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1枚のカードや1組のコンボからデッキを組み上げるまで

こんにちは、さっちゃんです。
今回はデッキ紹介ではなく、私がデッキを組む際に意識をしていることを今までデッキ紹介記事にまとめたデッキや年末のまとめに上げたデッキレシピを例として交えながら紹介する記事となります。
これから自分でオリジナルデッキを組んでみたい!という方が増えると嬉しいと思いこの記事を書くに至りました。
また、今回の記事はいわゆるカジュアル環境を想定しています。
この組み方をすれば強いデッキができる!などではないので、そのような方は大会環境向けなどの記事を書いている方を探すことをオススメします。

そのカードの役割を決めよう

ここが一番需要だと思っています。
気になった1枚のカードやコンボからデッキを組む際にはやっぱりそのカードが一番輝くようにお膳立てをしたいのがデッキビルダーという生き物です。
そのためにはなぜそのカードである必要があるのかという理由付けがとても重要です。
そのカードが最大限活用できる状況はどういう状況なのかその状況を作り出すにはどのようなカードを採用するべきなのかを意識しましょう。

実際、カードの役割は多岐に渡ります。
フィニッシャーとなるカード相手の動きを制限するカードアドバンテージを稼ぐカードetc….
気になった1枚のカードやコンボからデッキを組む際にはテキストを様々な視点から考察し、そのカードがどのような役割を果たせるカードなのかを吟味する必要があります。

周りのカードを埋めていこう

使いたいカードの役割が決まったあとは、その役割を十分に果たすことができるように周りのカードを固めていく必要があります。
私はそのカードの役割によって周りのカードの採用の基準は変わると考えています。
ここでは先程例に上げた「フィニッシャーとなるカード」「相手の動きを制限するカード」「アドバンテージを稼ぐカード」の3パターンについて例をあげます。

フィニッシャーとなるカード

この場合は「コンボ成立=ゲームの勝利」なので、ある程度シンプルだと思います。
考えることは主に2つで、「フィニッシャーを出力する方法」「相手の盤面を超える方法」です。
「フィニッシャーを出力する方法」についてはデッキによると思います。そのカードがどういう条件で出せるのかを吟味する必要があります。
「相手の盤面を超える方法」に関してが曲者です。《サンダー・ボルト》などで盤面を返すことは簡単ですが、素引き前提の札でコンボが安定するわけがありません。フィニッシャーの出力につながるカードやフィニッシャーの出力につながるカードとの相性の良いカードをベースに相手の盤面に圧力をかけれるカードを探す必要があります。

相手の動きを制限するカード

この類のカードはかなりデッキを組むのが難しいです。なぜならこのようなカードは「条件が厳しい上、サーチがしにくい」という性質を持つからです。条件軽かったら《王宮の弾圧》みたいに禁止行きますし。
また、盤面が硬直しやすいので勝利までのプランが立てにくいことも難しいです。遊戯王はどんなに相手を制限しようと基本的にライフを0にしなくては決着は付きません。なのでどのように勝利まで持っていくかのプランを練ることは大切です。
なので「相手の盤面を返す方法」「メインのカードに触る方法」「勝利までのプランニング」の3つがポイントとなります。

アドバンテージを稼ぐカード

最近増えてきたカード群です。遊戯王は「墓地」「手札」「ライフ」など様々なアドバンテージの概念がありますが、稼げば稼ぐほどよいに決まっています。
ここで問題となるのは「稼いだリソースをどのように使うか」です。
リソースを守りに使うのか、攻めに使うのかは人それぞれ、デッキそれぞれだと思います。
しかし一点注意しなければならないのは「相手の動きを制限するカード」のときも述べた通りに遊戯王はライフを0にすることが勝利条件ということです。つまり「どのように勝利に持っていくか」は大切だということです。
例えば手札が稼げるデッキだったら《オシリスの天空竜》を使う、墓地が稼げるデッキなら《残骸爆破》でのバーンを狙うなどなどデッキにあったリーサルの方法を考える必要があります。
ちなみに僕が得意なデッキタイプはこのデッキです。個人的には一番自由度が高い構築パターンだと思っています。手札や墓地が増えるんだからその分いろんなことができるんですね。

それぞれのパターンに対しての組み方の実例

ここまではそれぞれのカードやコンボのパターンからどのようにデッキを組めばよいかというお話をしました。
ただ、「そんな事言われてもよくわからないよ!実際にどういうふうに組んでるのさ!」って思いませんか?ぼくなら思います。
そのように思ったそこのあなた。安心してください。
ここからは、僕の今まで組んだデッキを例として、デッキを組む際のポイントを見ていきます。
つまるところ、この記事は「デッキの作り方」と題した軽い僕のデッキ紹介記事ということです。
ここからが本編だよ。

フィニッシャーとなるカード

今回は昔に僕が組んでいた《ファイアフェニックス@イグニスター》+《九十九スラッシュ》のデッキを例に紹介します。

アニメでは実質4300バーン。強くね?
名前のダサさがむしろかっこいい。

《ファイアフェニックス@イグニスター》のバーン効果をLP2300以下で発動させることができれば《九十九スラッシュ》のパンプアップと合わせてワンショットキルが見込めるんじゃないか?というデッキです。

デッキレシピ

フィニッシャーを出力する方法
このデッキでは《ファイアフェニックス@イグニスター》をLP2300以下で出力した上で《九十九スラッシュ》を引き込む必要があります。そのためのドローソースとしてライフを払いつつドローすることができる《デコード・トーカー・ヒートソウル》と《活路への希望》を採用しました。
また、《デコード・トーカー・ヒートソウル》の出力を《@イグニスター》で行うことで《めぐり-Ai-》のデメリットによってライフを削ることができます。
《@イグニスター》によるリンク3で《ファイアフェニックス@イグニスター》を出力するだけでなく、《デコード・トーカー・ヒートソウル》の効果でも《ファイアフェニックス@イグニスター》の出力を狙える構築です。

相手の盤面を超える方法
《九十九スラッシュ》の条件である「自分のモンスターが、そのモンスターよりも攻撃力の高いモンスターに攻撃する」を満たすために相手のモンスターを一時的に除去しつつライフ差を広げることができる《イチロクの魔物台帳》を採用しました。
また、相手の打点を上げた上で効果を無効化できる《禁じられた聖杯》を採用しました。
相手の罠への対策としてライフを減らしながら抑制できる《レッド・リブート》を採用しました。

このように対応札や展開札の採用もデッキによって合うカードというのは様々です。自分でデッキを組む際には合うカードを探して試していただくとよいと思います。

相手の動きを制限するカード

今回は昔に僕が組んでいた《カイザーコロシアム》+《門前払い》のデッキを例に紹介します。

割とやばいカード


リクルーターのお供

《カイザーコロシアム》は相手のモンスターの数が多すぎると機能しないので《門前払い》でモンスターを減らしてからロックをかけてしまおうというデッキです。

デッキレシピ

相手の盤面を返す方法
《妨げられた壊獣の眠り》を初めとした《壊獣》ギミックや《激流葬》《天霆號アーゼウス》などで盤面のリセットを狙います。
《門前払い》が来ている場合は《ジゴバイト》《ランリュウ》での自爆特攻で盤面を返していきます。

メインのカードに触る方法
《カイザーコロシアム》はどうしても素引き前提となってしまいます。なので《憑依覚醒》のドローや《時を裂く魔瞳》での毎ターンドローなどで引き込むことを狙います。
《妖精伝姫-カグヤ》や《ジゴバイト》《憑依連携》などデッキからモンスターを抜き取ることは容易なデッキなので継続的なドローでほしいカードを狙います。

勝利までのプランニング
このデッキは《門前払い》の関係でExモンスターでダメージを取りに行くことは難しいです。なので《憑依覚醒》でのパンプアップ下での《ジゴバイト》《ランリュウ》などの特殊召喚が容易なモンスターでのビートダウンが主なライフカットとなります。
また、《カイザーコロシアム》+《門前払い》がある状態ならば《FNo.0 未来皇ホープ》で1対しか存在できない相手モンスターをひたすら奪って殴って突き返すという動きでライフカットを行います。

「相手の動きを制限するカード」を軸とする際は決闘が停滞しやすいデッキになると思います。今回のデッキのように「序盤の盤面のとり方をしっかりと決める」ことや「ライフカットのプランを組む」ことや「継続的なドローなどで息切れを防ぐ」ことなどで強く立ち回ることができるデッキにしていきたいですね。

アドバンテージを稼ぐカード

今回は僕が現在も愛用している最古のデッキである「復讐の種」という《方界降世》のデッキをご紹介します。
このデッキは昔の型ですがデッキ紹介記事を上げています。そちらの方をご覧いただくとデッキの詳細までわかると思いますので興味が湧いた方はぜひそちらもお願いします。

0枚からリンク3やランク1に行くことができるバグカード
意外と突破されない

《方界降世》の効果で《方界胤ヴィジャム》を3体生成することで戦闘耐性によるタイムアドバンテージと《方界胤ヴィジャム》3体というリソースを稼ぐことができることを活かすデッキです。

デッキレシピ

稼いだリソースをどのように使うか
このデッキでは《方界胤ヴィジャム》3体を《悪魔嬢リリス》《悪魔嬢マリス》のコストにすることによって次の罠カードの供給に当てています。
《悪魔嬢》自身もリリースすることができるため、《方界降世》の「相手フィールドにのみモンスターが存在する状態で発動した場合、さらに「方界胤ヴィジャム」を2体まで選んで特殊召喚できる」を満たしやすいのもポイントです。

どのように勝利に持っていくか
このデッキは《方界降世》がLP2000以上少ない状態を要求する関係でリーサルを狙う時は基本ワンショットキルを狙うことになります。
そのため、《方界胤ヴィジャム》 + αでワンショットを行けるギミックを大量に搭載しました。
それが以下の5枚です。出し方などの詳細はキャプションに書いてあります。

《方界胤ヴィジャム》3枚から出力可能、攻撃力3000での3回攻撃。
《アクセスコード・トーカー》+《トランスコード・トーカー》で8600ダメージ
墓地にリンク3がいれば《方界胤ヴィジャム》*3とモンスター1体でいける。
ライフ差分の全体パンプ。ランク1+RUMからの《No.99 希望皇ホープドラグナー》で出力。
バジェ2体から出力。《方界胤ヴィジャム》で3回殴れるので3回バーンは確定。
ライフ差分UP+強固な耐性。《ヤマタコオロチ》+《方界胤ヴィジャム》*3で出力

このように、稼いだリソースをどのようにリーサルに還元するかはデッキそれぞれだとは思いますが一番重要な点です。
リソースをしっかりと稼げるからこそ、リーサルまできれいにゲームプランを立てたデッキにしたいですね。

おわりに

今回の記事、いかがだったでしょうか?
私がデッキを作成しているときの思考、特に「1枚のカードからデッキを作る際の理由付けとそのデッキが形作るゲームプランの作成」についてまとめさせていただきました。
正直、デッキ作成に明確な正解なんてないと思います。
自己満足の世界なので。
ただ、僕のデッキ作成のときの思考が他のデッキビルダーの方の参考になれば、また新しく生まれるデッキビルダーに届くことがあればと思い今回の記事を書くに至りました。

これを気にみなさんが良いデッキを組んで、対戦する機会があることを楽しみにしています。
また、この記事に対しての感想やみなさんのデッキ構築のときの思考や気にしていることなどをコメントしていただけると助かります。

この記事が面白いと思っていただけた方はぜひ、記事に対してのいいねと僕のTwitter(@Sacchan038)のフォロー、またニューロンのユーザーのフォローをお願いします!


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