初めて議会の傍聴へ行く【準備編】

東京・中野区に住んでいます。
中野に引っ越ししてもうすぐ2年になるのですが、上京してから2011年までずっと中野区民だったのでおおざっぱな土地勘ぐらいはあるものの、これまで選挙の時以外に地元の区政というものに特に目を向けたことはありませんでした。

全国に向けてのTVやネットニュースが報じるのは圧倒的に国のことなので、国にまつわることは受け身なりにもなんとなく目には入ってくるし、都政のことは例えば小池知事が重要な記者会見だったり何かパフォーマンスじみたことをすればメディアが取り上げますが、それは都政の中のほんの一部。さらに、区政となるとそうはいきません。
でも、例えば毎日使っている水道や道路、子どもが通う学校(私には子どもはいませんが、例えとしてw)など、自分達の「暮らし」に最も密接に関わっているのはむしろ地元であり、私であればそれは都であり区ということになります。
実際、毎年多くの住民税を都や区に払っている訳で。

・・・とか偉そうに書いてますが、これは最近教わったことで(笑)
ということで、最近は、地元の政治に対してもう少し主体的であらねばというモードにあります。

ということで、平日昼間にようやく行けるタイミングが訪れた今週、中野区議会に傍聴に行くことにしました。
今まで議会傍聴というものをしたことがないので、これが傍聴デビューです(笑)

傍聴前の予習をしていて、驚きの事実が

区議会に傍聴に行くにはまずは議会スケジュールを把握しなければなりません。
中野区議会ホームページがあり、ここに様々な情報が掲載されています。

先日、たまたま新宿区議会をライブ配信で見る機会があったのですが、各議案について議案番号だけで進行されていて、何について繰り広げられているのか全く分かりませんでした(後で調べたら、新宿区議会では議案資料の閲覧・配布がされているようです)。
中野区議会のHPを見ると議案資料がアップされていた
ので、一覧ぐらいは把握しておこうと思います。
傍聴席から発言議員が分かるように、議員の座席表は欲しいですよね。これもアップされていました

せっかく傍聴に行くのなら写真も色々撮ってきたいところですが、調べても撮影についての情報が出てこない・・・
ということで、ググってみたら中野区議会傍聴規則というのが出て来たのですが、「第15条 傍聴人は、傍聴席において、写真、映画等の撮影をし、又は録音等をしようとするときは、あらかじめ議長の許可を得なければならない。」とあり、撮影や録音には議長の許可がいるようです。
というか、いちいち傍聴人が議長から許可を取るなど余りにも現実的ではありません。

それではPCの持ち込みは・・・?と探してみたのですが、そういったくだりはどこにもありません。
この規則、昭和53年10月20日に制定されたもののようで、何度か改正もされているようなのですが、最後の改正は平成22年(2010年)・・・・つまり、もしかしたらPCが持ち込まれることを想定した改正すらされていないということ・・・!?

このIT・SNS時代に撮影もPCもダメというのはさすがにいくらなんでも・・・と思わずにはおれませんが、厳密に考えると、こういったことを決めてきた(決めてこなかった)のが中野区議会であるということが言えると思います。

中野区は全国に先駆けてパートナーシップ制度をスタートさせた渋谷区から3年後の2018年に「中野区パートナーシップ宣誓」を実施していることは以前から知っていたので、結構進歩的な議会なのかしらと勝手なイメージを持っていたのですが、これは一体どういうことなのか・・・(苦笑)

中野区議会は開かれなかった

色々ググっていたら、住民と区政の架け橋として中野区にまつわる様々な情報を更新している「みんなの中野」というサイトにたどり着いたのですが、つい去年12月、上のような撮影やPC持ち込み使用などの議会傍聴に関わる許可を求めた市民からの<中野区議会傍聴に関する運営ルールの変更と必要な施設整備を求める陳情>が否決されたばかりであったことを知りました。


周辺区と比べて、中野区議会がいかに区民に対して「開かれていない」かをまざまざと思い知らされて、結構な衝撃を受けています。

画像1

そして、その採決からもう3か月以上経っているのにまだ議事録さえアップされていない・・・これでは詳しく知りたいと思った人がどうやって詳しく知ればいいんでしょうか?

1回傍聴したぐらいで色々分かるというものでもないでしょうが、中野区議会が抱える問題の片りんだけつかめたところで、傍聴後、またアップしたいと思います。

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