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だいたい5分でわかる?!ツールドフランス2021観戦レポート Stage18

ツールドフランス観戦の感想レポートです。
Stand.fmでお喋りしたことをこちらにもテキストでアップしてみます。
音声とはほんのり内容が違っていたりもします。今日も5分超え。

こんばんにちは。
オーディオコント製作チームゲスラジの腹黒担当さちあきです。
この番組はロードレース観戦が大好きなさちあきが、レースを見たあとの暑苦しい気持ちをお伝えする番組です。

さぁ今年もツールドフランス最後の山岳となる本日のステージ18、ポーからスタートしてザルディダンまでの129.7kmは、昨日と似た感じのレイアウトで、4級を2つ超えたあとの気持ち上り基調な中間スプリント地点を越してから、超級を1つ登って降りて、また登っての超級山頂ゴールという、昨日のレースの総合上位勢3名の三つ巴戦とどんな違いを見せてくれるか楽しみにしていたのですけどね……。
全て終わってみたらポガチャル祭り、ポガチャル無双、強過ぎてごめんなさいの1日となりました。
本当に、こんなに強い選手がいると見ていて笑いが止まらなくなりますね。
漫画でもそんな無茶な展開しないよと。

さて、レースを振り返っていきましょう。
まずはアクチュアルスタートを切ってすぐにバーレーン・ヴィクトリアスのモホリッチ、チーム バイクエクスチェンジのユールイェンセン、チーム クベカ・ネクストハッシュのショーン・ベネットが抜け出し、しばらくは先頭三人でしたが、そこへドゥクーニンク・クイックステップのアラフィリップとコフィディスのペリションが追いつき先頭は5人となりました。途中でビーアンドビーホテルズのシリル・バルトも追いついていたのですが、アラフィリップたちが到着する前にちぎれていってしまいました。

2つめの4級山岳をアラフィリップが先頭通過し、ショーン・ベネット、ペリション、モホリッチと続いていきました。そして1分14秒あとにメイン集団が通過。今日はメイン集団が近いですね!

中間スプリントポイント前ではユールイェンセンがほぼ止まっているのと変わらない走行をしながら後ろを何度も振り返っているのも面白かったです。前回のイネオスの選手たちも前待ちしてましたが、こんな露骨なのは初めて見ました。マシューズを待ってたのかな。
そして迫ってきた中間スプリントは先頭をアラフィリップが通過した後、集団でのマイヨヴェールを争うスプリント対決がありました。ここではカヴェンディッシュがチームメイトのモルコフに守られてガッチリとマシューズより前にポイントをもぎ取っていきました。

先頭に向かって追走もできかけますが、すでに超級トゥールマレーの坂道となっていてなかなか合流できません。
ペリションが落ちていき、ショーン・ベネットもおちていくと、先頭はアラフィリップとモホリッチの二人となりました。ゴールまで残り56.5km。集団もほぼすぐ後ろとなる1分以内にジワリと近づいています。山岳ステージとは思えないスピードレースだったのか、集団の形が縦に伸びていってましたからね。

そんな中、集団から何度もアタックで抜け出す選手が出てくると、追走集団ができあがり、ここからまたアタックがかかって追い付いた先頭は9人となりトゥールマレーへと挑んでいきました。

さぁいよいよ勾配のきつさと、高い標高でキツイといわれているトゥールマレーの山頂は昨日も熱い走りを見せてくれたグラパマ・エフデジのゴデュのが抜け出すとアラフィリップもついていき、EFエデュケーション・NIPPOのゲレイロもついていきます。ラトゥールも追いつくと4人でトゥールマレーの頂を超えるのかと思いきや、アラフィリップが落ちていき、さらにゲレイロも遅れるとラトゥールが先頭を通過していきました。
次に集団からは山岳賞をかけてのプールスのアタックもあり、それに呼応する形でウッズも出るもののプールスがポイントを稼ぎウッズをポイントから引き離したんですけどねー……山岳賞熱かったのはここまででした。
このままプールスがこの走りを維持できればよかったのですけれど。
下りでブレーキをほぼ使わなかったゴデュの走りも冴えていましたが、2個目の超級リュズ・アルディダンの登り途中で集団を牽引するイネオスのクヴィアトコフスキーがガンガンに踏み込んで、逃げ続けていた先頭の最後の一人となるゴデュもたいらげてしまいました。

この集団の中にはもちろんポガチャルもいますし、ヴィンゲゴーもカラパスもいます。カラパスのために引いていたイネオス勢からUAE勢に前へ出るとポガチャルのためにマイカがスピードアップをし、ちぎれていく選手たちもいる中で残り3km手前からポガチャルのアタック。先ほどのスピードアップ時で落ちてしまっていたワウトもいないユンボ・ヴィズマからは先日ステージを取ったクスとヴィンゲゴーが喰らいつき、まだチームで一勝もあげていないモビスターからはマスも喰らいついたのですが、ポガチャルの再びのアタックで結局ついていけたのはヴィンゲゴーとカラパスだけとなり、結局昨日の三つ巴戦と同じく上位ランキングどうりの1-2-3フィニッシュとなって、ポガチャルの無双っぷりを見せつけられただけとなりました。
怪童ってどころじゃないですよ、本当に。最後なんて余裕ありすぎてややもすると止まってしまうスピードでライバルたちを見下ろしてゴールしていきましたからね。あんなん異世界人チート持ちとかですよ。恐ろしい。
これで山岳賞ジャージもポガチャルがゲットしてしまったので、黄色、白、赤玉と3つのジャージをかっさらっていきました。これって去年と同じ展開なんですよね。
カヴェンディッシュだけが緑ジャージを保持してくれてるよ……。
明日はスプリンターたちのステージです。それではまた、サリュー!

総合:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
ポイント賞:マーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
山岳賞:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
新人賞:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
敢闘賞:ダヴィド・ゴデュ(グラパマ・エフデジ)


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