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カタリナ

群像 2023年1月号 掲載

「カタリナ」 沼田真佑

影裏 の人だったんだ、と後で気づく
好きな文章だ
押し付けがましくない
自然にすらすらと心に入ってくる

とても短い
主人公は作家
鬱を患っている(患っていた?)

わたしもそうだ、と思った箇所

その人の場合‥頭の奥深いところの一点に、
黒い眼薬でも滴下したみたいな、
じくじくした染みができたのをまず感じる。
十日ほど経って、その色が薄まるでもなく
そのまま残っているようなときは危ない。
中略
そうなる前に、手を打たなければ。
「音楽が効く、とその人は言うんだな」

わたしも
ピアノを弾いていると
(キーボードです、しかも練習中下手です)
心が洗われていきます
いやなこと、自分の中の汚い思い
そういうものが
浄化される、と感じます



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