タイミング


実家からの帰り道、駅の自動販売機で吉方取りをしようと、ペットボトルの緑茶のボタンをポチっと押したらガラガラドンと落ちてきたのは缶コーヒー「BOS◯」だった。

「こんなの頼んでへんー!」

押したボタンを確認するも、緑茶ボタンの隣には
缶コーヒーなんか並んでへん。

そやけど電車の乗り換え時間にこれを飲んで
吉方を取りたいので

「まぁええか」と「BOS◯」を飲んでたら
駅員さんが二人、ささーっとやってきて
「故障中」の紙を自動販売機に貼り付けた。

そして、一人が取り出し口に手を突っ込んだと思ったら、三つ子出産か?てくらい次々とペットボトルが奥から出てきた。

あの緑のラベルのやつ、わたしが買いたかったやつや!

「そーゆーことかー!」

と声を上げたら、駅員さんが
「ご迷惑おかけしましたか?」
声をかけてこられた。

「頼んだのと違うの出てきたんで、そういうこともあるのか!思って」と答えると、
緑茶のペットボトルをわたしに突き出して
「どうぞ」と申し訳無さそうにおっしゃった。

(たぶん日々クレーマーのご無体に対応されているんだろうなぁと推察)

「いや、もうコレ飲んでますし、いいですよ」

と「BOS◯」を持ち上げて答えるも、なお平身低頭で緑茶のボトルを差し出されるのでありがたく頂戴した。

(心のなかでは、お腹ガブガブになるしなぁ、トイレ近なるしなぁ、持って帰るのも重たなるしなぁ、と思ったのだが)

んで、ここで思ったのが、もし一足遅かったら、既に自動販売機には「故障中」の紙が貼られ、わたしの「吉方を取るための飲み物を買う」という主目的が叶えられなかったかもしれないということだ。

(その為にわざわざ途中下車してるんでな)

僅差やった。
運命の分かれ道やった。
オマケにもう一本ついてきた。

「わたしってラッキー🌟」

てことをシッカリ浸透させておこうと思う。

ちなみに取ろうとした吉方は四緑木星。
緑やから「緑茶」にしたんやけど、最終的には
「整いました」だったな。

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