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上半期のわたし(俳句のこと)☆俳句初心者の視点⑤
さて、今年の二月からめっきり更新スピードが落ちているのはやはり俳句に時間を割いているからなのです。(ベリーもね!)
前回俳句初心者の視点を書いたのはちょうど俳句を始めて一年が経った去年の九月。
そのとき残っていた疑問、
「詩情に富んだ俳句は才能がなくても作ることが出来るのか?」
これはあのあとすぐにちょっと腑に落ちたというか、謎が解けたような気がしました。
俳句ポスト365に挑戦されたことがある方なら、特選や秀作に選ばれる句のほとんどが詩情に富んでいることが分かると思います。
一読難解なものも。
どうしたら私もあんな句が詠めるのかなぁと思っていたのですが、
Twitterでそういう方々の投稿をずっと見ていると、
みなさんびっくりするくらい沢山の季語体験を積んでいました。季節ごとの行事に足を運んだり、味わったり、とにかく「吟行」!足を使う!!
「才能」(ここでは頭の中から自然と出てくるものとして)だけで詠まれたものではなく、しっかりとした体験の積み重ねから生まれているんだなと。
「詩情」というと私はふわふわしたものをイメージしていましたが、かなり強い実感から生まれたものなんだということがようやく理解できました。
そうすると今まではちょっと理解ができないなぁと思っていた句も味わえるようになりました。
きっちり理解する必要はなくて、それこそふわふわとした理解で良いのかなと。私自身が色んなタイプの俳句を読み慣れてきたというのもあると思います。
詠むのも読むのもやはり積み重ねですね!
noteでも詩を書いている方は沢山いると思いますが、同じなのかなぁと思いました。
ああ!それと驚いたことに夏井いつき先生は投句してくれる人の名前をみんなが驚くほど覚えているそうです。
たしかyoutube「夏井いつきチャンネル」で見たのですが(NHKのプロフェッショナルでもそのような場面が)、夏井先生にとって投句してくれる方は親戚のようなものなんだそう!だからすぐに名前を覚えるとのこと。
よく夏井先生の投句先には「俳号をいろいろ変えて投句するのはやめましょう」と注意書きがあります。
一人一人の成長をみてくださっているそう。
そして夏井先生は「『こういうのが流行りなんでしょ』って投句してくる人が本当にイヤ!自分の俳句を詠まなくておもしろくないのか?」と力説していました。
先生によって句柄が違うけれど、決して選ぶ句は自分と句柄が似ている句ではないのだそう。
たくさんの投句からふるいにかけて選ばれる句はどの先生でもほとんど同じだとか。
そこからさらにいくつかのふるいにかけられて、最後の最後一句や二句選ぶ段階で、先生の色が出るのだそう。
なので、夏井先生はお見通しなんだと思います。
わたしの憶測ですが、
「誰かに寄せなくていいんだよ」
「あなたはこっちの詠み方がいいよ」
「あなたはあなたの句を詠みなさい」
そう思いながら一人一人の俳号をみて、選んでくださっている気がします。
自選が一度も一致しないというのはきっと先生のこのメッセージに気がついていないのかもしれません。(まぁわたしもあまり一致しないけれど(笑))
だからこそ俳句ポストの特選は夏井先生のように詩情に富んだ句が多いのだと思います。
なのでわたしはそこを目指しているわけではなくて常に「佳作」がとれるように頑張りたいなぁと思っています。
秀作以上は夏井先生、いつき組でいうところの「グリコのおまけ」(笑)
(ちなみに中級者コースは「選外」「並」「佳作」「秀作」「特選」があります)
俳句ポストは「奇抜なものがよい」と勘違いして、だんだん疲れて離れて行ってしまう人もいれば、そこから「結社」と出会う人もいるそう。
なんでもそうだけど、世の中は「縁」の世界。
たくさんの選択肢・道から、意識しようとしまいと選んでいるのは自分。
□
あ、そうだ記事更新ができなくてなかなか報告できませんでしたが
二月から句会句会!と言っていますが、そうです、結社に入ったのですよ!
これはまた別記事でしっかりと♪
□
前回からだいぶ開いてしまったので結構ありました!俳句総合誌、俳句ポストの結果です。
(実は他にも俳句生活や一年続けたおうち俳句が)
☆
角川俳句3月号 令和俳壇「雑詠」
五十嵐秀彦先生選 推薦
立冬に打つ待針の白さかな 月石 幸
小林貴子先生選 秀逸
ぷきぷきと菱の実手折る早さかな 月石 幸
井上康明先生選 佳作
かすてらのふつくら焼けて草の花 月石 幸
俳句界 3月号「雑詠」
加古宗也先生選 佳作
西池冬扇先生選 佳作
流星や返却口へ落とす本 月石 幸
俳句ポスト 365 「寒卵」中級 並
針箱に制服ボタン寒卵 月石 幸
俳句界4月号 「雑詠」
角川春樹先生選 特選
立冬やF1カーの火花散る 月石 幸
兼題「好」
名和未知男先生選 佳作
ジャズ好きの集ふ店なり秋灯 月石 幸
俳句ポスト 365 「鳥雲に入る」中級 並
小刀に削る鉛筆鳥雲に 月石 幸
角川俳句5月号 令和俳壇「雑詠」
成田一子先生選 秀逸
折り畳む授乳ケープや秋日和 月石 幸
五十嵐秀彦先生選 佳作
夜桜やライブハウスを抜け出して 月石 幸
星野高士先生選 佳作
夕焼やテニスコートの球拾ひ 月石 幸
俳句界 5月号 ☆兼題「勝」
高橋将夫先生選 佳作
天高し敗者讃へて勝者かな 月石 幸
「雑詠」
稲畑廣太郎先生選 佳作
辻桃子先生選 佳作
日脚伸ぶ子の爪ばかり切つてゐる 月石 幸
西池冬扇先生選 佳作
ちゆうちゆうたこかいな数へ柚子湯かな 月石 幸
俳句ポスト 365 「花冷」中級 並
花冷の文庫を包むパラフィン紙 月石 幸
角川俳句6月号 令和俳壇「雑詠」
小林貴子先生選 佳作
成田一子先生選 佳作
泣いてゐて涙ちつとも寒卵 月石 幸
俳句界6月号「雑詠」
角川春樹先生選 佳作
西池冬扇先生選 佳作
鳥雲に入るマカロンはほろほろと 月石 幸
俳句ポスト 365 「野遊び」中級 佳作
僕は虚子彼女はハルキ野に遊ぶ 月石 幸
俳句界7月号 ☆兼題「引」
高橋将夫先生選 佳作
秋の灯やしをり代はりの割引券 月石 幸
角川俳句7月号 令和俳壇 ☆兼題「豊」
夏井いつき先生選 佳作
歯磨粉豊かにつけて夏が来る 月石 幸
「雑詠」
成田一子先生選 佳作
小林貴子先生選 佳作
初夏へ合はすラヂオのつまみかな 月石 幸
俳句ポスト 365 「麦秋」中級 並
まるまると黒き貨車なり麦の秋 月石 幸
「推薦」(俳句界では「特選」)は選者の先生から評をいただけるので、本当に嬉しかったです!これからもコツコツと頑張ります!
長くなりましたが最後までお読みいただきありがとうございました♪
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