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結願!!1115㎞一人歩き四国遍路の旅40日目

2017年5月19日(晴れ)天気も気持ちも晴れ結願へ

さぬき市暮当・当願大明神前の東屋を明るくなった5時10分に出発し、87番札所長尾寺にお参り。道の駅ながおの前山おへんろ交流サロンで「四国八十八ケ所遍路大使任命書」の交付いただき最後の山登り88番大窪寺で結願しました。40日目、1,074.8kmの一人歩きの苦行でした。
本日11時間半27.9㎞の行動で、累計1,093.8㎞を歩き徳島県阿波市に入りました。10番切幡寺近くの旅館八幡に投宿し、明日からの報告の旅に備えます。

87番札所 補陀落山 観音院 長尾寺


本尊:聖観世音菩薩、開基:行基菩薩
宗派:天台宗
泊地、当願大明神前から3.5㎞県道3号線を歩き広瀬橋手前で県道から離れ川を渡り静かな住宅街を通ると長尾寺に着きました。
まだ6時15分お寺の境内も静かにしています。
朝食のおにぎりを食べのんびり休憩します。
86番志度寺からの県道3号線は、「結願の道」とも呼ばれているそうで、ここ長尾寺は源義経の側室静御前が剃髪得度したお寺だそうです。
受付時間までに本堂・太師堂の参拝を済ませ時間とともに納経していただき次に向かいました。

山門(鐘楼門)
山門左右に巨大草履が奉納され、中心に梵鐘がある。
広い境内。正面に本堂、右に太師堂。
本堂
長尾天神宮

四国八十八ケ所遍路大使の任命

87番長尾寺から5.5㎞、88番大窪寺参拝を前にして、歩き遍路約1,200㎞完歩の認定と「四国遍路文化を多くの人に広める遍路大使」任命書の交付を受けました。
87番から88番の歩行距離は12.3㎞ですが、記録整理では5.4㎞としています。今回のブログ投稿で何ケ所かの間違いに気づきました。
さすがに記録を再整理する気力もなく、1,115㎞完歩で通しています。

前山ダム
道の駅ながお近くの交流サロン。8時開館に合わせて来ました。
任命書の受け取り

最後の山登り女体山越え

「へんろ転がし」と呼ばれる山登りがありますが、88番大窪寺を目前にした女体山774mへの登りが最後のへんろ転がしです。この四国遍路では三番目に標高差が大きい山登りでした。
前山おへんろ交流サロンを出てすぐ山王バス停H180mからの標高差594mの登りです。急な車道登りの後に更に急で岩場もある山道となりました。
結願を目前にしているのでこの山越えは苦になりませんでした。
30分程下って88番大窪寺へ。

距離は短いがしんどい山越えを選びました。
県道3号線(右に)は距離は長いが楽のコースです。
滝場もありました。
急な車道歩きのあと、ここから本格的な山道コース。
長尾寺方面の眺め
木の根を掴みながらの急登です。
さぬき市の眺めも見納めです。
女体山 標高774m

88番札所 医王山 遍照光院 大窪寺


本尊:薬師如来(伝弘法大師作)、開基:行基菩薩
宗派:真言宗大覚寺派
第1番より打ち始めて第88番目札所。宿願成り「結願寺」という。
結願寺に相応しい岩山を背景にした立派なお寺でした。遂万歳をしました。

本堂近くに下りてきました。
本堂へ
霊場結願所
山門に下って来ます。

一般的には1,200㎞歩いたと言って良い。良く歩いた。
単にロングトレイルへの挑戦と思っていたが、おもてなしや説教を受けたり気持ちを無にして歩いた40日間は感謝の気持ちで一杯になりました。
出発から6時間40分、札所前の食堂で昼食のウドンをいただきました。

歩き遍路の方もここからはバスで志度駅に出て、JRで板東駅に向かって1番札所霊山寺に報告に向かう方が多いようです。
最後まで歩き遍路に徹することにした。南下を続けます。

大窪寺から徳島県阿波市入りは長い道のりでした。
阿波市の宿まで19km残っています。
「結願したんだろう。車に乗らないか。」「先は長いよ。」と一度声をかけていただきました。
ありがたい声かけです。
感謝しながらお断りしました。
断る勇気。勇気とは言わないのだろうが、しっかり心に決めていないと言えない言葉です。
100円いただきました。「ジュースでも飲みな」と。
徳島自動車道をくぐると、志度寺から南下した道は方向を東に変えます。
吉野川流域に入ってきたのです。
10番札所切幡寺の案内も目に入ります。
88番大窪寺から19km、16時40分、5時間近くかかって阿波市切幡の旅館八幡に到着しました。

次回は、1番札所霊山寺への報告から高野山を目指します。報告の遍路を投稿予定です。

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