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わたしたちはいつまでも学生気分でいいと思う話

昨年、あーちんは中学生になったけれど、小学校の6年間、彼女にとって学校生活はあまり楽しいものではなかった。

人数が少ない現在の小学校生活の中では、なんだかイマイチしっくりこなくても、クラス替えがあっても誤差の範囲でしか変化がないので、そのまま6年間すごすことになる。
その内情がどうだったかは特に書かないけれど、その環境の中でわたしがあーちんによく話していたことがある。

学校というものを否定したり批判することはいくらでもできるけど、実はおとなになっても規模や人数が大きくなるだけで、そこから完全に逃げられることはないんじゃないかと思う。

例えば、日本という国を大きな学校だとする。
校長先生(首相かな)や代表委員(国会議員かな)がいたり、保健室(医療関係)、会計係(金融関係)、エンターテインメント係(テレビ業界とか)や、給食係(飲食業界)、図書係(出版業界)、インターネット部や、運動部や、音楽部や、鉄道部、それはもう細かくさまざまな役割でできている。

最近人気のインターネット部は、人数も増えて他の係との連携も多くなってきて、部長クラスは学校の有名人になったりする。
それでも、インターネット部でどんなに有名でも、運動部のひとにはちょっとも知られていなくて「誰それ、肺活量いくつ?」と全く興味がなかったりする。

運動部は、ときどき他校との大運動会を行ったりする(オリンピック)。そのときは他のさまざまな係も(もちろんインターネット部も)協力して一丸となり、成功を目指す。

そうしてそれぞれが、楽しんで好きにすごせばいい。クラスも学年も行き来して、気が合う人を探して、勝手に部活をつくればいい。かけ持ちしてもいい。

各自、それぞれの役割をもっているけれど、必ずしも何かの役に立たなければいけないわけではない。
はじめから役に立とうとしないで、自分がよろこぶことを探せばいい。入退部自由の部活だから。
自分のいる教室から出ないで、頑張って活動している人たちや学校の批判をするだけではもったいないから、気が向いたら出てきたらいい。

あーちんだけではなくてわたしも、その想像でわかることがたくさんある。
この人は有名人で力があるけど、同じクラスにいたら本当に仲良くなるかな?とその関係性を思い直したり、
本来の部活動をおろそかにしているのが部員に失礼だから、退部してあたらしく別の部活を作っちゃおうかな?と考えたりする。

そしてあーちんに「おとなになったらこんなに楽しいよ」と伝えるのに、その学校の規模を把握しながら視野を広げていくと、なんでもできるとわかるからだよ、と説明する。
学校が変わるんじゃなくて、自分の視野が、見え方が変わるだけだと。

学校は常に問題を抱えているけれど、たぶんどの学校もそれは同じで、それでも、この学校はそんなに悪くないですよね?



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