桃の天然水

駅の改札口で最後のサヨナラ
君はどこか寂しげに小さく手を振った
何かがかけていてそれがわからなくて
君の世界を酷く濁らせてしまった

君が好きだった桃の天然水を一口飲んだ
そしたら君の笑顔が浮かんできて
涙が零れ落ちた

ピーチピーチピーチ
甘酸っぱい味は僕等のようで
ピーチピーチピーチ
淡く溶けていき消えてった

あんなに近くで笑っていたのに
ちっぽけな皹が二人を遠ざけた

君の好きだった桃の天然水は全部飲んだ
いつか君と街で会ったら
笑って話せるといいな

ピーチピーチピーチ
空っぽになった僕の心を
ピーチピーチピーチ
透き通った色で潤しておくれ

絡まってた二人の時間はたった今解けて
別々の道を歩いていくよ

ピーチピーチピーチ
甘酸っぱい味は僕等のようで
ピーチピーチピーチ
淡く溶けていき消えてった
ピーチピーチピーチ
空っぽになった僕の心を
ピーチピーチピーチ
透き通った色で潤しておくれ

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