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FIREしたい? 2023/4/19

 現職に転職する際、「もしもベーシックインカムが実現されたら仕事辞めますか?」という質問があった。選考のための質問と言うよりは、雑談ベースでこちらの考え方や応対の仕方を見ていただけだと思う。
 そういう未来をあまり考えたことがなかったんだけど、その場では「たぶん毎日が退屈になると思うので、仕事を完全に辞めることはないと思います」と答えた。この答えには本心の半分が露呈していて、何か毎日の基礎を作るものがないと俺は無限に堕落してしまうので、働いていた方が「良い」人生を送ることができそうな気がする。

 しかし、残り半分の本心は叫ぶ。
「働きたいわけねえだろ!」「アホか!」「働かずに生きていける状況で働く奴なんかキ〇ガイ!」
 こっちも偽らざる本心だ。とにかく働きたくない。大学時代にバイトを始めてからずっと、働きたいと思ったことなんか一度もない。


 昨年から株取引を始めた。特にちゃんと勉強したわけではなく、なんとなくの雰囲気でやっている。今では総資産の6割程度が証券口座に入っているし、今後もその割合は増していくだろう。(日本では)現金で貯めておく意味がない。
 これもビギナーズラックというのか、昨年は10%の利回りを達成できた。初心者の目標が3%程度であることを思えば上出来だが、昨年は全体的に上昇相場だったこともあるし、こんなの毎年続けられるわけがないともわかっている。トータルでマイナスになる年もあるだろうし、恐ろしいことに1年で資産が半分になってもおかしくない。
 ……リスクは分散させよということで、今年は投信の方に増資していく予定だ。来年はまた違うところに目を向けるだろうし、自分なりの理論を構築するまでには10年単位の時間がかかりそうな気がする。

 まとまった資金があれば利回りも安定しやすい。たとえば、1億円の資本から3%の利回りを続ければ年に300万円が苦労せず手に入る(税金は除く)。節約や副業などでできる限り早期に資本を確保し、この不労所得で一生を生きていこうというのがFIREの概念だ。
 ベーシックインカムが期待できない現在に限って言えば、「実家が太い」を除けば、働かずに生きていく選択肢の一つとして最も有力かつ社会的地位を維持しやすいものと思われる。(あとの選択肢は「生活保護」「自給自足」「ヒモ」「犯罪」などがある。)

 多少の憧れはあるが、俺はFIREにはそれほど惹かれていない。我慢の期間が長すぎるからだ。めちゃくちゃ我慢して1億円を貯められる人間なら、永遠に続く労働の苦しみにも耐えられるんじゃないのか。FIREができる人間は他の方法でも幸せになれると思う。
 それに、もし我慢のうちに死んだらどうするんだ?人間は突然死ぬんだぞ。今までの人生幸せだったなって言えるのか?


 これって日記ですか?

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