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山登り人生vol219親子登山金泉寺山小屋泊り

私33歳。奥様33歳、長女8歳、長男7歳、次男3歳
昭和57年度の山行は20回、36日と回数日数とも減少した。
会の活動は活発で冬山は、ニュージーランドマウントクックから、
北アルプス西穂高岳、
南アルプス甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳から大山と各地に羽ばたいていました。
新居生活の私は落ち着かずホームグラウンドの山でお茶を濁します。

No337多良山系五家原岳 

昭和58年1月2∼3日 長男と私
2日佐世保駅10:20(国鉄570円)⇒11:26大村駅13:20(バス400円)⇒黒木14:20→
     八丁杉→16:30金泉寺 1泊800円
3日出発9:10→10:30五家原岳10:45→横峰越11:30→13:00黒木13:30→
     14:00黒木小学校14:26(バス)⇒15:10大村駅15:36(国鉄)⇒16:48佐世保駅

活発な会活動に悶々とし長崎佐賀県境に縦断計画を温めていた。
新居で家族全員、正月を迎えた。
昼には私の実家に新年の挨拶、
夕方には奥様実家と祖父が住む三川内へ。
I家親族が集まって来る。山に行かないと忙しい正月だ。
 
2日このまま寝正月ではいけないと一発奮起、朝からバタバタ準備して長男と二人山に向かうことにした。
大村駅での乗り継ぎが悪く黒木から歩き出したのは14時20分。
いつも山に行こうと言う長男は、今日も一声で付いてきたが、
歩き出したら喉が痛い、腹が痛い、足が痛いと言って調子がでない。
なだめすかして八丁杉の林を登った。
16時半、山小屋着。
曇り空でもう薄暗い。
小屋は正月客で賑わっていると思いきや3人しか居なかった。
居候含めても10人もいない。
夕食の準備をしていると野田のばあちゃんが部屋から出て来た。
新年の挨拶をする。
ここ数年お客は減る一方で、
特に佐世保から来る人が少なくなったと寂しそうだった。

3日五家原岳に行くことにした。
天気は良いが風強い。
調子のでない息子は早く帰ろうと言いだした。
登り下りを繰り返すと「なんでまた登るの」とブツブツと嘆く。
五家原岳からは下る一方で安心したようだ。

五家原岳からの眺望

小川内谷は開発で山が荒れていると聞いていたが、
横峰越を10分も下ると昔の道は塞がれ、左に標識が立っていた。
標識に導かれ切り拓かれた道を下ると林道に飛び出した。
これが皆が嘆く自然破壊か。
登山者が少なくなった多良岳、拍車がかからなければいいが。
林道から再び山路に入り、
「もう少し。もう少し」と息子を励ましながら下った。

黒木から見る五家原岳


 
 

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