見出し画像

2つ目の好き 息子

うちは一人っ子
ずっと長い間息子の幸せが私の幸せ
なんて思ってた

思ってたというより
言い聞かせてたのかも知れない

息子の誕生には御多分に漏れずいろいろあった
その話も聞いて欲しいから
それは後で書こうと思う

介護の学校に通っていた時こんな質問があった
「あなたにとっての大事と思うものはどれですか?
 以下の項目を順番に並べてください」
・愛情 ・物(車や家等) ・お金 ・健康 ・友人 ・仕事

私はこの質問で1番をお金にした
自分の為にではなく
私が死んでしまった時
息子のその後の人生を心配しないで過ごして欲しいから

お金と言いながら1番は息子だった
でもそれは愛情とは違う
息子からの愛情を求めているわけではないから

あれから何十年と経って
息子も大人になって就職して
それでもいろいろとあって
私の手を離れることはなかった

そう思い込んでたのも知れない

知らない間に自分で自分のことを色々と片付けてた
知らない間に色んなこと考えて動いてた

息子は一生息子だけど
でもやっぱり中身は変わっていく

当たり前だけど当たり前と思ってなかった

多分私は息子が生まれてから
「私」を生きていなかったと思う
まず最初に息子がいて
こんなことしたら息子が嫌がるかなとか怒るかなとか
あ、これ息子が好きだから買っておこうとか
いつの間にかそう考えるのが当たり前になってた

でも
だから辛いことや嫌なことも自分の中に溜め込んで
自分には価値がないと思ってしまったり

その「私」に価値をくれたのも息子だった

「思ってないかも知れないけど
 これでもいつも心配してるんだよ」
「俺の良いところはお母さん譲りだと思ってる」

そんな言葉で私に価値をくれた息子は
やっぱり私の中では一番

でも
息子離れするためにね
今は2番にしておきます 笑


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?