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台湾の健康保険加入

私は台湾在住5年余、現在は台湾の健康保険カードを所有しています。
これを取得したのは2年ほど前、それまでの3年余りは保険には加入していませんでした。

台湾の健康保険は「全民健康保険」というそうです。これは台湾に6ヶ月以上滞在する人は全員加入する義務があるそうです。
また、6ヶ月以上継続して滞在している必要があり、途中で海外に出ていると資格はないと聞いており、日本への帰国や海外旅行にも時々出かけていたので加入資格は無いものと思っていました。

2年前に夫が健康保険の加入がてきるかを住んでいる地域の役所に出かけて窓口で相談してみると、すでに台湾に10年程住んでいるので、さかのぼって保険料の支払い義務があるとのこと、その時に私の分も試算してもらってみると、約2年分(5万円余り)を支払う必要があるとのことでした。

先に書いた条件のことなどを考えると加入できないだろうという曖昧な知識で過ごしていたわけで、一定条件があれば加入の義務があることなどどこからも指示をされたことはありませんでしたから、保険加入はほとんど考えたことはありませんでした。

こんなことなら、早い時点できちんと役所に行って正しい判断をしてもらうべきだったと思いました。

それまでも、夫は病院にかかっていますが、保険がなくても台湾の病院費用はそれほど負担にならない金額だったようです。(ほとんど薬代も含めて日本円にして2千円以内程度)

眼科にかかった時に、白内障の手術の必要が生じ、その時に医師から、保険に加入したら個人負担はほとんど無いからと加入を勧められて検討することになったのです(手術には日本円にして12万円以上かかるとのこと)。

結局、夫の健康保険加入は10万円余りの費用を支払う必要がありましたが、高齢でもあるし、加入できるならと申し込みをし、無事、健康保険カードを取得できました(このことは、その後にも、間も無く大病を患い入院も3度と大いに助かりました!)。

この入院のことなど、台湾の病院事情は、また後の機会に書こうと思います。

私の場合、日頃から健康づくりに勤しんでいるので、加入しなくて良いなら必要ないかなと考えたりしていました。

右上のシールはコロナワクチン接種済みのシール


保険料は1人、1月あたり749元(日本円で約3,000円)で一律です。
数ヶ月前に749元から75元値上がりして現在は824元(日本円で約3,300円)です。

2ヶ月分ずつ支払うことになっていて、世帯分が書かれた請求書が郵送されて来ます。
支払いはセブンイレブンでできます。

これが請求書、セブンイレブンで支払いを済ませると右上についているレシートをホッチキスで止めてくれます。


私の場合、台湾の病院はちょっとした治療など、とても安くで済む感じなので、保険加入の必要もないかなと安易なことを考えたりしていました。

ところが、そんな矢先にとんだハプニングが生じました!

親しくしている台湾の友人が体調を崩したので、お家にお見舞いに行った時のこと、彼女の飼い犬が私がドアを開けた瞬間にびっくりしたのか私に飛びかかり、指を噛まれてしまったのです!
(この友だちの犬とはそれまで何度も会ったことがあり、一緒に旅行もしたことがあったのに😓)

それほど深い傷ではなかったものの、
何と狂犬病ワクチンは受けてないとのこと!で、びっくりして急いで病院にかかり、ウイルスの処置をしてもらいました。

病院で狂犬病ワクチンのことを尋ねると、台湾ではもう長い間、狂犬病は発生していなくて、ワクチンは必要ないとの医師の返事でした。それでも、狂犬病の怖さは知っているので、翌日、翌々日と大きな病院を梯子して診てもらいましたが、どのドクターも返事は同じでした。

最後に診てもらったドクターは日本語も話せるドクターだったので、詳しく話を聞くこともでき、10日おきに2回診察も受けて抗生物質の服用で「もう大丈夫ですよ」とおっしゃって、治療は終了しました。


そこで、私の保険加入の話に戻ります。

犬に噛まれたハプニングの後、ワクチンを受けたりとなると高額費用になることが考えられるので、すぐに役所へ出向いて事情を話し、加入の申し込みをしました。

事情を把握された係りの方はすぐに加入の手続きをとってくださいました。

すでに病院にかかり、自己負担で支払い後だったのですが、役場の係りの方は、すぐにその病院に連絡をして、保険加入が済んだので、後で保険払いで精算してくれるよう手配をしてくれたのです。
係りの方のなんと手厚い計らいをしてくださったことでしょう❣️

保険には加入しなくても良いかもしれないなどと考えていたのが、こんなことになるとは!です。

台湾の病院は、初診料、診察、薬など全て含めて、支払う金額は、ほとんど150元(日本円で600円ほど)、びっくりするほど安いです。
ある時、皮膚科の診察を受けたことがあるのですが、この処置は保険の効かないものでここではできないが紹介しようかとのこと。特に必要はなさそうなのでお断りしました。
そうしたらなんと、今日はなんの治療もしてないからお金は要らないと、先に支払った初診料まで返金されました。

そんなこんなで、ドタバタと加入した台湾の健康保険ですが、今後も大いにお世話になる可能性がありますねー。


夫はその後も度々、病院のお世話になっていて、健康保険には大いに助けられています。
つい昨日も、超音波検査、診察、3ヶ月分の薬代と全て含めて、窓口で支払ったのは、290元(日本円で1,100円ほど)でした。

その都度の支払いの少なさに驚かされています。



台湾の健康保険は加入の義務があるというものの、どこからも指示されるわけでもないのが現状(会社や学校などに所属している人は指示があるのだとは思いますが)のようです。

現に、台湾の健康保険には加入せずに台湾で暮らしている人もあるようです。

そのような人も、今回のコロナワクチン接種は受けられているようです。台湾政府の計らいに感謝ですね。

私どものように長年経ってからの健康保険加入で、余分な費用を払うより、該当する時点になったら、役所などに相談してみる方が良いのではと感じています。

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