関係してくるからです。

過去に私は仕事で3回、運気という奇跡を体験しました。
運気(奇跡)は1回だけの体験では、『自分の人生で、こういった奇跡を体験したことがある』で、終わってしまうのです。

しかし、3回も運気(奇跡)を体験すると、そこには秘密(条件)が隠されていることがわかり、また運気が終わった後に起きることも理解できるようになりました。

先に、私が体験した奇跡を3つご紹介したいと思います。

1つめは氣功時代、100円ショップに勤めていました。
そこは直営ではなくてFC店でした。
ある時、アルバイトの人が退職されたため、午前・午後はレジ1人だけという日が続きました。当然、発注した商品はどんどん入荷されていくのに、品出しが追い付かず、バックヤードがパンクしたところを、エリア店長に見られてしましました^^;

それで、エリア店長から「私が良いというまで、発注してはいけません!」
と、言われました。
それでも1週間も経てば、バックヤードはガラガラになりました。
私たちは、「これで発注の許可が下りる」と思っていましたが、許可は下りませんでした。
1カ月経っても商品を発注することが出来ず、店内在庫がどんどん減っていきました。
1日あたり2300個以上の商品が売れるので、それだけの数を在庫でまかなわなければいけませんでした。

通常、店内在庫が減ると売上も減るのですが、
不思議なことに、売り上げは前年同日比100%越えを達成していきました。
それが連続100日続きました。
100日運氣という奇跡の現象が起こりました。

もちろん、この100日間の間も商品の発注は許されていませんでした。

100運氣が終わる頃、エリア店長がお店に来て言いました。
「〇月から、この店舗は直営に変わります」と。

私たちは、「ここが私たちのお店」と思って頑張ってきたのに、
その結果が本社に身売りとは・・・。
皆、自分たちのお店がスキで頑張ってきたので、お店を辞め、それぞれが、それぞれの人生を歩くことになりました。

運氣という奇跡は、
自分たちは、いつも通り普通に仕事をしているだけなのに、奇跡が起こり続けることです。
100円ショップ(D社)では、店内在庫がどんどん減っていく中で、
売上が前年同日比を100%超えるという奇跡が起きました。
それも100日連続で起きました。
誰もが不思議でした。
そして、誰もが何が起きているのかわかりませんでした。

この奇跡を体験した半年後のことです。
当時、駅ビル2階にも100円ショップ(C社)がありました。
私は、物(グッズ)に囲まれているだけで幸せな人だったので、
「ここから求人が出ないかなぁ」と思いました。
不思議なことに、2週間後、求人案内が出たのですぐに応募しました。
そして面接時に即採用が決まりました。
2つ目の奇跡は、ここで体験しました。

私の業務は9時から15時。
食品の発注を任されました。
食品の納品は週に1回で、納品される時間は午後でした。
ところが1つ問題がありました。
納品されるその日に、次の発注をかけなければいけなかったのです。

私は午前中レジをしながら、今日納品される食品をどのように品出ししたら、新商品を含めて何をどれだけ発注できるかを、全て頭の中に入れました。
そして、お昼ご飯を食べながらパソコンに向かい発注作業をしました。
そうしなかったら、時間が間に合わなかったからでした。
その理由は、そこの店舗は直営店で、D社と違って残業は許されていなかったのです。

午後に納品された商品の検品作業を全て終えた時に、いつも15時になっていました。その後は、大学生のアルバイトさんに品出しをしてもらいました。
面白いことに、次の日お店に来てみると、私がイメージした通りに全て品出しされていました。
あの時は、右脳を良く使っていたように思います。

そうして何か月か経った時、奇跡が起こりました。

ここの会社は、売り上げによって店舗をカテゴリー別に分けていました。
私たちの店舗は、カテゴリー21に入っていました。
それが・・・どんどん売り上げが上がっていって、カテゴリー15まで一気に上がったのでした。

2回目の運氣は、昇り龍のような体験でした。

そこまで売上が上がった直後、それは突然起きました。

売上が上がっても、家賃が高すぎるということで店舗は閉店することになったのです。

1つ目の体験と、2つ目の体験で共通している箇所に氣づかれたと思います。

それは運氣が終わると、全てリセットされる出来事が起きるという点です。
次は、1から始めるのではなく、ゼロからのスタートとなることです。

そして次の3つ目の奇跡を体験することで、私は運氣に必要な条件に氣づきました。

1つ目と2つ目の奇跡は、氣功時代の出来事でした。
これからご紹介する内容は、ヨガ時代に体験したお話になります。

このヨガは全国にスタジオがあり、私が所属していた地域の地域長は
韓国の先生でした。
その後、人事異動があり、初めて日本人の地域長が来られました。
この先生との出会いは、運命の出会いになりました。
韓国の先生が地域長になられても、スタッフと面談はありませんでした。
ですが、日本人の先生が地域長になられると、面談がありました。

初めての日本人地域長先生との面談の日、私はこう言いました。
「来年(2013年1月1日)から、私は社会人指導者になります」と。

そうしたら、地域長先生は私にこう聞かれました。
「社会で重宝される人はどんな人かわかりますか?」

指導者なので、すぐタオ12章の中にある『正直・誠実・責任感・信義・礼儀』というのが頭の中に出てきます。
しかし、どうもそれではないように思ったので、
「わかりません」と答えました。

地域長先生は、「私がお茶が欲しいなぁと思ったら、さっとお茶が出て来る、そういう人です」と言われました。

当時の私は、院長から会員さんの前で「空気も読めないやつ」と、すごい言われ方をされていた人でした。
空気はいずれ読めるように戻れるかもしれないけれど、地域長先生がおっしゃってることは、『心を使える人』のことだと。

私は、心を使うということは、どういうことなのかわかりませんでした。
わからないということは、出来ない事。
私は、心を使うことが出来なかったとしても、それがどういうことなのか、わかりたいと思いました。
そうしたら、『配膳の仕事をしよう。それも最高のマナーが身につくホテルの配膳しよう』と決めました。

それで生まれて初めて飲食業界に飛び込みました。
もし、地域長先生のこの一言がなければ、私はまた楽な100円ショップに戻っていたと思います。

ホテルの配膳を数カ月した後、私は個人が経営する居酒屋でアルバイトをするようになりました。

3つ目の奇跡はこのお店で体験することになりました。

何が起きたかといいますと、いつものように普通に仕事をしているだけなのに、毎日、宴会の予約が入りました。
それが、7カ月間(210日)続きました。

ヨガでエネルギーが大きくなっていた為か、以前よりスケールの大きい運氣となりました。

もちろん、店長はウハウハで、信頼のおける板前さんにお店をお願いして、毎月のように海外旅行に行かれました。

運氣が終わる頃、2人の大学生が就職の為、お店を辞めました。
実は、私もこの時一緒に辞める必要性を感じていました。
ところが、5年勤めたこのお店に愛着を持っていたので、ぐずぐずしていました。

そうしたら、天が強制リセットをかけてきました。

2人の欠員が出たので、店長は情報誌に求人を載せました。
2週間ネットとフリーペーパーに掲載して貰うだけで、10万円かかると言われていました。
2回連続で掲載されましたが、一人の応募もありませんでした。
そして3回目・・・、65歳のおばさん?おばあさん?が来られました。

飲食経験はない方でしたが、店長は選択の余地がないので採用されました。

ところが、この方は『私をこの店から追い出す為に、天が遣わした方』だったのです。
何が起きたのかと言いますと、私は生まれて初めて、全く氣の合わない人と出会ったのでした。

それは、水と油のような関係でした。

私は彼女とは仕事が出来ませんでした。

ぐずぐずしていた私は悟りました。
それで、店長に退職を申し出ましたが、退職まで1年かかりました。

最後の給料を貰いにお店に行った時、店長はこう言われました。

「Sさん(65歳のおばさん)も、今月で辞めて貰いました」

この言葉を聞いて、『やっぱり私を追い出すために天が遣わした人だったんだ』と思いました。

運氣が終わると必ずリセットになることが起こります。
それを拒むと、今回のように強制リセットがかかるのでした。

3回に分けて、運氣するとどのようなことが起きたのかを書いてきました。
この体験により、運氣というエネルギーはどのようにして作られていくのかを知ることになりました。

つづく

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