台湾の友人に教わった 台湾おこわ[油飯]の作り方
油飯は日本でいう、中華おこわという感じです。
日本ではおこわに使う餅米は短粒種のものですが、台湾ではインディカ種の細長い形の餅米と二通りあります。
長粒種の餅米は歯応えよくもっちり感が強いのが特徴のようです。
普段は餅米はスーパーなどでは見かけません。米屋さんに行って、量り売りで買い求めます。
端午の節句の頃には、粽を食べるので、この時期にはスーパーでも、この2種類の餅米を売っているところもあります。家庭で作るのに、それぞれが好みのもち米を選ぶのですね。
ちなみに、早餐(朝ご飯)店で売られている飯糰にも、このしっかりした長粒種の白米や黒米が使われており、歯ごたえがあってとてもおいしいです。
油飯も餅米で作られ、私が友人に教えてもらったのは、この2種類の餅米を半々で合わせて作りました。
油飯は特に季節は問わず日常的に食べられるようです。
[油飯]の看板を掲げているお店もたくさんあり、いつでも気軽にお気に入りの味のお店で買うこともできます。
台湾の人たち、餅米料理がとても好きなんですね!(私も大好きです)
料理上手の台湾の友人に、自慢の油飯の作り方を教えてもらったので、紹介します。
私も、日本では中華おこわは好きで割と作っていましたが、どんな違いがあるのかとても興味がありました。
また、友人の自宅で教えてもらうということで、台湾の人たちのキッチンやそこで使っている道具、暮らしぶりにも興味津々でした。
キッチンは広々としてとても使いやすそうです。
道具類はしっかり使い込まれた、大ぶりのものばかり、ご家族は少ない人数ですが、何でもたっぷりの量を作るのでしょう。
そして、人を招いて大勢で食べたりするようです。
実際、その日も、おこわを蒸す間に、手早く幾品かの料理を手早く作り、他にも友人が加わり、賑やかな食卓になりました。
早速、作り方の紹介をしましょう。
[油飯の作り方]
材料
実際作った量で書きます。お米が8合分です。
餅米 短粒種1斤(600g)
長粒種1斤(600g)
米浸漬用水 4合(720cc)
具
豚肉 薄切り 200g
紅葱頭(エシャロット) 200g
干し海老 100g
干し椎茸(戻し)100g
胡椒 小さじ3
塩 小さじ4
醤油 大さじ1
油 1/3カップ
[上の写真は干し海老を炒めている]
[下の写真は小口切りにしたたっぷりのエシャロットを香りよく炒めている]
[お米も入れて炒め合わせる]
作り方
1 米は合わせて洗い、分量の水に浸けておく(1時間程度)。
2 豚肉は薄切りにする。
3 エシャロットは小口切り、戻した椎茸は薄切りにする。
4 中華鍋に油を熱し、海老を香り良く炒めて取り出し、次にエシャロットを加え、初め強火の後、火を弱めて長めに炒めてしっかり香りを出す。
5 豚肉と椎茸も加えて炒め、海老を戻し入れて、塩、胡椒を加え、醤油を鍋肌に添わせて加え、香りを出す。
6 5の鍋に水に浸けておいた米を水も一緒に加えて混ぜながら水分がなくなるまで炒めて火を止める。
7 蒸器に入れる容器に移す(ここでは中華せいろに入る大きなボールを使用)。
8 蒸気のあがった鍋に7の中華せいろを載せ、蓋をして50分程蒸す。
途中様子を見て、しゃもじで米の表面の部分を少し裏返して、さらに蒸して出来上がり。
*火力が強く、中華せいろからはうまく蒸気が出て、とてもいい具合に蒸し上がりました。
*日本では長粒種の餅米が手に入りにくいのではと思います。
普通の餅米だけで作る場合はボールに入れて蒸すよりも、蒸し器に蒸し布を敷いて6を直接入れて蒸す方がべとつかず、米粒がしっかりすると思います。
日本の中華おこわと油飯(台湾おこわ)の違いは
長粒米を混ぜるところ、かなりたっぷりのエシャロットを使って、良い香りを出す点ですね。たっぷりの胡椒で辛味を効かせることも忘れていません。
ちなみに台湾では辛味に唐辛子もよく使いますが、料理によっては、胡椒もよく使います。スーパーでも、たっぷり入った袋入りの胡椒が売られているのも納得です。
料理屋さんでも、揚げ物などのお皿にも塩、胡椒がたっぷり添えられて出てきます。
[油飯は油っぽさもなく、薄味、しっかりしたおこわでとても美味しい。
きのこや野菜の料理、魚団子のスープ
蒸し鶏や台湾の香腸(ソーセージ)など、あっという間にご馳走が並びました❣️]
この料理を教わった日は
ちょうど春節の日
ご馳走を食べ終えたあとで
お正月の[春聯](赤い紙におめでたい文字を書き、玄関先などに飾るもの)
を書きました❣️
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?