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台湾の[清明節]

今日は台湾の[清明節]。
日本のお盆のような日のようです。
国民の休日になっていて、またの名は[掃墓節]とも呼ばれるそうです。
カレンダーにも民族掃墓節と書かれています。
家族で箒などを持って墓に行く人たちが見られます。


暖かい台湾では、墓地は普段は草木で覆われているところも少なくありません。
私は越してきて間もない頃、散歩に行く道の脇に墓地があり「お墓は随分荒れているなあ。」と思ってみていました。
時期は1.2月頃の話です。
それが3月頃になると、墓周りの草木が次々払われて綺麗なお墓が姿を見せ始めます。
故郷を離れた人々も3月頃から故郷のお墓掃除に行くのが年に一度の習わしだそうです。

私の絵の先生や太極拳の先生がたもその頃には「墓の掃除に行くから」というお休みがありました。

清明節の日にはお墓が1番綺麗になっているのですね。

お墓の近くの道路脇には、お墓に備える花がたくさん置いてありました。

台湾のお墓では花筒に入れるのではなく花束をそのまま供えているようです。(蚊が発生したり腐ったりするから?)

近くのお店では、線香らしきものや墓地に置いて帰るという紙(下記に説明)などが店の前に並べられていました。

劉邦が紙きれを投げて両親の墓を見つけたということから、紙きれも「清明節」の重要なアイテムとなっていて、お墓の掃除をした後、“お墓参りに来ましたよ”という意味を込めて、紙きれをお墓に貼るという習慣もあります。

 紙きれをお墓において石で固定するという動作は、中国語では、「掛紙」といいます。掛け軸の掛けという漢字に、紙製の紙と書きます。これは、先祖のために家を修繕する意味合いもあります。

https://jp.rti.org.tw/radio/programMessageView/id/61515から抜粋
お店の前に並べられた紙の束

身近で見られた
[清明節]の様子です。

毎朝の散歩でお墓の近くを通るので、毎日お墓の様子を見ているので
綺麗になったお墓の様子をアップしようかと思っていたら、、、、。
なんと
清明節のことを調べていたら、台湾ではお墓の写真を撮るのはタブーとのこと!
知らずに撮っていた私、この記事にも危うくアップするところでした!😨

下記のように
お墓参りには細かい決まり事があるようです。

https://jp.rti.org.tw/radio/programMessageView/id/61515記事から抜粋

この「清明節」にはいくつかのタブーや忠告があります。

まず、「清明節」当日、起きて顔を洗う前に、まずは自身の額を確認しましょう。

もし額が黒ずんで見えたらそれは運気が下がっていることの現れですので、お墓掃除の際には、黒いものや青い水晶、翡翠の観音様や仏様、開運の赤い紐などを身につけていくといいそうです。

そして、お墓掃除の際には派手な服を着ていかないこと。

お墓掃除のときは、ご先祖様を敬わなくてはなりません。そのため、落ち着いた色や、白、黒、グレーなどの、なるべく控えめでエレガントな服装がベターとされています。真っ赤や濃い紫の服などはご先祖様に失礼に当たります。

また、別の理由として、もし山などの野外で派手な服を着ていたら、蛇を寄せ付けたり、蜂に刺されやすくなるからとも言われています。

また、お墓にお供えする花は「菊の花」がいいとされています。中華系の人々にとって「菊の花」は“偲ぶ”という意味が含まれているからで、特に白や黄色の菊がいいそうです。ただこのほかにも、ユリやカーネーションを合わせたり、故人が生前好きだった花束を供えてもいいそうです。

お花と別に準備しておいた方がいいのは「塩」。

出発前に紅包袋と呼ばれる赤い封筒にガジュマルの葉っぱ7枚と少量の塩を入れておきます。もしガジュマルの葉がない場合は、ヨモギやハイビスカスの葉で代用します。

そして墓地に入るときにその紅包を上着のポケットに入れ、お墓の掃除が終わったらその紅包を野外に捨てます。そうすることによって悪い“気”を持ち帰るのを防ぐことができるとしています。

そして、墓地に入ったら大声で笑ったり罵声を発したりしないこと。

墓地は亡くなった方の安住の地です。ですので、慈悲の心をもって墓地に入りましょう。お墓やお供え物の上をまたいだり、墓地で大声で喧嘩したり笑ったり、子供を走り回らせたり、そこらへんでおしっこをさせたりしないようにしましょう。

また、墓地での写真撮影はNGです。

お墓参りはご先祖様を偲ぶためだけでなく、祝福の祈りをささげる場でもあります。ですので、亡くなられた方への敬意を示すために墓地で写真は撮ってはいけないとされています。

たとえ墓碑を映していなくても、長い間眠っている霊たちを邪魔してしまい、撮影者にそのつもりがなくても、家に帰ってから眠れなかったり、悪夢を見たり、深刻な場合には運気に悪い影響が出たりするそうです。

そして、お墓掃除の後はまっすぐ家に帰らない。

外で食事をしたり、コンビニやスーパーで買い物をしたり、特にいいのは、外でトイレを済ませてから帰るといいそうです。こうすることによって目に見えない穢れが家についてくるのを防ぐという意味があるそうです。

でもまっすぐ帰らないほうがいいとは言っても、お墓掃除の後は、友達に会いに行ったりしてはいけません。

「清明節」は故人を弔う特別な日ですので、この日に友人を訪ねると、不運や不吉な気分になってしまうからだそうです。

色々なタブーや忠告を言われていますが、一番大切なのはご先祖様を敬う気持ちですね。

今日からの連休、台湾ではあちらこちらでお墓の掃除が行われています。

上記の抜粋の説明文の全文は下記から読むことができます。

(昨年の記事なので、今年とは日が異なります。)


今朝ちょうど近くで出会ったお花の写真を添えました。
その花はなんととても有名な

ひときわ良い香りを放っている
[夜来香]


李香蘭の歌にも歌われた“イエライシャン”。

トップの写真も[夜来香]。

早い朝の散歩道脇で素晴らしい香りを漂わせていました。

清明節の朝の爽やかな空気と
“イエライシャン”の素敵な香りで気持ちも晴れやかになりました。

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