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旧家の夏らしさ

最近、歳をとってようやく古いものの良さが、少しわかってきた。

無印良品やIKEAなんかの、おしゃれでシンプルなデザインをずっと好んで、カタログを見ながらその空間を憧れてた。

コロナで外出がめっきり減って、家の中で過ごすことが増えてくると、けっこう古くて良いものが身の回りにあることに気が付く。

夏の座敷

夏になると、2つの座敷間の襖が取り外され、代わりに座敷すだれが取り付けられる。光がさすと、奥の座敷との陰影がものすごくきれい。
これは、たぶん、座敷でしか感じることが出来ない景色。

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蝉しぐれと風鈴

座敷間は、たいてい網戸が張られていて外の音がよく聞こえる。
ミーンミーン・・ って音と、風にのって聞こえる リンリン・・・って音が混じり合って、夏らしい情緒あるひと時が過ごせる。

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藤むしろ

座敷の畳の上に、涼しげなむしろがひかれる。
カラッと乾いた感触がするから、ここでゴロゴロずっと寝ていたい気分になる。実際、犬はよく寝ている。

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今日も蝉しぐれを聞きながら、お茶のお稽古をした。
何もない田舎の旧家から、古い良いものを選んで極上の休みを過ごそうと思う。


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