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種と向き合うこと

手のひらに収まる種を見つめ
不思議な気持ちになりました
お茶として飲むこととは違う
香りを感じたのです

花殻に包まれた黒ゴマのような種
花殻の産毛は細かいけれど
角度によっては指先を刺激して
目が覚める感覚 そしてその指先を
見ようと顔に近づけたら
そこからもなんともいい香りがしました

縦に何段か重なる花殻は
下から見ると六つの部屋に分かれていて、ひとつの殻に四つの種が入っています

こんな小さな種から
私のホーリーバジル物語が始まりました

とにかく早く植えてみたくて
鉢と土を用意し、もし失敗してもいいように3回ほどに分けて植えていきました
部屋の中でもキッチンペーパーに水をはり種を数個置いて観察したりもしました

その頃住んでいたマンションで
小さな種との命の交流に
当時の私が思っていたよりも大きなことが動き出していたんだなと
振り返ると感じます。

水をあげたり
夜の寒さを気にかけたり
その当時、ホーリーバジルの情報は
ネットにほとんどなく
数個見つけたブログを読んで参考にしました
インスタグラムのタグもホーリーバジルは少なかったと思います

芽が出た🌱喜び
可愛くて可愛くて

お茶の中で見つけた種が
そんな幸せをくれました
私の胸はどんどん膨らんで数年をかけ
手のひらに乗る数十粒の種を
増やしていきました
もう鉢植えではこの気持ちが収まらない…畑に地植えしたい!

こんな気持ちがあふれて

ここから家族を巻き込んでの
ホーリーバジル畑と家を建てることが
始まっていきました。

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