シン・ウルトラマンを観た(2022/5/18の日記)

 本日は有休を取った。水曜は映画が1200円で観られるから……。そして、水曜を休むと労働が2日+2日になるので精神に良い。

 シンを観に、な。

 私、シンを観ます。(以下若干のネタバレあり


 俺はウルトラマンシリーズをあまり観ていなくて、ストーリーを完全に知っているのは『ガイア』だけという偏った人間だった。『ウルトラマン』『ウルトラセブン』、『ティガ』『ダイナ』あたりは断片的に観て(知って)いるが、特に思い入れがあったというわけではない。
 で、『シン・ウルトラマン』……! ウルトラマンシリーズに通底するエッセンスを濃縮還元して1本の映画にしたように感じた。ただ濃縮しただけではなく、現代の水で薄めている。往年のファン、ウルトラマンを知らない現代人、どちらかだけでなく皆に楽しんでほしいという思いがあるのかもしれない。

 登場人物の一人が(冗談で)「殺す」と発言する部分にピー音がかぶされていた。これは驚いた。あからさまにメタな、「これは現実じゃなく作られた物語ですよ」というユーモアだからだ。かといってメタに振ったネタはそれくらいで(人形劇的な部分はあるが)、何を意図した演出なのかさっぱり理解できなかった。

 人形劇を再現したり、特撮風のエフェクトを使ったり、原作リスペクトというかオマージュというか、あえて古い作りをしている部分は多かった。これは笑っていいものなのか判断に困った。人形がめっちゃ回るシーンとか。単純に現代のセンスとしては間違いなくギャグシーンになるのだけど、笑わせようと思ってやってるのかよくわからなくて笑えない。


 ストーリーのテーマは割とわかりやすく、かつ説教臭くもないので万人向けと言えるのだろう。ツッコどころはあるが、少なくとも不快に感じたり傷つくような人はいないはずだ。

 残念ながら「ご武運を」がなかったのでもう1回観に行くことはないですね。

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