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保自党-外務部会 提出レポート 世界的な電力不足の原因について



現在、世界的に電力不足が深刻な問題となりつつあります。それに伴い、ガソリン、天然ガスの値上げがあります。ガソリンは+20%、LNG(天然ガス)は5倍の価格です。資源エネルギー庁は、今年の冬に計画停電する可能性があるとも言っています。

その原因は何なのか、広範にわたり解析していきます。
1.世界で進む脱炭素、EUの不安定なクリーンエネルギーへの転換方針
2.中国の電力不足の原因とは
3.日本にかかる影響とは

1.世界で進む脱炭素化、不安定なクリーンエネルギーへの転換
EU諸国が脱炭素化を進めているのは皆さんもよく耳にするでしょう。
EU諸国は、脱炭素化を進めるにあたり、化石燃料の供給,投資を締め出し、クリーンエネルギーの転換の方針をとりました。これが現状の電力不足を引き起こした主因だと考えられます。
現在、ヨーロッパは風不足により風力発電量が大きく下がっており、電力が不足すると予想されたが、脱炭素化の風潮により、EU諸国は冬が来る前に天然ガスなどを貯蓄しなかった。

そして貯蔵量が少ないまま冬を迎え、需要が拡大し、エネルギー価格の高騰が起き、それに伴い、電力料金も高騰しました。すでにフランスやイタリアでは、高騰した電気代を払えない世帯に政府が補助金を出すことが決定し、イギリスでは電力料金が高すぎてディーゼル機関車を使っているとも聞きます。

EU諸国は化石燃料への投資、供給を規制しているため、LNG(天然ガス)の需要が増えたようです。天然ガス価格は一時前日比で40%近く急騰。1メガワット時当たり21000円を突破し、過去最高値を更新しています。

纏めると、脱炭素化の風潮によって、発電量が不安定なクリーンエネルギーに頼っていたため、電力不足が起きってしまったと考えられるでしょう。

小話:
ヨーロッパ諸国の天然ガスパイプラインを握っているのはどこでしょう。
ロシアですね。ロシアの民間ガス会社ガスプロムは慎重に市場を見て手を動かしているとロシア人から聞きました。
そしてロシアはガスプロム応援してるっぽいっすね。あと、ロシアが供給を制限しているというのは嘘です。

2.中国の電力不足
ここまでの話を聞くと、なぜ中国は火力発電メインなのに電力不足が起きているのだろうと思うでしょう。
結論から言うと、洪水のせいで、60か所の炭鉱が閉鎖され、火力発電に使用する石炭などが不足したためです。
石炭価格の上昇から、経営が成り立たない火力発電所も増えてきており、石炭、天然ガスを大量輸入せざるをえない状況にまで中国国内で電力が不足しています。
ゴールドマンサックスによると、電力不足は中国の工業活動の最大44%に悪影響を及ぼしており、国内総生産が打撃を受けかねない状況にあるとのこと。
中国政府は、エネルギー需要の強い企業向けに電力の割り当て制度を導入して対処を図っているのだとか。

3.日本にかかる影響とは
資源エネルギー庁は、今年の冬に計画停電する可能性があるとも言っており、現在の予想需要の最低限ラインをギリギリ満たしているというような状況であります。通常であれば急な重要拡大に備えた電力予備があるが、ほぼ予備がない状態となることが予想され、世界的な天然ガス価格の高騰により、日本の電気料金も上がる可能性があります。

そして、起きる問題は電力不足にとどまらないという見方もあります。
インフレ率の上昇です。実際に、企業物価指数は+6%上がっています。
消費者物価指数は0.1%ですが、小売店に影響が出るまでには少しかかるので、結果的に物価が1~2%上がることも十分に考えられると言います。

by Expert C

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