PTAを、致します
教師不足です。
少子化が進むニッポンで、児童生徒の総数は減り続けているのに、なぜか、教師が不足しています。
なんでだろう?
小学校教師を数十年経験し、そろそろ退職を迎える義姉曰く。
「若い人が教師になりたがらない。志を持って教師になっても辞めてしまう人も多い。辞めなくとも心を病んで休職状態の人も多数」と。
なんでだろう?
その原因はひとつだけではないらしい。
長時間労働を強いられる。
残業代がもらえない。
モンペに追い詰められる。
職員室でのいじめ。
部活で休日がとれない。
その他いろいろ。
その話を聞いた時、教師=ブラック職場。というイメージしか湧きませんでした。
そんなブラックな職場で、先生たちが日々強いストレスにさらされていると考えるとです。
先生が「ヤバく」なると、クラスが「ヤバく」なる。
クラスが「ヤバく」なると、我が子が「ヤバく」なる。
ヤバいよ、ヤバいよ。
と、なります。
そんな状況はできれば避けたい。
どうにかして先生が「ヤバく」ならないようにしなくちゃ。
ペアレント(P)とティーチャー(T)のアソシエイション(A)であるPTAができることって、まさにそこではないかと思うのです。
さて。
急に話が変わりますが『ドクターX 外科医・大門未知子』というドラマがありまして。
そのドラマの中に出てくる有名なキメ台詞で
「医師免許が必要ない仕事は、致しません」
という台詞があります。
ドラマなので誇張されてはいますが、この台詞は、医者が本業とは関係のない雑務に追われ、本来の医師としての仕事の時間を奪われているという現実を反映した台詞だと思います。
これは「ブラック職場」と化してしまった教師にも当てはまる言葉だと思います。
「教員免許が必要ない仕事は、致しません」
と言い切って仕事をしてもらえたらどれだけいいか。
プロフェッショナルとしての資格が必要ない仕事をやらなければいけない「非効率」をなくして、プロフェッショナルな仕事に集中してほしい。
我が子の教育を委ねる先生にはマジでプロフェッショナルの仕事をしてほしいですもん。
そこでPTAの出番です。
「教員免許が必要ない仕事」は、PTAがやればいいんです。
授業以外の「教員免許が必要ない仕事」はいっぱいあります。
そのためのPTAなんです。
だからPTAは必要なんです。
我が子のためではないんです。
先生のためなんです。
先生が「プロの仕事」をするために、私たち保護者が協力してバックアップするのがPTAなのではないかと。
本来のPTAとは、ペアレント(親)とティーチャー(先生)のアソシエイション(協会)なのですから。
そう考えるとおのずと、PTAが何をすべきかの取捨選択ができると思うのです。
「教員免許が必要ない仕事」の中で、優先度が高い教育的活動をPTAが補填すると考えて、何が必要で何が要らないのか。
ワタシが考えるPTAは、こんな感じかな。
ベルマーク。致しません。
自治体主催の尾木ママ講演会のサクラ。致しません。
校庭の草むしり。致します。
運動会の自転車置き場整理。致します。
文化委員会主催のヨガ教室。致しません。
広報委員会の学校広報誌作成。やりたい人が致します。ただし資源削減のため紙の印刷は致しません。
夏祭りの綿あめ作り。やりたい人が多数なので致します。
学芸会の会場整理。致します。
推薦委員会による、4月最初の保護者会での「役員決めくじ引き」。
ゼッッタイに、致しません!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?