ドラッガーと世阿弥
少し古いけれども「もしドラ」(「もし高校野球の女子マネージャーかドラッガーのマネジメントを読んだら」)が大ヒットしました。
ドラッガーの経営理論によるマネジメントの概念は、高校の部活運営にも大いに活かせるといった内容です。
そのドラッガーは、企業の目的は顧客の創造であるから、顧客満足度を高める事が大切だと言っています。
同じことを日本でも言った人がいました。
室町時代に能を大成させた世阿弥です。
世阿弥は、離れたところから他人の目線で自己を見るべきと「離見の見」を伝えました。
一見何が同じなのかと疑義あり!?
しかし
これは、芸はお客様がいかに満足してくれるかが大事であり、
将軍だったり、町衆だったり、その時その時のお客様の目線に立ち、芸をすべきだという意味なのだそうです。
つまり、顧客満足度を高める事が大切なのだという点で、ドラッガーと合致しています。
仕事では、
1、同じ内容でも、伝える相手に応じて口調や言葉遣いを変える。
2、報連相の度合い等も変える。
3 依頼内容を検討し、説明する際に専門用語を使わない。
対峙する側からの目線を忘れない。
相手の信頼を得ること、そして信頼関係の中で、より良い手立て解決策をこうじていくことが一番大切な事。であれば、世阿弥も伝えた離見の見を心のポケットに入れておこうと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?