見出し画像

だいたい5分でわかる?!ツールドフランス2021観戦レポート Stage17

ツールドフランス観戦の感想レポートです。
Stand.fmでお喋りしたことをこちらにもテキストでアップしてみます。
音声とはほんのり内容が違っていたりもします。今日は若干5分超え。

こんばんにちは。
オーディオコント製作チームゲスラジの腹黒担当さちあきです。
この番組はロードレース観戦が大好きなさちあきが、レースを見たあとの暑苦しい気持ちをお伝えする番組です。

7月14日の本日はフランス革命記念日です!というわけで、フランス勢が過熱するのは例年のことなのですが、いまいちフランス人が勝てたことって記憶に少ないのですけれど、今年はちゃうで!と、気合の入った第17ステージ。
ミュレからスタートし、スラン コル・デュ・ポルテまでの前半は平坦基調で113.4km地点にあるスプリントポイントを超えてからは1級、1級、超級山岳頂上ゴールという178.4kmのステージです。
1級(ペイルスルド)、1級(ヴァル・ルアン・ロゼ)、超級(サン=ラリ=スアン)の間々には下りのダウンヒルが待ち構えているので、この上り下りで選手たちはだいぶ足を削られそうです。

さて、スタートしてすぐにビーアンドビーホテルズのピエール・ロランのアタック。フランス人選手がいきなり仕掛けてきました。
ロランはすぐに吸収されるも、残り163kmもありますからフランス勢のチャンスはまだまだあります。

そこからボーラ・ハンスグローエのペストルベルガー、アージェードゥゼール・シトロエン チームのゴドン、コフィディスのペレス、チームトタルエネルジーズのテュルジス、アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオのダニー・ファンポッペル、ビーアンドビーホテルズのシュバリエが先頭を取ると、しばらくはこの6人の逃げで安定します。この中でフランス人でない選手は二人だけ。
今年のフランス勢は気合を感じさせますね。

中間スプリントまでの平坦は横風区間ということもあり、集団も縦に伸びていく中、いつもならイネオスのチーム力を見せつけられるところをポガチャルを擁するUAEが全体的に前方にいて集団をコントロールしているのが印象的でした。

中間スプリントはテュルジスが1位通過。集団の中での中間スプリントはカヴェンディッシュも名アシストのモルコフがいたものの、敵わずマイケルマシューズがカヴェンディッシュより多くポイントをゲットしていきました。

さて中間スプリントを超えたということは、ここからは上り口で山岳がドンドンドーンと続きます。
先頭6人をに対して集団から山岳ジャージ保持者のプールスを含む4人(チーム アルケア・サムシックのジェスベールとキンタナ、チームトタルエネルジーズのラトゥール)が追走に入りました。

最初の1級をテュルジスが通過し、逃げ6人に対して追走のラトゥールがアタックして先頭に追いつこうとしますが、すでにメイン集団に飲まれていた追走集団たちに追いつかれてしまい吸収されてしまいます。
果敢に何度もアタックをかけるラトゥールはかっこよかったです。

さて、先頭もだんだんとバラけていき、次に先頭を決めたのはペレスとゴドンの二人で二人ともライバルチームではあるもののフランス人ということで、かなり快調にかけ抜いていくのですが……。
次の1級をペレスが1位通過、ゴドンが2位通過したものの、下りきった後のゴールまで14km地点でゴドンがアタックをしかけペレスを落とそうとしたものの、逆にペレスの方が力強く、ゴドンはすぐ後ろに迫っていた集団に残り10kmを切った時点で飲まれていってしまいました。
ここでねぇ、二人が手を組んで走っていればねぇ…などとつい思ってしまうのですけれど。

マイヨジョーヌを含むメイン集団からビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス)がアタックするのですが、それをきっかけにポガチャルがスピードアップ。総合上位勢の中からはウランがついていけず、ポガチャル、ヴィンゲゴー、カラパスの3人で頂上を争うこととなりました!!
しかもこの中ではカラパスが年長者(といってもまだ30前!)がキツそうな表情で登っているので、ポガチャルとヴィンゲゴーのヤングな二人が引き離そうとするものの、実は力を残していたカラパスが残り1.4kmの地点アタックをかけるとヴィンゲゴーがついていけなくなったりもしました。
しかし、超級はそんな簡単に勝負が決まりません。
残り500mを切る頃にはヴィンゲゴーが再び合流し、今度は波状攻撃を仕掛けるポガチャルの再三にわたるアタックに二人追いつくことができず、ポガチャルが圧倒的な余裕の笑顔を見せてのフィニッシュとなりました!
てっきり途中までは空気を読んでフランス人選手にステージ取らせるのか?なんて思っていたけれど、やはり勝負は勝負。強さを見せつけてくるポガチャルには脱帽いたしました。

結局総合上位勢がだいぶ変わるのではないか?と途中まで言われていたもののほぼ入れ替わりはなく、昨日まで総合11位だったゴデュが今日のステージ4位に入ってタイムを稼いだので5位に浮上したぐらいでした。
ポガチャル以外のランキングも固定化されたように感じるものの、明日は超級が2回あるレース。
まだどうなるかわかりませんよ!
それではまた明日。サユー!

総合:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
ポイント賞:マーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
山岳賞:ワウト・プールス(バーレーン・ヴィクトリアス)
新人賞:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
敢闘賞:アントニー・ペレス(コフィディス)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?