わたしとあーちんのこと①

子育てについて聞かれたときに、
「実験してる」と答えることが多いのだけど、
そのことばでは誤解されることもあるから、
ちょっと考えてみたこと。

ひとが生まれもったものを「原液」だとして
こどものその「原液」の味や性質がどんなものか知ることが、
親や身近なおとながやるべきことであり、
楽しさであるんじゃないかと思う。

親の考えや方法で、
味付けしたり薄めたり煮詰めたりできるけど、
そもそもその原液の特質をつかんでいないと、
おかしなことになったり、
双方に苦しい思いをしたりするかもしれない。
緑茶にどう手を加えてもコーヒーにはなれないように。

原液のことを知っていると、
この組み合わせいいんじゃない?とか、
これ得意かもしれないよ とか、
口を出すにもお互いがいい方向に向かえると思うし、
何か困難なことがあったときにも、
フォローの方法を選びやすいと思う。
エスプレッソをフワフワミルクで薄めてあげたり、
アイスにかけるとおいしいと教えてあげたり。

こどもに限らず、自分では自分の味やにおいがわかりにくいから。

あとこれは余談だけど、
おとなになって知り合った人の、
こどもの頃の話を聞いて、
その人の原液を見るのがすき。
(見せてくれる人がすき)

その原液がどうなって変化して今に至るのかを知って、
ある日突然今のこの人になったんじゃなくて、
原液を生かしてくれる誰かや環境に出会って
ここまできたんだなあと
地続きに感じるのがすき。


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