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夕飯事件

私のつぶやきから事件は始まった。

昨夜の我が家の夕飯は、普段使わない「生おから」と「れんこん」があったので、レシピを検索し、新メニューに挑戦した。基本的に料理は得意ではないけれど、10年以上台所に立つ役割を頂いているので、最低限のことはできるようになった。

小学生の息子と娘、私の何倍も料理上手の旦那がいる。

新メニューに手間取っていた私を、帰宅した旦那がちゃちゃちゃっと手伝ってくれた。

テーブルに並んだのは私の初挑戦の2品と旦那が作った2品。

子ども達は何の悪気もなく「これ美味しい!おからは苦手」と口々に感想を言いながら食べていた。ただそれだけだったのに!!

彼らが美味しいと言ったのはすべて旦那作の品。美味しくないと言ったのはすべて私の渾身の新作メニューたち…

私の気分はひとりダダ落ちした。もう夕飯なんて作りたくない!の気持ちが抑えきれず、我慢できず、その気持ちを口に出してしまったのだ。

息子は「そんなんだったらもういいよ!」と逆切れ。パパは珍しく必死で私の料理はおいしいと言い、娘はいつもと違う空気に泣きながら「私はママの料理大好きだもん!」…食卓は私の一言で穏やかな夕飯の場が一変してしまった!

自分の気持ちを抑え込みたくなかっただけなのに!

息子は寝る直前までぶーたれ、娘も「ママ大好きだよ」を必要以上に言う。パパは料理に関する私のいじけには必死でフォローする。だって、下手でも料理担当係がいないと、自分が大変になることがわかっているから。

結局、この事件は「ママだって、自分の気持ち、素直に言いたいんだよ!」とふてくされて布団をかぶった息子に語り掛け、息子が何も言わずに布団の中からすっと手を出して握手して解決。

小さな我が家の小さな事件でした。


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