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第14話 百観音温泉で、私とあなたが「整う」まで

こんにちは。サウナのサチコです。

いやぁ〜ようやく再開いたしました、「埼玉ととのいシリーズ」。13話を投稿したのが4月10日でしたので、50日ぶりくらいでしょうか。そしてサウナ自体は何と2か月半ぶりの訪問になります。

で、復活の地にサチコはどこを選んだのか。今回は電車の混雑を避けて行けるところがいいなと思って探し、「百観音温泉」にいたしました。宇都宮線で下って行き「東鷲宮駅」で降ります。そこから徒歩3分。本当に駅からすぐのところにその温泉はありました。

こんなところ ↓

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まるで公民館のよう。お隣は神社でした。

検温とか人数制限とかあるのかな〜と思っていたら、入り口には誰もおらず、ぬる〜っと入れました(笑) ここは下足箱もロッカーも百円を入れるタイプです。

中に入ると、早速スタッフの方がこんな感じでお出迎え↓

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ちゃんと透明なシールが張り巡らされていました。入館料を先払いすると、「携帯電話の使用は禁止ですので」と聞こえるか聞こえないかの小さな声で言われて、大浴場に向かいました。

脱衣所の人はまばらで、お風呂に続くドアというドアが開放したままになっています。自粛解除後の温泉ですから、さぞかし皆さん静かに入っていらっしゃるだろうと思ったらとんでもなかった。

「キミちゃ〜ん! タオル忘れてるよ〜」

という大きな声が響き渡ります。露天風呂に行けば「私は3月末ぶり」や「私は3月初めが最後だった」と、いつからお風呂に来ていないかの自慢話が聞こえて来ます。その中で黙々と体を洗い、一人温泉に浸かる私。じわ〜っと嬉しさがこみ上げて来ました。青空の下で入る温泉は最高。当たり前だった時間が戻って来ただけなのに、お湯を抱きしめたい気持ちになりました。

いざサウナへ

誰もいない。平日の昼は本当に貸切状態です。ここで以前書いた、マスク増産のニュースを見ました。温度計は96度を指しています。結構熱いはずなんですがあまり汗が出て来ません。湿度が低いようです。久しぶりなので6分がやっとでした。

次は水風呂。これが足をつけただけで飛び上がりそうな冷たさ。もしかしてまた、一から水風呂に挑戦することになるの?と思いましたが、何とかしずしずと肩まで浸かることができました。浸かってみると今度は逆に楽。1分過ぎてもまだいられそうと思って水温計をみると、なんと20度ありました。20度って、ぬるくない? それなのに入る時あんなにビビってたのか・・・と改めて2か月の月日を感じました。

サウナには誰もいなかったのに、水風呂には次々と人が入って来ます。まさかの4人。しかも私を除いた3人はお友達のようでして、よく喋る(笑)

3人以上入ることは少ないだの、水風呂でおしゃべりする人は少ないだの、「3人寄れば水風呂はぬるくなる」のことわざウナの時に書きましたが、とんでもない。

「ここのタイル、新しくなってない?」

「え、そう?」

「んな金ないか。ガハハハハ」


常連しか言えないセリフです。

本当に水風呂がぬるくなりそうなので出ました。外気浴は露天にぽつんぽつんとととのい椅子があったので、そこに座りました。が、日差しの強いところにばかり椅子が置いてあるので、眩しい。日陰にあるベンチにはすでに先客あり。みんなわかってるな〜。次はあのベンチを狙おうと2セット目へ。

またサウナ6分、水風呂1分。今度は日陰のベンチへ。目の前には46度の立ち湯があります。そこへ非常に険しい顔をしたご婦人が入って行き、お風呂の中央に立つと、その場で高く軽快にジャンプをし始めました。熱いからジャンプしているのか、そういう入り方が正しいのかわかりませんが、顔とやっていることがマッチしていません。

その方が去っていったあと、私もこの立ち湯に入ってみましたが、46度は無理でした。水風呂よりキツイ。これまで「あつ湯」と書かれたところに何度か入ってみたことはありますが、46度は一度もなかったと思います。ジャンプもできませんでした。

さて、ちょっとこの「百観音温泉」の特徴をお伝えしますと、「全国屈指の療養型天然温泉」がウリになっています。その横に「美肌効果が高い美人の湯」ととってつけたかのように書かれていて、療養型はどうしたんだと言いたくなります。自噴57度。露天は「阿弥陀の湯」と「菩薩の湯」の2種類あって、2週間ごとに男女を入れ替えているそうです。私が入ったのは「阿弥陀の湯」。これです ↓

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ちょっと写真が曲がってしまいましたが。

奥へ奥へと入って行く露天風呂は初めてだったので、楽しかったです。寝ゆを堪能していると、隣のお風呂に入っていた方達の話が聞こえて来ます。自粛中、庭の手入れがはかどって仕方なかったと、また自慢話。

さて3セット目へ。ここら辺でようやくサウナに入るご婦人が増えて来ました。かなり狭いので4人も入ればソーシャルディスタンスはギリギリ。さっきの険しい顔のジャンプ夫人もいました。みなさん96度がキツイようで6分がやっと。一斉に水風呂へ。また3人か(笑)

水風呂に入っていたら、スタッフの方がカランの掃除にやって来ました。エプロンをつけて丁寧に磨き上げています。

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水風呂から見ると、こんな感じ ↓


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人が仕事をしている姿って、後ろから見た方がいいといつも思います。適当にやっていれば適当な背中、一生懸命やっていれば一生懸命な背中が見えます。前からだと結構表情とか手の動きでごまかされて、みんな頑張ってる風に見えますから(笑) でも、後ろ姿は正直です。

スタッフさん、この時間はたった一人で洗い場も脱衣所もサウナのマット替えもされていました。この人が一人でコロナと戦っているみたい。それなのにみんなおしゃべりが過ぎるよ。壁に「大きな声で話さないでください」と張り紙までありました。

スタッフさんの背中に心の中でお礼を言ってから、水風呂を出ました。最後のととのい椅子へ。身体中にあまみが出ています。その上に水滴が付いている・・・。以前エステティシャンが、「肌のキメが整っているときは、水滴が丸のままついて流れないんですよ」と言ってました。私いま、肌が健やかなんだなとうれしくなりました。サウナは自分の身体を知るところ。またそれも思い出したことの一つです。

気持ちのいい風を受けながらふわっと体が軽くなる。それがととのいかどうかを考えることもなく、またお風呂に行きました。そう、この日はととのったかどうかを全く考えなかったんです。だから「これだ」と思うこともなく、後から「あれだったの?」と思えるような記憶も残っておらず、何も考えずにサウナを楽しんでしまいました。すみません(汗)

この日はこのあと仕事があったので、ノンアルコールビールを飲むことにしました。下足入れもロッカーも100円だったのに、食堂だけはリストバンドのバーコードを読み取るという、進んでいるのか遅れているのかよく分からない状態。

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ノンアルコールにも瓶ってあるんですね。しかもコップが小さい。そしてお知らせベルは殺人現場の証拠品状態。

で、私は何を待っていたかというと、


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はい、また軟骨。


これは持論なのですが、ノンアルコールビールは家で飲む方がうまい、ビールは外で飲む方がうまい、と思いました。なんでか分からないけど。

まだまだ私の中で自粛解除が甘いのかな。食堂に誰もいなかったのもありますが、なんだかいつものようには食事を楽しめず、早々に退散しました。


滞在時間 3時間

入館料  800円

下足入れとロッカーは100円が戻ってくるタイプです。

ノンアルコールビール 210円

軟骨唐揚げ      380円

合計   1390円


帰り道も日差しが強く、私は自分が日光アレルギーなのを忘れていました。この後バッチリ湿疹が出て、反省しました。

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お天気の良さと、土地の安さが一度にわかる写真。


それでは今日はこの辺で。今後は「埼玉ととのいシリーズ」と「ことわざウナ」の両方を投稿して行きたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。次回はどちらになるかまだ決めていませんので、ひとまず、サチコは埼玉でお待ちしています(笑)


サウナのサチコより

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