お店屋さんをはじめるときの話(そしてnoteプレミアム)
noteプレミアム、というのができたというので、noteについてぼんやり考えていた。
わたしは本業が、というか長いことやってきたことが「お店屋さん」なので、「有料」というと「お店屋さん」としてそれを見る。
わたしの考える「お店屋さん」のはじめかたは
「どこの、だれに、なにを、いくら分売るか」を決めること がスタートだと思う。
以前、友人からお店屋さんをはじめたい、という相談を受けたときに、友人が終始売りたいものの説明しかしないので、「それ、誰が買うの?」と言ったら(批判ではなくてどこに向けているのかという意味だったのだけど)怒られた。
しかし、どこに向けて売るのかが見えていたら、その質問にも怒らないで、説明できるはずだ。
自分が売りたいかどうかじゃなくて、それを誰がよろこぶか、だと思う。
ひとがお金を払うとき、なにと交換しているのかというと、突き詰めるとそれは「感動」だと思う。
おいしい、便利、かわいい、役に立つ、美しい、早い、など、感動の種類はなんでもいいし、そんなに大げさな意味ではないのだけど、なにによって人のこころが動くか(動かすか)をよくわかっていないと、売りたい側と買いたい側のバランスは取れない。
お店屋さんとして、売りたいもの(コンテンツ)を考えるとき、たとえばわたしのクッキー屋だと、
「かわいいものがすきなひと」に向けて「¥300〜¥5000くらいの幅でおくりものに使えるもの」を「ちゃんとおいしい食べもの」で「年間1000万〜3000万円分くらいの規模」を売る、と決めた。
これを「かわいい」「便利」「おいしい」の感動をうむこと、として見ていた。
その中でさらに細かい条件(キーワード)で絞った。
写真うつりがいいこと:Facebookやインスタグラムが流行っていたので、うまく使いたかったから。
仕事の効率がいいこと:スタッフに長く続けて働いてもらうために、お給料をしっかり払いたかったから。
わたし以外のだれかでもできること:わたしが飽きっぽくて同じ場所に停まれないのと、ほかにもやりたいことがあったらしたいから。
上記から考えて、浮かび上がったのが、「アイシングクッキーを含め表情のあるクッキー屋さん」だったというわけ。
入り口は決して「クッキー作りだいすきっ子だから」ではない。
で、
noteでコンテンツを販売する、というときも同様に、自分のもっているもので、誰かがよろこぶものは何かを考えたらいいのかな、と思う。
noteは、実店舗とちがい「いくら分売るか」を決めなくても、自分の手間以外は先行投資がいらないので、何度でもお試しができるし、規模が読めなくてもいいのだから、はじめやすいし、立地条件があらかじめ全員同じだというその自由さは、まさにここ(note)は広場だなと改めて思った。
「自分のもっているもので、だれかがよろこぶかもしれない」というこの考える時間は、とてもしあわせな頭の使い方で、これはすでにわたしのなかに感動を生んでいる。
というわけで「noteプレミアム」登録しました。
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