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山登り人生vol164二度目の阿蘇岩登り講習会

私31歳。奥様31歳、長女6歳、長男4歳、次男1歳
海外登山、岩登り・冬山合宿など遠方での山行が無くなった昭和55年度を振り返えっています。
九州内の山に留まり、
ホームグラウンドの多良・黒髪山系での山行が続きますが、
6度目の阿蘇鷲ヶ峰に行きました。
会としては昨年のハプニングな講習会(10月5日投稿済)に続いて
二度目の岩登り講習会でした。

No285阿蘇岩登り講習会


昭和55年9月13~15日
M医師(理事長)、K長老、M社長、T先生夫妻ほか6名
 
13日佐世保19:30⇒24:00仙酔峡
14日出発7:30→関門8:30→
 初級者:ノルマルAルート→西稜の肩
経験者:赤ガレ本谷→西稜Ⅰ→西稜の肩。北稜
鷲ヶ峰15:00合流→高岳東峰16:00→18:00仙酔峡

  ノルマルAルートにM医師(理事長)ほか4名
  赤ガレ本谷→西稜ⅠにM社長他3組6名
  鷲ヶ峰北稜に私他3組6名

15日出発8:00→9:00赤ガレ本谷F2(確保などトレ)14:30→仙酔峡16:00⇒
   17:00戸下温18:30⇒23:00佐世保
 
指導者層の育成のための講習会であるが思うようにはいかない。
岩場でのトップ引きがなかなか育たない。
地道にやる以外なし。
こんな中、東京岳人倶楽部でもまれたN氏は
技術・考え方はしっかりしていた。
しかし暇ももなさそうで話だけでは説得力に欠ける。
今後の活躍に期待したい。

 赤ガレ本谷、西稜Ⅰ、北稜、北尾根縦走

13日昨年と違って順調な滑り出し。
山小屋(今はない。)も空いていたので幕営せずに済んだ。

14日阿蘇の岩場は来るたびに様子が変わると言うが、
今回の変わりようは驚きだ。8月末の豪雨によるものだろう。
関門までの道も登山道は分断され削り取られて沢筋がひろがっている。
関門にあった大きな岩も流されていた。

2020年時の関門周辺

本谷に入るとF5が変貌していた。
以前はザイルなしで登れたが、
今は滝右の岩が剥がれ垂直の壁となっている。

阿蘇初めて組はノルマルAルートとし、
他経験者は赤ガレ本谷から西稜Ⅰを登り西稜の肩で合流することにした。
本谷組はF組、T先生組、Y組の順で取付いた。
F3は右側より登るがハーケンの効きを確認すれば鈍い音が返って来る。
叩けばかえって甘くなると反対に心配になる。
阿蘇特有のことだ。
F4も右の壁を、乗越はアブミを使って登った。
滝の右手上部に達して後続を確保する。
滝落口から後続組の様子を写真に収める。
F5は左側を3m直上し、ハーケン1本を打ち右上して登った。
ここから本谷を離れ西稜2・3間のガレを登って
アルファー塔のコルに達した。

2010年2月時

順次西稜Iに取り付く。西稜の肩にはM医師らは既に到着していた。
阿蘇に来れば北稜ぐらいは登らないとパートナーを変更して取付いた。
ローソク岩の下でピッチを切った。
ローソク岩のハングは松が尾谷側を巻き直上すると終了となった。
T先生夫人もザイルの伸びは悪かったが二人で1時間程で登りきった。
鷲ヶ峰頂上ではご主人が心配そうに待っていた。
全員揃って北尾根縦走に小グループ編成で出発。

縦走中の仲間を見る。

16時東峰に全員到着。仙酔尾根を下った。

高岳東峰山頂

赤ガレ谷本谷F2で訓練

15日は赤ガレ谷本谷F2で確保・脱出等の訓練を繰り返し行った。
頑張り過ぎて下山が遅くなったが,戸下温泉(今はダムによりない。)で汗を流し帰路についた。

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