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別府八湯温泉名人になるまで2

柴石温泉 長泉寺 薬師湯

休日の午後急に時間ができた。
どうしよう、今日こそは長泉寺温泉へ行こうか。。。ハードルが高そうでずっと行きたくても行ってなかった温泉だ。
レビューは沢山見てきた。
よし、今日こそ 今すぐ 行こう!
と思い立った。16時までしか空いていない。今は14時半。充分間に合う。

クルマで鉄輪方面から向かう。
血の池地獄、竜巻地獄を過ぎて左手に長泉寺の看板。
あれ??入り口どこ??

見つけた。

見逃してしまいそうな細い道。普通車の通行は困難ですって看板があったが左奥に長泉寺駐車場の看板が見える。
頑張って細い道を進む。

駐車場に車を停め、心を落ち着かせる。
温泉に入るには、お寺の管理人の方のお宅を訪ねなければならない。

恐る恐る門をくぐり右奥にあった民家のインターホンを鳴らす。
すると、ご高齢の白髪のご婦人が現れた。
玄関に入って名前と住所の記入を促され、緊張しつつペンをはしらせる。

どちらからいらしたの?

と、聞かれて

地元の別府です。

と、答える。
名簿を見ると結構県外の方々が多い。

お賽銭を入れ、お礼を言っていざお風呂に。

一人きりの貸切だ。
とても贅沢!
気分が高揚してきた。
建物は古いが中は清潔にしており、温泉から銅の匂いがする。
あーーーいい温泉の匂いだ。

部屋の一番奥には温泉を冷ました湯が洗面器とバケツに張ってある。
下調べ済みだが、お湯が熱い場合はこれを入れるらしい。
温泉を、水で薄めないという心配りが素晴らしい。

早速準備をしてまず、かかり湯。
噂通りちょっとアツ湯だなと思いつつ、そっとお湯に入る。

アツっ

膝までしか入れない。
温泉八十湯以上を制してきたというのに自分が情けない。
しかしアツいのは我慢できない。
急いで洗面器3杯分の冷まし湯を投入。

アツい。。まだアツい。。。

今度はバケツの冷まし湯投入。

アツい。。。

結局洗面器5杯バケツ4杯。全部使ってしまった。

そしてやっとゆっくり湯船に浸かる。

手先と足先がジンジンする。
足を湯船の底に置いていられない。
湯船の中でしばしVの字になる。

沁みる。。。体の芯まで温泉の成分が沁みてくるような感覚。
さすが薬師湯と言われるわけだ。
こんな素晴らしい温泉お賽銭で貸切なんてほんとにありがたい。

長時間入ってられないので一旦上がり、感謝の気持ちを込めて床を置いてあったブラシで床掃除した。
キレイになって心もスッキリ。
そしてもう一度湯船に浸かると、もうアツくないではないか。
今度は足を伸ばしてゆっくりと湯船に浸かって薬師湯を楽しんだ。

次の人のために、洗面器とバケツにお湯を入れ、お地蔵様の前にお賽銭をおいて一礼。
感謝感謝です。
体はずーっとポカポカ。
時間があったらまた行きたい温泉だ。

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