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超々短い小説たち

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短編も短編、超々短編小説集です。
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記事一覧

【小説】失った愛の夢

「好きです。」なんて言葉を簡単に言える人は、いい人生を渡ってきているんだ。 昔の私は本気…

内山祥子
7か月前
5

子供は?

いつからだろうか? 私がこのスーパーに勤めだした頃からその人は此処に来ていた、それは大事…

内山祥子
4年前
1

【小説】久美ちゃんち

花が咲いていた。 ここは夢なのか。 幻想の中なのか。 子供の頃から 幻想を見る。それを話…

内山祥子
4年前
9

【小説】葬送

車は音もなく動き、 山道を下ってゆく。 横が切り立った崖であるその道は くねくねと曲がり…

内山祥子
4年前
8

【小説】閉じ込められる

其処に何もかもがあった訳ではない。 基本的に生きるのに必要な物は揃っている。 「まだ、め…

内山祥子
4年前
11

【小説】冷たい雨

思い出の中で、 彼がおでこを合わせた。 私の好きな行為。 手をつなぐより、キスより、体を…

内山祥子
4年前
7

【小説】音

ピアノが聞こえてきた。 リストの愛の夢だ。 誰が弾いているのか? 私の夢だった音。 長続きしなかったピアノ。 それでも、弾いてみたかった。 フジコヘミングの様な音を奏でさせてあげる。 そう言われたら、その時なら悪魔と契約してでも、 飛びついただろう。 好きな人に捧げる音。 自分の音が届けば、言葉で伝えない事が、 解ってもらえただろう。 『好きです。』なんて簡単な言葉だろう。 なんて、難しい言葉だろう。 学生時代、私は女子を好きになった。 同性を好

【小説】欲しいもの

記憶の中で自分が笑っている。 自分の記憶で自分が笑っているのは、 どう考えても変なのだが…

内山祥子
4年前
2

【小説】秘密

その家には祠があった。 今時、壊してもいいいいのだが、 そこは祠、誰も言い出せなかった。…

内山祥子
4年前
2

踊り狂う。

夜の桜が好きだ。 強風で舞い落ちる様がなんかが、 とんでもなく大好きだ。 子供の頃。 「…

内山祥子
4年前
11

【小説】コピーキャット

彼女は今日もいた。 通勤電車で見かけたことが最初だった。 自分に似てる。 姿形じゃない、…

内山祥子
4年前
4

【小説】夢

「夢を見なくなった。」 修一が言う。 「ぐっすり寝てるのよ。」 「いい事じゃないの。」 …

内山祥子
4年前
1

【小説 】dokuoya

毒親。 そんな言葉があるのを、私は知らなかった。 親は子供を支配するものだと、 認識して…

内山祥子
4年前
5

【小説】建物の記憶

咲子は弾いていた。 繊細な指が動く。 流れるような音の間を、 ゆっくり、時には急いで、 放課後の音楽室。 当てもなく、時間の限り。 由紀は横で本を読みながら、 待っていた。 「もう十分弾いたんじゃない、帰ろうよ。」 その言葉に、 「あともうちょっと。」 答えるのが、常だった。 大体思ったように弾き終わると、 「帰ろうか。」 聞くのではなく、命令として答えた。 「おっそーい。」 文句を言いながらも、 二人は放課後、時間を共にしていた。 ピアノ