群青と猫と花

鋭く月 光り
すでに此処は用無し
放つ言葉を忘れ
ただ笑う猫になる

曇った空の色を覚えて
飾った街に青さを足して
拾った影と君を見つめて
濁った音の夢を鳴らすだけ

歪んだ愛に耳を澄まして
狂った針は赤さを指して
萎れた花に名前をつけて
繋いだ声と君を探すだけ

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