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超々短い小説たち

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短編も短編、超々短編小説集です。
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2020年4月の記事一覧

【小説】葬送

車は音もなく動き、 山道を下ってゆく。 横が切り立った崖であるその道は くねくねと曲がり…

内山祥子
4年前
8

【小説】閉じ込められる

其処に何もかもがあった訳ではない。 基本的に生きるのに必要な物は揃っている。 「まだ、め…

内山祥子
4年前
11

【小説】冷たい雨

思い出の中で、 彼がおでこを合わせた。 私の好きな行為。 手をつなぐより、キスより、体を…

内山祥子
4年前
7

【小説】音

ピアノが聞こえてきた。 リストの愛の夢だ。 誰が弾いているのか? 私の夢だった音。 長続…

内山祥子
4年前
12

【小説】欲しいもの

記憶の中で自分が笑っている。 自分の記憶で自分が笑っているのは、 どう考えても変なのだが…

内山祥子
4年前
2

【小説】秘密

その家には祠があった。 今時、壊してもいいいいのだが、 そこは祠、誰も言い出せなかった。…

内山祥子
4年前
2

踊り狂う。

夜の桜が好きだ。 強風で舞い落ちる様がなんかが、 とんでもなく大好きだ。 子供の頃。 「おい、桜、見に連れってやろうか?」 こちらの返事を待たずに、 父が連れて行ってくれたのが、 川沿いの桜並木だった。 会社から帰って来て お酒飲んでからの お花見は、暗い中、花見の為に、 ライトアップされている桜を、 只、見るものだった。 「綺麗だね。」 「そうだろ、綺麗だろ。」 強風が吹いて風が冷たい中、 桜が踊り狂うのを見る時間は格別だった。 「さぶいな

【小説】コピーキャット

彼女は今日もいた。 通勤電車で見かけたことが最初だった。 自分に似てる。 姿形じゃない、…

内山祥子
4年前
4

【小説】夢

「夢を見なくなった。」 修一が言う。 「ぐっすり寝てるのよ。」 「いい事じゃないの。」 …

内山祥子
4年前
1

【小説 】dokuoya

毒親。 そんな言葉があるのを、私は知らなかった。 親は子供を支配するものだと、 認識して…

内山祥子
4年前
5

【小説】建物の記憶

咲子は弾いていた。 繊細な指が動く。 流れるような音の間を、 ゆっくり、時には急いで、 …

内山祥子
4年前
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