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サチコ、ホームサウナについて考える。「かすかべ湯元温泉とVillyバルコニー」

こんにちは。サウナのサチコです。

珍しく連投。といっても4日ぶりですが(笑)。2月末に埼玉県春日部市にある、かすかべ湯元温泉に行ってまいりました。こちらはもう何度目かの訪問。もちろん以前にもnoteに記事を書いております。それを読み返してから書こうかなとも思いましたが、私は基本的に一度書いた記事は二度と読みません。恥ずかしくて消したくなるから。前回と何か違う感想を書いていたらごめんなさい。いやむしろ、同じ昔話をあたかも初めて語るかのように書いてしまっていたらごめんなさいです。そっちの方がありがち。

さて、突然ですが皆さん。

あなたのホームサウナって、何処ですか?


私、サウナーになってからよくこの質問をされるようになりました。皆さんは答えられますか? 実際にご自身のプロフィール欄に書かれている方も大勢いますよね。サウナイキタイに登録されている方などは必ず書いている。でも私はこれを尋ねられると、いつも困ってしまうのです。

そもそも、ホームサウナってどういう意味でしょうか。

自宅から一番近い所。これまで行った回数が一番多い所。今、一番よく行っている所。一番好きな所。一番思い出の場所。それぞれ定義は違うようですが、自分の中で「ここ」と決めている温浴施設が、皆さんにもあるのではないでしょうか。ところが私にはそれがありません。最近お気に入りの「ロスコ」も、ホームかと問われると疑問。この「かすかべ湯元温泉」も前述した項目に丸がつく施設ではありますが・・・。私はここをホームサウナだと思ったことは一度もありません。

なぜか。

ここに来ると、自分が一番苦しかった頃のことを思い出しそうになるからです。それは去年、体を壊した時のことではなくてもっと前のこと。30代かな。その10年間、自分がどんな風に過ごしていたのか、今でもよく思い出せないんです。記憶が頭からすっぽり抜けてる。もちろん大きな出来事は覚えているけれど、その時の気持ちとか細かいことは思い出せません。きっと無我夢中で過ごしていたんでしょう。そして忘れてしまうくらい普通の日々だったのでしょうけれど。何かのきっかけで当時のことを思い出しそうになると、無意識に蓋をするようになりました。ここ、かすかべ湯元温泉もそのきっかけになりそうで、つい避けてしまう。別にここで何かあったわけでもないのにな。思い出のとばっちりみたいで、かすかべ湯元温泉さんすみません。

前回ここに来たのは体が弱り切っていて、熱いサウナや、知らない遠くのサウナに行く自信がなかったから。その時の「かすかべ湯元温泉」は私をしっかり慰めてくれました。そして「またサウナに入れてよかった〜」という感謝の気持ちでいっぱいにしてくれました。こんなにお世話になってるのに、元気になると避けたくなる。勝手きわまりない私です。

サウナは私にとって日常の延長線上にありながらも非日常であり、非日常であるからこそ癒されます。私が知らない街並み、私を知らない人たち、そしてその場所ごとに異なるサウナ。目に入るものがすべて新鮮であり、ワクワクします。でも好きな場所(サウナ)だから、入るとホッとする。

よく、自分を変えるためには「環境(住まい)、人(人間関係)、仕事」を変えろと言いますが、一度も住んだことのない街のサウナに行くことで、私は環境と人を変えたつもりになっているのかも。旅に出るような気持ちです。さらにそこのサウナの記事を書くことで、仕事さえも変えているような気持ちになる。仕事じゃないんだけど、好きなことを仕事にしているような妙な錯覚に陥る時があります。

サ活を始めた頃の私はサウナの力を借りて、これまでの自分を一新したい、変えたいと強く願っていたのかもしれません。でも大阪のタテバで「ととのった」と感じるようになってからは、どこのサウナに行っても「このままの自分でいい、これまでの自分もそれでいい」と自分を受け入れることができるようになったんだけどな。なんで未だに「かすかべ湯元温泉」だけ敷居が高いんだろう。ずっと押入れの奥にあった、開きたくないアルバムを引っ張り出すような感じ。別に写っている写真は普通なんだろうけど、その時の気分とか気持ちを思い出したくない。あるいはカセットテープを巻き戻して再生してしまうような感覚。自分の昔の声なんて聞きたくない。・・・たとえが古すぎました。

誤解のないように言っておきますが、かすかべ湯元温泉のサウナも水風呂もとてもいいです。特に外気浴(露天風呂)は最高です。ここから有名な熱波師もたくさん出ているから、ご存じのサウナーも多いと思います。胸を張って皆さんにオススメできる施設だということを、お詫びも込めて書いておきます。そして前回の記事でもしかして「春日部でととのった!」と書いていたらごめんなさい。その可能性あり。

さて、こんな長く重たい前置きをした後で、どうやって楽しい話に持って行くのか。そりゃいつもの接続詞を使うだけ。

で、


そんな私がなぜ「かすかべ湯元温泉」にまた来たのか。それはこの日、日刊サウナでお世話になっているOFR48みかんさんがいらっしゃると、インスタのストーリーズで知ったから。みかんさんはOFR48の他にも「Villyバルコニー」というユニットを本郷Villy秀貴さんと組んで、温浴施設で歌っていらっしゃいます。そのVillyバルコニーに会えると知ったら、ホームがなんだかんだと言ってる場合ではありません。絶対行かねば!!!

ライヴが始まる時間に合わせて訪問しました。2階に上がると、奥の食堂の前に人が集まっているのが見えます。あ。みかんさんがいた! 顔、小さいな〜。インスタのまんまです。ナチュラルで、かわいい。隣にいるのがVillyさんですね。

うーん、Villyさんも顔が小さい。そしてイケメンじゃないですか!。普通似顔絵とか描く人は、ご本人の魅力を引き出すだけ引き出して3割増しくらいに描くのでしょうけれど、私の粘土は技術的な理由で実際の魅力より3割減になってしまうのが常です。皆さんその辺りをご了承の上、雰囲気だけご覧ください。

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ライヴ会場には結構大人のファンがいます。もちろん小さなお子さんを連れたお母さんも。ファミリーライヴなので、私のような怪しい女が一人でスマホ片手に立っているのもどうかと思いまして、近くにいた少年の母を装って椅子に座りました。少年の前の席ですが。

Villyさんがカホンを叩きながら歌い、みかんさんが白い電子ピアノを弾いてコーラスをつける。ジブリのメドレーから最近の曲まで、そしてお客さんからのリクエストにも応えます。

ジブリの「君をのせて」が始まった時、胸を掴まれるような気持ちになりました。私はジブリファンでもなんでもありませんが、この「君をのせて」にはちょっと思い出があって、どこにいても流れてくると聞き入ってしまいます。有名な曲ですから、テレビや別のライブで他の方が歌っているのを見たことも何度となくあります。聴くたびに思うことは、難しい曲だなぁということ。変に抑揚をつけて歌われたり、テクニックを披露されると、聴いている側は曲の世界に入っていけなくなります。つまり歌い手の感情が込められ過ぎると、かえって何も伝わってこない曲だと私は思っています。音楽に疎い私が偉そうに言うのもなんですが、この曲はただまっすぐに丁寧に歌ってほしい。聴き手に任せてほしい。そのためにも本当に上手な人に歌ってほしい。Villyさんはまさしくそういう歌い方、歌い手でした。だからこそ、色々思い出して胸が熱くなりました。

みかんさんの声は高く澄んでいて、その人柄が声に出ています。そして突然のリクエストにもすぐに対応するピアノ。鍵盤の上を踊っている指と一緒に、みかんさんの体も楽しそうに揺れていて、笑顔が眩しくて。一緒にその場にいるだけで楽しくなる。私はこの人と知り合えたんだなぁと、ちょっと誰かに自慢したい気持ちになりました。

ライヴが終わった後、もちろんご挨拶しました。粘土も作らせていただくことを約束して。自信ありげに「作ります!」と言った割に似てなくてごめんなさい。お二人とも顔にお肉(粘土)がたっぷりついちゃったけど、本当はもっとシュッとしています。

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ね。

SNSにあげていいと仰っていたので、iPhpne6で恐縮ですが写真をあげさせていただきました。出来上がった粘土とこの写真を見比べ、大変申し訳ない気持ちになった私。少しでも罪を軽くするために、いつもより小道具作りに時間かけました。Villyさん、みかんさん。どうぞお許しください。

お二人とお別れした後は・・・もちろんサウナにも入りました。「小便小僧の大事なところから水が出ていると思っていたら、実は天使の抱えている壺から水が流れていた!」と前回お話しした?キンキンの水風呂にも入りました。そして外気浴。ここはぜひ夜に体験していただきたい。露天風呂の前にあるととのい椅子は最高です。

今日はサウナで出会ったお客さんの話はないのか、と思ったそこのあなた。あります、一つだけ。小柄な外国の方(ロシアの女性?)が来ていたのですが、他のお客さんたちがずっとジロジロみてました。もっと言えばお風呂でもその方の噂話をしていました。「あの人、このあと押上に行くらしいわよ」って。一体なんの情報だろう。そんなに外国の方が珍しいのでしょうか。クレヨンしんちゃんの影響で、一時期は外国人観光客が秋葉原の次に多いと言われた春日部なのに・・・。

みかんさんにも会えたし、今後は春日部のフォロワーさんに会う以外、しばらくここに来ることもないだろうなと思って脱衣所を出たら・・・。

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ね、熱子さんが・・・?

そんな。熱子さんがいらっしゃるなんて。どんだけ熱いんだ「かすかべ湯元温泉」。これは絶対再訪しなければ! さっきまでのノスタルジックなメランコリーは何処へやら。

しかし当日は仕事が重なり、結局行けませんでした。いつか熱子さん粘土人形をご本人に進呈しようと思っていますが、それは草加健康センターのレディースデイで。


外に出るとまだ日は落ち切らず、心地よい夕風が吹いていました。

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人の気配を感じて振り返ると、先ほどお風呂でお会いした外国の方が歩いて行くのが見えます。これから押上かな?と思ったら、かっこいいモスグリーンの自転車に乗って颯爽と帰って行きました。押上まで自転車か。


あなたのホームサウナはどこですか。


いつか私も、その質問に笑顔で答えたい。それではまた。

サウナのサチコより。

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