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だいたい5分程度でわかるジロデイタリア観戦レポート Stage15

Stand.fmでお喋りしたことを
こちらにもテキストでアップしてみます。
喋りでほんの少し違うものになったりもしていますが
アーカイブとして残しておきます。

みなさんこんばんにちは。
オーディオコント製作チームゲスラジの腹黒担当さちあきです。
この番組はロードレース観戦が大好きなさちあきが、レースを見たあとの暑苦しい気持ちをお伝えする番組です。

今日はジロデイタリアのステージ15。
グラードからゴリツィアへの丘陵地帯を含む最後にスプリント向きのレイアウトにて、脚の強さがものを言いそうな147kmのステージ。
昨日の山頂ステージとは別世界の居住区間を縫って走るスロベニアの美しい景色に、グランツールながではの旅行をしているような気分にさせてもらいました。

とはいえ、今日はアクチュアルスタートからすぐに集団での大落車が発生しており、まさかのブッフマン、ベルハネ、ファンエムデンがリタイアという大波乱の幕開けとなりました。
レースは20分ほどの中断を経てからニュートラルスタートにて再開。

15名の先頭の逃げが決まると美しい二列の先頭交代を見せてくれり、スロベニアへと越境すると一本の道に沿うようにある居住区と緑のバランスが絵画のようでした。
しかし、レースはレース15人の中からオスカル・リーツビークとカンペナールツがアタック。
次にマキシリアン・ヴァルシャイドのアタックするも吸収、そこからまたカンペナールツがアタックをかけてリーツビークとの二人旅が始まります。
ここでゴールまで残り28km地点。
いく先に見えていた厚い雨雲の予感どおり、強烈な雨粒が選手たちを襲います。
とにかく道がツルツルとしていて滑るようで、怪我をしないようにとセーフティファーストで走っているものの、それでも時体勢が崩れる選手も映り込みました。

こんな雨の中での下りでは大事に走って欲しいと願ってしまうものの、選手たちの勝利への渇望はすさまじく、二人旅の中でもカンペナールツがかかんに下りでアタックをしかけたり、強いカーブの時に鋭い曲方を見せてベテランならではの強さを見せてくれました。

そのおかげで、途中途中でリーツビークを引き離すものの、リーツビークはスプリントに強いその脚でその都度追いつき、なかなか単独逃げを許してくれません。
また、二人を追いかけるアルント、ヘルマンス、トレスにモレマも加わり、その中からトレスが二人に追いつき、しばらくは3人の逃げ構成となりました。

3人の中ではトレスがあまり前を引かないのでカンペナールツがちょっと物言う場面もあったりしたものの、そのトレスが残り3km地点で脱落。
こうなるとスプリントに分があるリーツビークが勝つんじゃないか?…なんて予想もあったのですが…。アタックをし続けた二人の体力は限界そうに見えたものの、そこは長くレースを走り続けてきている選手という強さなのか、まさかまさかのスプリント勝負でカンペナールツの勝利という、またしても実況&解説陣が度肝を抜く展開となりました。

カンペナールツを擁するクベカ・アソスもまさか…と思っていたようです。
ゴール後に迎えたスタッフたちが満面の笑みでカンペナールツを抱きかかえて喜んでいる姿は感動的でした。

それにしてもアタックが潰されても潰されても粘れるのって本当に強いですよね。
カンペナールツおめでとうございました!そしてほんの少し及ばなかったリーツビークも素晴らしかった!あの悔しそうな表情は印象に残りましたよ。
明日はさらにキツい今大会一番の山、チマ・コッピが構えています。
どんなレースになるのでしょうね。それではまた。チャオ。

総合:エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)
ポイント賞:ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)
山岳賞:ジョフリー・ブシャール(アージェードゥゼール・シトロエン チーム)
新人賞:エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)

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