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1115㎞一人歩き四国遍路の旅32日目

2017年5月11日(晴れ)難所の山登り60番横峰寺へ

58番仙遊寺でご住職のお説教をお伺いして出発。
街中まで下って59番国分寺を参拝した後は、一路南下して今治市とお別れし西条市へ。
遠くに石鎚山を見ながらこの四国遍路で難所と言われる横峰寺への山登りです。標高745mへの山登りは5番目の登りでした。
お説教で出発が7時10分となり、受付時間ギリギリの16時40分に到着し、なんとかこの日のうちに60番横峰寺で参拝できました。
9時間30分行動で33.1㎞を歩き累計863.2㎞となりました。

59番札所 金光山 最勝院 国分寺

本尊:薬師瑠璃光如来(伝行基菩薩)、開基:行基菩薩
宗派:真言律宗

58番仙遊寺、お通夜堂にお世話になったお返しは朝6時からの本堂でのお勤めでした。読経を終えた後、ご住職のご説教を行き来しました。
「ありがとう。」の反語は何ですか?
「当たり前」です。
当たり前と思った時点で何も気持ちは広がらない。
一日何度でもありがとうの言葉を発しましょうと1時間近く諭されました。その分出発が遅れヤキモキしたが、素直に聞き入れました。

仙遊寺本堂での読経

さあ山を下りましょう。

58番仙遊寺から6.1㎞、1時間半で59番国分寺に到着です。
国分寺は、今治市最後の札所。
多くの国分寺が時の政治権力等で宗派を変えて存続しているのに対して
伊予の国分寺は真言宗(真言律宗)を守り続けています。

石柱門
御手水「薬師のつぼ」
握手修行大師
本堂
大師堂

伊予遍路道 横峰寺道 苦行の山登り

道の駅今治湯ノ浦温泉を過ぎると長くせず西条市に入ります。
遍路道に沿って番外霊場が「世田薬師」「臼井御来迎」「日切大師」と続きますが横目に見ながら先を急ぎました。
17時の受付時間までには横峯寺の参拝を済ませて納経を済ませたく急ぎ足となります。

横峰寺は59番から27km先になります。
今治小松自動車道はおおかた左手に見てましたが、正面に松山自動車道方面となり、中山川を渡る頃には進行方向遠くに石鎚山を望みながらの遍路となります。

中山川

松山自動車道をくぐると妙谷川沿いの遍路道となります。山間に入ります。

古坊休憩所。車はここまで。別コースでは横峯寺まで車で行けます。

ここからいよいよ山道になります。標高差480m程の山登りです。

沢横断が何カ所かあり、大雨増水時はこのコースは避けてと案内があります。「我慢・忍耐修行也」とも。

山門が見えてきて17時までには参拝できそうです。

60番札所 石鎚山 福智院 横峰寺

本尊:大日如来(伝行基菩薩)、開基:役の行者小角
宗派:真言宗御室派
(注)「鎚」の字は、金篇に夫が正しい漢字です。
19番札所「阿波の関所」立江寺、27番札所「土佐の関所」神峯寺に次ぐ、3番目のとなる「伊予の関所」と言われる横峰寺です。遍路ころが最難所と言われるお寺です。
体感的には5番目位の難所でした。とは言うものの時間に追われ厳しい一日でした。

山門
もうシャクナゲが見えてきました。
苦しい登り参道もシャクナゲに救われます。
着きました。16時40分。左手の施設に泊まりました。
鐘楼
シャクナゲの横峯寺。この記憶が鮮明です。
本堂
本堂横のシャクナゲ
シャクナゲ三昧。
シャクナゲと鐘楼
左手に大師堂。正面からの写真なし。

山門近くの休憩所で泊まることを許可いただきました。火器使用禁止で非常食のクッキーで腹を満たしました。

次回は、33日目山下りして61番から64番までを参拝し新居浜市入りを投稿予定です。


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