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アロマ 化学成分 ⑦

ご覧頂きありがとうございます。
今回は例として柑橘系のアロマについて書きたいと思います。

柑橘系のアロマはどんな種類があるでしょうか?
・レモン
・オレンジ
・グレープフルーツ
・マンダリン
・タンジェリン
など様々な種類があります。

柑橘類の主成分はリモネンが多く含まれています。
リモネンのほか
γ-テルピネン ß-ピネンなどが配合。
成分のことを書くにあたり、
エッセンシャルオイルの化学成分のこと書く必要があります。

生命にとって炭素、水素、酸素は必須ですが3つとも全てアロマ(精油)に含まれています。

イソプレン:エッセンシャルオイルの構成単位
・5個の炭素、1個の二重結合

モノテルペン:2個のイソプレン
・10個の炭素、最低1個の二重結合
テルペン類は一般にその名称の末尾にeneがつくことで認識できます。
※脱テルペンオイルはアロマテラピーの目的には適していません。

セスキテスペン:3個のイソプレン
15個の炭素、数個の二重結合

官能基(モノテルペン類、アルコール類、フェノール類、、アルデヒド類、ケトン類など)が加わり違う化合物を作り出す。

・全てのエッセンシャルオイルには通常千以上もの異なる化合物が存在します。


【モノテルペン類】

リモネン、β- ピネン、α-ピネン、サビネン、γ-テルピネン、ミンセン、α-テルピネン、テルピネンなど 
はほぼ全てのアロマ(精油)に配合されていますが、消毒殺菌効果に加えて鎮痛、去痰、興奮剤(元気になる)

【セスキテルペン類】
有機酸類 ゲラン酸、リネン酸、クリサンテム酸
エステル類 酢酸メンチル、安息香酸ベンチル、酢酸リナリル、酢酸ネオメチル、アンゲリカ酸イソブチル
オキシド類 1.8シネオール、メントフラン、ローズオキシド

モノテルペン類に加えて抗炎症作用鎮痛、弱い降圧剤でもあります。
いつくかは鎮痛及び鎮痙作用を示します。

【アルコール類】
例 メントール、ネオメントール、イソメントール、リナロール、αーてるピネオール、ネオイソメントールなど
抗菌剤であり強力な殺菌剤であり、抗ウィルス剤であり、興奮剤(元気が出る)です。

【フェノール類】
例 オイゲノール、カルバクロール、モチール、カビコール
アルコール類と同様消毒殺菌剤、神経系(特に鬱病に効果を示す)免疫系の両方を賦活するため、身体自身の治癒過程を活性化する。

【アルデヒド類】
例 ゲラニアール、ネラール、シトロネラール
抗ウィルス、抗炎症作用、神経系の鎮静、血圧降下、血管拡張、解熱作用

【ケトン類】
例 メントン、イソメントン、プレゴン、ピペリトン
傷あか瘢痕形成、脂肪分解、粘液分解、鎮静作用を有し、ものによっては鎮静、抗血栓、抗炎症、消化、去痰、あるいは興奮作用を示します。(妊婦には注意が必要)

書籍:プロフェッショナルのためのアロマテラピーより抜粋しました。

ちょっとカタカナが多くなりわかりにくかったらごめんなさい。

リナノール→ ラベンダー、ベルガモット、バジル
シトラール→レモングラス、メリッサ、レモン
リモネン→全てのエッセンシャルオイル、特に柑橘系
αピネン→フランキンセンス、サイプレス、ファー

このようにエッセンシャルオイルは複数の天然の芳香化合物ということが理解できたか思います。
成分として様々な効果効能が期待できます。

例えば柑橘系のエッセンシャルオイルは
拭き掃除に使えば空気も気分もさっぱりリフレッシュ。
・内側からのキレイや食後のスッキリに。
・健やかな息づかいをサポート。
・ポジティブなムードを促進。
など日常生活の中で多様に使える万能なエッセンシャルオイルのひとつです。

ですが、残念なことに、市場に出回る80〜90%エッセンシャルオイルは何らかの方法で不純物が含まれていることが明らかになってます。

近年における不純物混合の傾向は
分離された天然の成分、もしくは天然の素材を使用して人工的に合成された分子を使用し巧妙な不純物が混合したエッセンシャルオイルが作られています。

マーカーを基にしたエッセンシャルオイルの分析では
・バイオマーカー
成分の近いエッセンシャルオイルや分離した化学成分を加え薄められて出来た混合物
特定のエッセンシャルオイルにしか存在しない化学成分
ペパーミント:ビリジフロロール、サビネン水和物、ゲルマクレンD,イソプレゴール
ラベンダー:酢酸羅ベンディル、クリプトン
など
・合成マーカー
天然もしくは石油化学製品から作られた芳香化合物を加えて作られた混合物。
GCMSを使用した不純物の検出が確認されています。
何千も存在する化学成分とその分量を認別することが可能
GCMSが提供する情報を駆使して解釈できる専門知識、研究と経験がある。

このようなマーカーを基に行うエッセンシャルオイルの分析では不合格です

以上 APRC アロマティック・プラント・リサーチ・センター
APRC ジャパンツアー2019資料より一部転記させて頂きました。
(詳しくは英語サイト→AromaticPlant.org)

成分分析が100%表示で販売されているエッセンシャルオイルを選ぶことが安全、安心して使うことができると思います。

お買い求めの際の目安になればと思います。

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