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二度目の北海道。大雪山の奥座敷「トムラウシ」へ

『トムラウシを眺めて初めて打たれたのは十勝岳からであった。美瑛富士の頂上から北を見ると、尾根の長いオプタテシケの彼方に、ひときわ高く、荒々しい岩峰を牛の角のようにもたげたダイナミックな山があった。それがトムラウシであった。それは私の心を強く捕らえた。あれに登らねばならぬ。私はそう決心した。

その次、大雪山の最高峰旭岳の頂上から今度は南の方に、快晴の秋空に屹と立っているトムラウシを見た。やはり立派であった。威厳があって、超俗のおもむきがある。こちら側からは岩峰が三つになって見えたが、その形も仲々いい。あれに登らねばならぬ。私の志はますます堅くなった。そして翌年の夏、私は望みを達してその頂上に立った。

トムラウシは、大雪山の旭岳につぐ北海道第二の高峰である。地理の本によると、大雪火山群との中間、平ケ岳、忠別岳、化雲岳、トムラウシにわたる一連の山を、戸村牛火山群と呼んである。しかし平ケ岳、忠別岳、化雲岳は、広大な尾根上の一突起でしかないが、トムラウシは毅然としてその独自を主張する個性的な山である。・・・・』

新潮文庫「日本百名山」深田久弥著よりトムラウシ冒頭文の引用です。

これを読んで登らずにはおられなくなる。北海道の日本百名山を最初に登ってから既に20年も経った2006(平成18)年8月にようやく山頂に立つことができた。詳しい記録はなく、その写真での報告が主となる。

1全体地図 トム

No848北海道日本百名山の山旅(トムラウシ・阿寒岳) 2006(平成18)年8月 4名の登山記録です。まずはトムラウシを投稿します。

20日 佐世保⇒福岡空港国内線⇒新千歳空港⇒夕張⇒日勝峠・十勝清水・トムラウシ温泉⇒18:00短縮コース登山口
21日 登山口4:20→カムイ天上5:30→コマドリ沢→前トム平→日本庭園→トムラウシ山頂→(往路を戻る) →12:40登山口⇒東大雪荘⇒十勝清水⇒(高速)⇒名寄⇒(一般道) ⇒阿寒湖キャンプ場
22日 雄阿寒岳登山⇒名寄⇒十勝清水⇒平取町
23日 幌尻登山は林道崩壊で登山口まで入れず断念⇒様似⇒襟裳岬
24日  黄金道路⇒十勝清水 ⇒富良野⇒天人峡⇒ダム公園
25日 ダム公園⇒旭川旭山動物園⇒札幌
26日 札幌⇒新千歳空港⇒福岡空港⇒佐世保

2トムコース地図

20日18時短縮コース登山口に到着、幕営。

06トムラウシ (1)

トムラウシ山は、私達が登った3年後2009年7月に9名もの登山者が亡くなる遭難事故があり不名誉にも一躍有名になった。登山コースの距離が長く、夏でも天気によっては氷点下まで気温が下がる。油断ができない奥深き山である。

21日4時20分出発。(写真は下山時)

06トムラウシ (40)

5時30分、カムイ天上

カムイ天上

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暫く写真がありません。次は多分、前トム平への登りです。

06トムラウシ (2)

前トム平を過ぎるとお花畑です。

3トム山頂地図

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06トムラウシ (6)

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花を楽しみ小さな尾根を越えるとトムラウシ公園です。8時。

06トムラウシ (8)

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06トムラウシ (10)縮小

06トムラウシ (11)

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『トムラウシはアイヌ語で「花の多いところ」「水垢が多いところ」という意味から名付けられたと考えられており、さらに昔から「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」として崇められている。』と解説されています。

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南沼キャンプ指定地分岐、8時40分到着。直ぐ山頂です。

06トムラウシ (19)

トムラウシ山頂、9時10分到着。山頂からキャンプ指定地付近を見下ろします。

06トムラウシ (23)

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9時30分、山頂出発、往路を引き返します。

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トムラウシをバックに記念写真。9時40分。

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10時20分、前トム平か?

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11時、コマドリ沢出合いまで下って来ました。

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12時カムイ天上まで下りてきました。12時40分登山口到着。

06トムラウシ (39)

国民宿舎東大雪荘で汗を流し、次なる目的地「阿寒岳」に向け移動しました。

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