『ぼくらのエコー』〜今ここをかけぬける「こえ」〜

 荒井良二さんが作詞された合唱曲『ぼくらのエコー』を絵本にされたのがこの『僕らのエコー』という絵本。一番最後のページに楽譜が掲載されている。youtubeでも聞いてみたが、歌が上手でない私にはなかなか難しいメロディだ。鼻歌気分で自分でメロディをつけつつ歌い、読んでみた。

 まちをこえ、やまをこえ、うみをこえ、大昔から未來えとこえていく「こえ」。今ここ、に意識をむけるほどに「今」をこえ、「ここ」をこえていく感覚のようであると思う。今ここ、にありながら知らない国の人や無限に広がる宇宙の星々、はるか昔の人やこれから出逢う人へと、自分という存在がつながっていくのである。

 歌い、読み終わった後は、今ここ、を駆け抜けた爽快感が確かにあった。

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