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がんサロンについて // キセキ38

こんにちは。
幸紗チサ(さちさちさ)です。ご訪問ありがとうございます!

この記事は、こちらのマガジンの記事です。

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強い日差しも和らぎ、ようやく少し涼しくなってきましたね。秋の気配も少しずつ濃くなってきて、少し名残惜しい気持ちがありつつも、今年も残り少なくなってきたなぁ!と感じています。

さて、今回はピアサポートでもみんなで集まって行う、がんサロンについて書いてみたいと思います。どんな場所なのか、どんな形で運営をするのか。私なりに解説してみたいと思います✨

では、どうぞ!


がんサロンとは

がんサロンとは、がん患者さんやそのご家族などで集まり、交流や情報交換を行う場です。対象者は、特定のがん種、全てのがん種、特定の年齢層などさまざまです。参加人数はそのサロンによっても異なりますが、大人数の場合は3〜5人位のグループに分かれることも多いです。

開催場所は、病院や公民館の会議室、またはオンラインなどさまざまです。開催主体は、医療機関、患者会、個人などがあります。

このように、がんサロンはグループで行うピアサポートとして、広く開催されているのです。

では、次にどんな開催方法があるのでしょうか?


リアル開催(対面開催)

リアル開催は文字通り、開催場所に出向いて集まり、サロンを開催します。直接お会いして交流できるのが最大の利点です。感情を共有しやすく、非言語的なコミュニケーション(表情や身振りなど)も相手に伝わりやすいため、安心感が生まれると思います。参加者間での距離が近くなり、信頼関係も構築しやすいでしょう。

サロンが終わると参加者同士で一緒に帰ることもあり、お互い思いを共有しながら余韻を味わえるのも良いですね。また、病院で開催する場合は、通院や入院患者さんが参加しやすいという利点もあります。

しかしながら、デメリットもあります。参加者や開催者は会場まで移動する必要があり、特に体調が悪い方にとっては大きな負担になることがあります。また、コロナなど感染症のリスクを伴う場合もあります。

リアル開催は、お互いをより深く知ることができる開催方法だと思います。体調や感染などに注意しながら、楽しく開催できたら良いなと思います。


オンライン開催

コロナ禍をきっかけに、一気に普及したオンライン開催。参加者はもちろん、開催者も会場へ出向く必要がなく、時間も自由が効くので、運営のしやすさが大きな強みだと思います。また、移動が辛い患者さんや、遠方に住む患者さんも気軽に参加できます。感染のリスクもありませんので、これも安心感につながります。

サロンによっては顔出しが不要なので、忙しいAYA世代の患者さんや、耳だけ参加したい方にもこうしたオンライン開催は適していると思います。

一方、対面と比べると、非言語的な要素(表情、しぐさなど)が伝わりにくく、感情の共有や深い交流が難しくなることもあります。また、zoomなどオンラインツールを使う必要があるので、高齢者の方やITに不慣れな方には参加が難しい側面もあります。

オンライン開催は大変便利で、現在では多くのサロンがこちらで開催されていると思います。対面より時間がかかるかもしれませんが、リピートしたら顔を覚えてもらえると思いますし、実際にお会いしたときに話も弾むかもしれません。


アバターや仮想空間での開催

では、アバターや仮想空間でのオンラインサロンはどうでしょうか。現代はVtuberメタバース(仮想空間)も大流行しています。こうした時代背景もあり、今後もますます発展するのではないかと個人的には思います。

誰でもアニメやゲームのようなキャラクターに変身してお話ができるのです。デザインも自由で気持ちも上がります。アバターに興味がある方や、顔出しはしたくないけどお話しはしてみたい方などに、新しいサロンを提供できるかもしれません。参加方法としては、zoomなどのオンライン会議ツールにアバターで参加するか、仮想空間で開催されるサロンに参加するなどの方法があります。

しかしながら、もしVtuberのような本格的なアバターを使いたい場合などは、それなりにスペックの高いパソコンが必要になります。処理が追い付かないと、途中で落ちてしまうことも💦また、アバターだと相手の表情が伝わらないという課題もあります。

それでも、プライベートが適度に確保され、かつ見た目も自由にカスタマイズできるアバターは、やってみたい方も多いのではないかと思います。中には動作の軽い仮想空間もありますので、今後も技術が進み、誰でも楽しめるバーチャルなサロンが普及すると良いなと思います!


サロンの流れ

さて、ここからは一般的なサロンの流れについてお伝えしたいと思います。

まず、全体の進行はファシリテーターが行います。ファシリテーターは、ピアサポーターや医療従事者が行う場合などが多いです。さらに小グループに分かれる際は、ピアサポーターやある程度慣れている方などがファシリテーターになることもあります。

最初に、サロンのルールをファシリテーターが説明します。概ね共通しているのは、サロンで話したことは他の人へ話さない、他の参加者を否定しない、宗教やサプリメントの勧誘は行わない、などがあると思います。

ルールを説明したら、1人ずつ自己紹介していきます。自己紹介が終わったら、いよいよサロンの始まりです!人数が多い場合は、ここから小グループに分かれてお話をすることもあります。ファシリテーターが話を振ってくれますので、気軽にお話したいことを話してみましょう😊

終わったら、また全員で集まり、各自感想を共有して終わりになります。

お話ししたいけどうまく発言できるか不安な方もいらっしゃるかもしれませんが、ファシリテーターが全体を見ながら話を振ってくれるので、安心していいと思います!逆に話したくない方は、無理に話さなくても良いのです。そして、これまで泣きたい気持ちを抑えていた方は、泣いていいのです。これまで頑張ってきた自分を、サロンのささやかな時間の間だけでも、開放してあげてください。


サロンのこんなところが良い!

では、サロンのどのようなところが魅力でしょうか?あくまで私個人の考えではありますが、やはり同じ境遇の仲間と出逢えることではないでしょうか。自分はひとりじゃないとわかると、大きな安心感につながります。当事者にしかわからないこともたくさんあり、その共感から新しいつながりへと発展していくこともあります。最初はサロンの参加者だった方が運営スタッフになり、ここから新しい活動が始まることも!✨

また、サロンは情報共有の場でもあります。治療の方法は個人によって異なりますが、共通する部分もあると思います。さまざまな治療の体験談をもとに、今後の自分の治療の理解を深めたり、副作用などの対処法においても参考になるのではないかと思います。そして、他の患者さんの前向きな姿勢や成功体験を聞くことで、自分自身の治療への意欲やモチベーションが高まることもあります。

私自身も、いろんなサロンにちょくちょく顔を出しています。リアルでもオンラインでも、回数を重ねるごとに面識が深まっていくのがとても良いです。久しぶりにサロンで知り合った方の元を訪ねたとき、まるで孫に会うように再会を喜んでいただいたことがあります。じんわりと心が温まりました💕


ありがとうございました!

いかがだったでしょうか?

今回はがんサロンについてお伝えさせていただきました。開催の形式はリアルやオンラインがあり、開催主体も病院で開催されているものから、ピアサポーターが開催しているものなど、いろいろあります。また、サロンによってもさまざまな色があります。SNSで医療機関や支援団体などをフォローすると関連情報として流れてきますので、ぜひ自分に合ったサロンを探してみてください!

参加したくなったときに、いつでも参加できるのがサロンの魅力。あなたも無理のないペースでぜひ参加してみてください!

今月もお付き合いありがとうございました😊


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