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山登り人生vol150沢登りトレ多良山系

30歳。長女5歳、長男3歳。
昭和54年度、30代の始まりはヒマラヤ遠征断念から始まりました。
年間14回33日の入山と回数は大きく減少しました。
第3子目の妊娠がわかり山登りも少なくなったようです。
尾鈴山矢櫃谷遡行に向けての沢登りです。

No269五家原岳小川内谷右俣


昭和54年6月24日 T夫妻、Mēと私
佐世保8:40⇒黒木10:20→小川内谷入渓11:00→右俣・左俣出合12:00→
ワラジ着脱14:20→大花山稜線15:00→横峰越15:40→17:00黒木
月例山行(久住山)に行けなかった者同士、誘い合って沢登りに行く。
黒木民宿横から入渓する。

小川内谷右俣上流域の二段の滝

前々日まで毎日のように雨で、かなり増水していた。
矢櫃谷を想定して積極的に流れの中に入って行く。
忠実に詰めて大花山の稜線に出て、横峰越に廻って黒木に戻った。
帰路に着く頃より雨となり、梅雨の合間の沢登りも無事終了した。

No270多良山系境川遡行

昭和54年7月15日  M社長、S、Mē、Y女史と私
佐世保8:15⇒轟の滝上部駐車場10:40→(遡行開始)→
12:00堰堤(昼食)12:30→12:40問題の滝14:00→
大渡橋15:40(遡行中止)(車道)→16:10駐車場17:00⇒19:00佐世保

沢登りの醍醐味を十分に味わえた山行であった。
泳げない私だが大丈夫と尾鈴山矢櫃谷への自信もついた。
多良山系でこれだけの遡行ができると思っていなかっただけに、
全員満足して下山した。
大駐車場への車道が境川を横切るところより入渓し、
最初から流れの中に身体を入れて、矢櫃谷を想定して遡行する。
膝まで腰まで胸まで浸かりながら遡る。
泳がなくてもよい場所も泳いで行く。
私とY女史は沈む方だが工夫して進む。
どうにもならない所はトップの確保によりザイルを伝って進んで行く。
これなら矢櫃谷もなんとかなるだろう。

ネットより借用

境川は川幅も広く明るく、水量も多く、
淵がいたるところにあって綺麗であった。
釜のあるF1は両岸が迫って遡行を阻まれてしまった。
Mēが左岸側壁に取り付いたが釜に落ち泳ぐことになった。
滝の方に泳ぎ進もうとするが流れに負けて右岸に横切るのがやっとで、
壁に沿って泳ぎ2mの滝を越えた。
二番手Sは右岸に沿って泳ぎ登った。
私と他二人はザイルを使って泳ぎ登る。
堰堤の直ぐ上が一番手ごわかったF2が現れる。
まず考えられたのは左岸バンドであった。
流れの中から2m直上し、木の根でピッチを切って、
バンドをトラバースしようと考えた。
しかし、泳いでバンド中間点まで上がるのが早いだろうと
Mēが流れに向かい泳いだが失敗した。
手前に戻って木の根まで引き上げる。
二番手SはMēの先まで泳ぎバンドに上がることができた。
私の場所から10m程先の木の根に支点を取る。
ここから角度が変わり落口へ
更に3mトラバースするとハーケンが一本あり登り切った。
ここでザイルをフィックスした。

二番手Mēは、最初の木の根からバンドをトラバースし落口に向かったが
2回も落水悪戦苦闘。
三番手Y女史は期待も空しく落水せず登り切った。
四番手M社長は期待とおり落水、
フィックスザイルとメインザイルで直ぐ引き上げられ登った。

ラストの私は落ちる前に自ら飛び込もうと思ったが、
流れは速く、そんな気持ちは直ぐかき消して、
慎重にトラバースし落口右側を直上し登り切った。

この後も淵が随所に現れた。
祖母の奥岳渓谷を思わせる水の流れに満足した。
釣りを楽しむ親子を見過ごし遡行を続けたが、
いささか水遊びにも疲れ、15時30分時間切れで遡行を中止した。
コンクリート橋(大渡橋)で車道に出た。
境川はまだまだ続いており次回の楽しみとした。

今回投稿で調べてみるとこの区間は、「銀鈴渓」と呼ぶようです。

No271多良山系境川遡行

昭和54年8月5日  M社長、Mǹ、Y、Mēと私
先月やり残していた境川の遡行を続けました。
前回面白かっただけに期待を持って入渓しました。
先日購入したポリプロワラジを早速試してみる。
暫くは渓流が続きキャンパーで賑わっていたが、
後は単調なゴーロが続いた。

2~3度出合が現れたが地図を忘れ、本流を忠実に詰めた。
最後の出合で右俣の滝を登り昼食。
昼からは沢に流木や藪が覆う詰めとなった。
最後の最後は岩場で行き止まり、右から上がって尾根にでた。
この尾根を登り詰めると、五家原岳北側の肩に出た。

金泉寺より五家原岳を望む。

この境川には翌年にも入渓し、昭和60年、平成7年と計5回訪ねています。
タイトル写真は轟の滝です。ネットより借用。
この滝は観光名所ですが、数年前に近くのがけ崩れで入渓禁止でした。
今はどうなっているでしょうか?

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