徒然日記 ー新曲雑感(2024.01.31)
新曲ラッシュだ!祭りだ!
日々の通勤の彩りがパッと一段階明るくなる。
一方でラジオで流す曲に悩む、そんな日々です。
日々敬愛しているアーティストを中心に雑感を述べます。
リーガルリリー「17」
というサビの歌詞と、軽やかなギターサウンドが印象的な1曲。17歳という年に憧れがあった10代前半。セブンティーンという響きへの憧れは、「高校生」「青春」「恋」なんて言葉も結びつけながら膨大に広がり見せていた。が、実際17歳になった時の実感なんて日々の繋がりの上に過ぎになかったし、あっというまにそこから10年が経とうとしてる。そういえば、Base Ball Bearの「17歳」もよく聞いていたナァ。でも、今ならあの何気無い17の看板を振りかざしてた1年の眩しさの尊さが少しだけわかる気がするし、「過去の17歳」へのレクイエムのような気もする、そんな1曲。とにかく何も怖いモノなくて、がむしゃらに進んだ方に道が出来てた。万歳、ロックンロール。あの年代こそがロックが地で出来ていたのかもしれない。
今この曲を聴いている17歳はどう受け取るのか気になる。
Creppy Nuts 「Bling-Bang-Bang-Born」
「音楽に専念する」と言って1年以内に文句のつけようのない楽曲を仕上げた二人には尊敬の念しかない。ジャージークラブにのせたトラックのカッコよさはもちろん、R氏の呪文のようで耳なじみの良い言葉選びには「マジで~!ねぇ!」としか言いようがない。かっけぇ~~~!これが佐久間さんのANNで初解禁だったの、今更ながらバグじゃね?(失礼)
今夜の放送が楽しみです。
『助演男優賞』の世界が現実になるのかな。
ZAZEN BOYS 「永遠少女」
ついにあの向井秀徳が「少女」から脱却した…のか。出だしで「お母さん」という言葉、そして「おばあちゃん」、「1945年」という言葉が耳に入ってきて思ったことは「ZAZENが知らない世界から歌っている!」
ニューアルバム『らんど』からの1曲であるが、私はこの曲から聞きだしたのでアルバム全体として方向性が変わったのかと思ってすべて聞いたら、改めてこの楽曲の特異性が浮き彫りになった。そして同時に思ったのは「向井秀徳起は怒っているんじゃないか」ということである。
シンプルながらに覇気迫るサウンドにのせられた怒り。向井秀徳にしてはストレートな言葉、感情、普段世間に興味のなさそうな彼から発せられる声は、聞きなじみのある声のはずなのにあっという間に掴まれて、身動きが取れなくなっていた。
「大人」というものに自分がなったと確信する瞬間を、自覚する人ってどのくらいいるのだろう。時が過ぎれば人は大人になり、働いたり税金を納めたり、ライフステージを駆けあがる。しかし我々は本質的な部分での「大人」と対峙した時に、いったい答えを出せるのだろうか。
時代の流れと共に、その個々人にも歴史は流れていて、面影や記憶は都度都度刻まれていく。大人になるにつれ剝がされる夢、突き付けられる現実、突き進む“世の中”での悩み、葛藤、それを歌う中に「1945年」をぶち込む向井秀徳のセンス。
時は流れるにつれ記憶は薄れる。全体像を見れば個々の事象も小さくなっていく。人が成長する上で抱える悩みの普遍性と、1945年前後の時代の特異性、それらともに点じゃなくて線でつながっていて、何も途切れるものではない。45年をピックアップしたとしても、その歴史の流れはずっと続ているものだから。
具体的に向井秀徳が何に怒っているのか、と問われると私もよく分からない。自分自身なのだろうか?しかし、ここまで辿ってき"線"が、過去が、歴史が、彼をそうさせたのではないだろうか。すなわち、自問自答の一つの答えのような。
ただ、インタビューを読むと、ウクライナ侵攻以前に曲は出来ていたらしい。下記インタビューを引用する。
インタビュー全文はこちら。
刹那を刻んだのが「透明少女」だとするなら、歴史を歌うのがこの「永遠少女」なのかもしれない。
Subway Daydream「マッドハニー」
打って変わって、可愛げな1曲を。
Subway Daydreamのカッコよさとポップさはそのままに、ギュッと可愛さをつめたような1曲。これライブで聞いたら楽しいんだろうナァ!
ちょっと高めのスネアが良い味してるぅ~!ジャッキジャキのギターにVo.珠実さんの声の相性が何でこんなにも心地いぃ~!オルタナをここまで美味しくポップに昇華させる天才だなぁと感じております。
MVも可愛いよ👇
SKRYU「Screw Driver」
出ました!SKRYUの新譜が!『Emergence』と銘打たれた5曲入りの5th EPは、2024年初っ端からぶっ飛ばしていてマジ最高。マジで良い、最高、SKRYUキモ節が爆走してるのにえっち。かっけぇ。
毎度言いますが、SKRYUは現実と夢と妄想のバランスが最高過ぎる、どっちに転ぶでもなく、ちゃんとした未来を見せてくれる。この先土台無理な要求されても言いくるめられたら騙されそう。一方で"2023年での大躍進"というキャリアの積み重ねが詰まっているのもアツい。
って言われたらもうついて行くしかないのよ。。。
Laura day romance「Young life」
我らがローラズが新譜『Young life / brighter brighter』をリリース。最高にキラキラの2曲。
イントロから度肝抜かれたけど、根底にはいつものローラズがいて、ここ最近にしてはちょっと駆け足なリズムの心地よさと相まって安心する。相変わらず、「孤独」と「世間」というベン図の『且つ』の部分のグラデーションが好き。「孤独」が少しだけ世間に染み出してしまったかのような。
サウンド面でこれどうやっているんだろう?という事が多すぎるので次のライブが楽しみです。
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