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from 浪漫

 「浪漫」という言葉が好きだ。外来語故のアンニュイさと、当てられた漢字の無骨さが良い意味で浮遊感を感じさせる。その隙間でムンムンとする憧憬を抱えていたい。

 なんてことを思っていたら、我らがアユニ・D氏が素敵な楽曲に仕上げてきた。カッコいいじゃん、悔しいなぁ、この曲に『浪漫』とタイトルを打つそのセンスが。


リリース時の呟き。

そんな中、
先日のBiSHの解散から、
ソロプロジェクト「PEDRO」の復活、
AL再録版のリリース、
新曲のリリースと目まぐるしい展開を経て
『浪漫(2023ver.)』がリリースされた。
オリジナルのリリースから3年の時を駆けけ聞いた再録版は、もはや別の曲のように感じた。

大人になったと纏めてしまえばそれまでだが、
きっと、不条理も理不尽も飲み込んだ上での「浪漫」。
そんな感じ。
その根底に流れる潮流がいい意味で落ち着き、
しっかりと根を張っているような。
そんな感じ。

恋愛ソングと割り切ってしまえば楽なんだろうけど、
きっとここまでグッとくるものがあるのは、
私も「大人」になったからだと信じたい。

不安と希望と一緒にお持ち帰りした仕事を、
ポチポチと片付ける深夜一時。
わずかな支柱で支えられているスカスカの感情は、
些細な振動で倒れてしまいそうだけど、
その隙間を埋めるクッション材は、
絶望じゃなく浪漫がいいな…。








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