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2016年12月の記事一覧

2016年、ふたつの実験の報告

今までは、1月を区切りにふりかえったり、目標を決めたりすることは一切なかったのだけど、2016年は、はじめて「これをやる」と決めてスタートした。 決めたことはたったふたつで 「1年間noteに文章を書く」と「素直になる」だった。 まず、「1年間noteに文章を書く」は、無事に続けることができた。なんのために書くか、誰に向けて書くか、その先にどうするか、などを考えずに、ただ1年続けると決めて、自分でもどうなるかわからないまま書いてみた。 そもそもなぜ書こうとしたのかとい

つかれて泣きたい夕方のこどもとおとな

先日、夕方に、自転車の後ろにのった子供が泣いているのを3連続でみかけた。原因がなにかはわからないけど「こうしたかったー」「思ったのとちがうー」「なんかやだー」というパッションを聞いて、わかる、わかるよと思い出した。 あーちんが保育園に通っていたとき、お迎え時のこどもたちは機嫌が悪かった。お母さんが迎えにきてくれたうれしさと、緊張のほぐれと、1日の疲れがいっぺんにでると、不機嫌さや、泣くという甘えかたにでる。 わたしが子供のころ、母は、疲れていると機嫌が悪かった。自分が誰よ

世界をつくり、居場所になる。−−『この世界の片隅に』を観て

映画『この世界の片隅に』を観て数日が経つのだけど、未だ反芻している。すずさんが頭のなかにいる。 解釈や感想を書くのは苦手だし、なにを書いているかわからなくなるのだけど、ちょっと書き残しておこう。 まず、すずさんの絵を描くちから、想像力、やさしさ、そういうひとりのひととしての性質や才能の話として観た。 時代背景というのはあとから振りかえってついてくるもので、その当事者たちには知ったことはない。じぶんが今どの時代を生きているか、その先に何が待っているか、最中にはわからない。