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しりとり俳句(95)

なんと今週はとうとう2000番台へ!
さて2000番は誰に当たるでしょうね~♪

そして今週は忌日シリーズがありますよ!
たぶんみんな苦手なんだけれど、詠んじゃうのがしりとり俳句ですね(笑)。

こちらの続きから
👇

「さち・ちり・しの・しりとり俳句・二年目ルール」
☆順番=ちり→しの→さち
☆下五・下二字、または一字でしりとり
☆下五「かな・けり・にけり・たり・たる・なり・よ」などで終わる場合は、その前の二文字(もしくは一文字)から始める
(季語のあとの、さ=幸、ち=ちり、し=紫乃)

第95回は、3/11~3/17(1985~2005)全21句

1985.   粉チーズさつとパスタへ花菜風
    花菜風(晩春)ち

1986. 家政婦の太き二の腕蓬餅
    蓬餅(仲春)し

1987. 持ち込みのバッグにキティ春の空
    春の空(三春)さ

1988. そら組の目の輝きや初つばめ
    初つばめ(仲春)ち

1989. 芽柳や走者励ます人事部長
    芽柳(仲春)し

1990. 蝶蝶や子らの長靴あちこちと
    蝶蝶(三春)さ

1991. 遠かはづ商店街をぬけてより
    遠蛙(三春)ち

1992. 寄り道は梨の花咲く祖母の家
    梨の花(晩春)し

1993. 家中にバターの香り春夕焼
    春夕焼(三春)さ

1994. 夜景より船の出で来や春の川
    春の川(三春)ち

1995. 皮に刃を刺すやアボガド三鬼の忌*
    三鬼の忌(晩春)し

1996. 軒先に吊るすエプロン真砂女の忌*
    真砂女の忌(仲春)さ

1997. きらきらの羊羹に刃を犀星忌*
    犀星忌(仲春)ち

1998. 息止めて羊の毛刈る実習生
    羊の毛刈る(晩春)し

1999. 整頓のされしロッカー春一番
    春一番(仲春)さ

2000. パンジーの待つわが駅を降りたれば
    パンジー(三春)ち

2001. 万愚節ビスクドールは伏せ目がち
    万愚節(仲春)し

2002. カチカチと秒針春の愁ひかな
    春愁(三春)さ

2003. 令嬢へ啓蟄の日のご挨拶
    啓蟄の日(仲春)ち

2004. さつちやんのちさきてのひら桜貝
    桜貝(三春)し

2005. 買ひ物も犬を連れたる春日傘
    春日傘(晩春)さ

     ・・・・・

2000番はちりさんでした~!
おめでとうございます♪(笑)

今回「忌日シリーズ」は初めてのことでしたね!

わたしが初めて忌日を詠んだのは当時投句していた「俳句生活」の兼題で「子規忌」が出た時でした。そのときは忌日なんてどう詠むのか、しかも子規のこと全然知らないし・・・と焦ったのを覚えています。
そこでわたしがやったのは、調べるには時間が足りない、しかもわたし読むスピードがめちゃくちゃ遅い・・・ということで児童向けの子規の本を読みました。
これがすごく面白くて、子規のことがよく分かり、漠然ともっていたイメージも随分と変わりました。
その後芥川龍之介の忌日の兼題が出た時はけっこう本を集めました。
これまたびっくりするほどイメージが変わりましたね。
まず友だちが多い!ここからびっくり(笑)。気難しいイメージとは違い、優しいしおもしろいしこれは人気があるのが分かるなぁと、どちらかといえば友人の泉鏡花の方がたぶんクセが強い(笑)。龍之介が亡くなったあともみんなで句会を開いていたあたりもいかに人気者であったかが分かります。
だけど芥川龍之介の場合、小説のイメージが強いし、最後もあれですから、わたしが感じたやさしい芥川龍之介のイメージで詠んでもダメなんだろうなぁとは思いました。
俳句生活で人選をいただいた句は
「あやかしの船が月曳く我鬼忌かな」
でした。小説のイメージに寄せた句です。

それでもその後、わたしの思う優しいお父さんのイメージで詠んだ句が月刊俳句界の1月号で加古宗也先生選の秀逸をいただきました。それが
「河童忌や父の帽子を選びたる」
です。
これは今でもネットで動画が見られるのですが、芥川龍之介宅にテレビの取材が来ていて、その時に子どもが後ろから麦わら帽子を被せるんです。
てっきり嫌がって外すのかと思ったら、それを自分でしっかりと被り直すんですよ(笑)。この方、あごに手をやっているあの有名な写真よりもずいぶんと実物(?)はカッコ良いし、それを自分でもわかってて、とにかくカッコつけてる(笑)。(プロマイド用の写真も作ってたみたいです)
この動画から帽子のイメージがあったので詠んだのですが、ダメ元だったのでまさか秀逸をいただけるとはびっくりしました。
しかしこれが句会だったら互選は入らないと思いますよ(笑)。
うーむ、やはり「忌日」は難しいですね。
それよりも忌日の兼題が出ることでその人のことを調べることがとても面白いですね。 

ああ!ずいぶんと長くなってしまいました!
それではいつもありがとうございます♪

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