2021年 京大入試 英語大問2 第10文

16日目です。気づけばもう10日も英文解釈やってるんですね。今日の英文は短いですが難しいです。

One side recognized a powerful enemy, the other a mighty champion.

昨日やったone とthe otherの復習ですね。「世界的な2つの考え」です。今回すこし「ん?」となるのはカンマ以下でしょうか?とりあえずカンマより前を見ると、主語はOne side「一方」、動詞はrecognized「みとめた」、a powerful enemy「強大な敵」は目的語です。今回視点が『種の起源』からOne side「世界的な通説の片割れ」に変わっているのでここで視点を変えます。確かに前回の文でclashしてましたから敵と認識しますよね。なので前半は、

一方は、強大な敵を認識した

ですね、では、カンマのあとはどうでしょうか?
動詞がないですね…困りました。ここでoneとthe otherに視点を映してみましょう。この2つ、前の文で対比がはっきり示されていましたよね。『種の起源』が対立したものと、調和したものです。ですのでここはone sideとthe otherを同じ形と捉え、並列した文と考えます。そうすると動詞が省略されているのではないか?と考えられるのでrecognizeを補って考えると、

他方は、チャンピオンを認識した

と訳せそうです。どうでしょう? 動詞の省略は結構よく見ます。今回それっぽく説明しましたが、正直こんな説明されなくてもrecognizeが省略されてそうってなんとなく気付きますよね。だからそこまで気にしなくてもいいと思います。カンマだけで文を並列もあります。わかりきってるからandなんて書かないんでしょうね。

最後です。championの訳ですが、このまま「チャンピオン」は変すぎるので、文構造から攻めましょう。対比を意識すると、一方は「敵」なんですから、他方は「味方」と訳せばいいんじゃないでしょうか?では、全文訳行ってみましょう。

一方は強大な敵を認識し、もう一方は強力な味方を認識した。

今一歩でしょうか?ちょっと意訳してみましょうか。recognizeときいて何かピンときませんか?recognize A as B「AをBと認識する」ですね。これはregard A as Bと同じ「A=B」のイメージで覚えていいんですが、これの訳っぽく行ってみましょうか。Aは『種の起源』、Bは「敵」・「味方」です。そうすると、

一方は『種の起源』を強大な敵と認識し、他方は強力な味方と認識した。

いかがでしょう? ちょっとやりすぎな気もしますが、こっちの方がわかりやすいかなと思います。

ちなみにchampionの意味ですが、「擁護者」という意味があるのは知らなかったです。今回はその訳でしょうね。単語の大雑把な意味を予想してからそれに合う訳語を辞書で探すと記憶の残り方が段違いです。

前回が長かったので、今回は軽めにしました。また次回も頑張っていきましょう!


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