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山登り人生VOL373台湾玉山に遊ぶ(その2) 

1969年9月23日から記録を執り始めた山日記をブログで振り返っています。
ブログは2021年9月1日から始め2年10カ月、
このシリーズ「山登り人生」は一年経ちました。

40歳頃の山登りです。
平成元年度は山行回数15回、延べ日数38日と
前年度比9回・15日と大きく減りました。
職場異動が大きく影響したようです。
13年振り海外の山は、台湾玉山でした。

No496台湾玉山3997mに遊ぶ

平成元年11月2~6日 
M社長、K君、I、Mタクシー社長、Sと私
2日福岡空港出国、台北中正空港入国、中華民国山岳協会表敬訪問
3日阿里山移動、登山口自忠:民宿入り

4日玉山主峰登山 
  出発6:30⇒タタカ(標高2300m)鞍部7:05→8.5km11:35排雲山荘12:00→
  2.3㎞玉山山頂13:45→14:50排雲山荘15:20→タタカ鞍部18:30⇒19:10自忠
5日阿里山見学、台北に戻る。
  出発7:20⇒7:40阿里山(見学)9:00⇒14:45台北麗国ホテル 夕食18:00
6日故宮博物館見学、帰国。
  午前中故宮博物館見学。昼食後テパートで買い物のあとホテルヘ 
  ホテル発14:30⇒15:00中正空港17:45⇒福岡空港20:45⇒24:00佐世保

4日5:15起床。
前日とは打って変わって雲一つない晴天。
直ぐ近くに玉山主峰と北峰が
くっきりと夜明けの空にシルエットを浮かんでいる。

阿里山方面の雲海も素晴らしい。

民宿発6:30。車道は2車線で舗装されており、
車窓からの阿里山の眺望が雄大で朝日に輝く絶壁が見事な景観である。
20分程で舗装なしの悪路となり、崖崩れで途中下車させられた。
10分程でタタカ鞍部に到着。標高2700m少しの休憩で7:10登山開始。

ネットより。当時はこんなに整備はされていない。

7:45標高3000mの温帯林と寒帯林との分岐点に着く。
玉山西峰3550mを左手に見ながらなだらかな道を行く。

ガイドの林さんは、
戦時中は日本軍としてマニラに2年間従軍し
戦後は鹿児島に3年間住んでいたと言う。
年齢64歳、
今は中山協で登山ガイドとして月4∼5回は山登山していると言う。

ガイド林さんと一緒に

登山道左端にスラブ状の岩場が現れる。
案内板には「大削壁」と書いてある。

歩き始めて2時間40分、やっと玉山主峰が見えて来る。
玉山は山また山、主峰はその奥に聳えていた。
岩がゴツゴツとした荒々しい感じの山だ。
頂上は横に長い屏風状岩壁の左端ピークだ。

頂上までの登山道は岩を削って道を造り木橋は沢山設置されている。

日本では紅葉の時期だがここには紅葉はなく、
天然ヒノキが鬱蒼と繁り季節感のない山だった。
排雲山荘に11:35着。
山荘は赤い屋根の石造り洒落た小屋で大勢の登山者が休んでいた。
標高3528m、登山口より4時間半、少し時間がかかり過ぎたようだ。

最近の山荘。ネットより。

この山荘で一泊予定だったが、林さんは山荘は一杯なので下山すると言う。
憤慨したが聞かざるを得なかった。
台北での変更や、今回の変更と台湾山行を象徴する出来事だ。

弁当を済ませ12時山頂を目指し出発する。
山荘裏手よりジグザグの急坂を登る。樹木も少なくなり展望も開けてきた。山頂は目前に大きく突き上げている。

この頃になると頭痛が始まった。
誰からともなく高山病かなと言いだし足取りが重くなる。
頂上直下のがけ下トラバース用の道を横切ると最後の急登が待っていた。
這うように登り3997mの山頂に達した。

さすが台湾の最高峰、貫禄十分で四方遮るものがない。
蒋介石の下で記念写真を撮り下山。

主峰より北峰方向

山荘からは暗くならないうちにとピッチを上げた。
夕映えが美しかった。
当初は玉山山頂でご来光をと目論んでいたが、
素晴らしい夕暮れの景観も良かったと慰めながら下った。

17:40にはヘッドランプを点ける。
タタカ鞍部に着き迎えの車を待つ。
着いた車は明治時代のものか?
Mさんは専門家、前はトヨタで後ろはベンツ。
スクラップ屋から部品を寄せ集めた高級車と言う。
車内は排気ガスとガソリンの臭いが充満している。
おまけに運転が荒い。命が縮んだとは皆の弁。

自忠の民宿も混んでいた。
部屋があるのか心配したが、確保してあった。
夕食19:40、予約していた缶ビールもあり、皆で乾杯。
予定外の行動で酒の肴には事欠かなかった。
22時床につくが疲れ過ぎか寝つきが悪かった。

民宿2階にて

5日6時起床し各自荷物整理後に朝食。7:20出発。7:40阿里山着。

台北行きバスは9時なので台湾随一の山岳リゾートを見学する。
その後5時間かけて台北に戻る。
林ガイドとは麗国ホテルで別れ、ひとまず汗を流す。
16時に再び周さんと合流して夕食へ。
食後はカラオケバーへ。
台湾にもカラオケ愛好家は多く、
コーヒー一杯で粘りながら日本語で見事に歌っている。
平成音頭を歌ったのには驚いた。
飲んで歌って会計は1600元(約9,000円)だった。

バーを出て周さんと分れ社会勉強で夜を楽しんだ。

6日故宮博物館行く。
ツアー客の後に付いて、案内を聴きながら見学するが、
一日掛けても廻りきれないだろう。

故宮博物館前にて
故宮博物館。グーグルアースより

昼からはデパートに出掛けお土産を探す。
早目に空港に向かったが、
途中の料金徴収所では検問があっており、
警官が防弾チョッキに身を固め自動小銃構えは物々しく、
台湾の国情を見せつけられた。

17:45予定の飛行機で台湾を離れました。

11月30日西九州自動車道路全線開通(大塔ICまで)

 


 

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